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2020年11月22日 16:53

南果歩、いとうせいこう、本作は心の換気映画です! 映画『脳天パラダイス』公開記念舞台挨拶

映画『脳天パラダイス』公開記念舞台

映画『脳天パラダイス』の公開記念舞台挨拶付上映会が11月21日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、南果歩、いとうせいこう、田本清嵐、小川未祐、そして山本政志監督が登壇した。

 

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左から、山本政志監督、いとうせいこう、南果歩、田本清嵐、小川未祐

 

本作は、スイス・ローザンヌ映画祭のオープニング上映作品に選出、海外からも高い評価を受けており、すでに行われたマスコミ試写では、「ものすごいパワー出しまくりの映画」「まだ、ずっとお祭りの中」「さらば窮屈な世界」「バカバカしいほど面白い」と驚異の絶賛率99%を叩き出している。

冒頭で南が「ガマンの三連休のところ、遠出したい気持ちをグッと抑えて、近場の映画館にご来場いただき、ありがとうございます」と挨拶。続けて「山本監督は、世の中がこういう状況になることを見越して、この時期にこの問題作を世に放ったのだと思っています。現実では、やってはいけないこと、気をつけなきゃいけないこと、いろんな制約がある中で、想像の世界、虚構の世界は本当に自由だなと感じでいます」と語り、いとうは「心の換気映画です」と続ける。

いとうは「自粛していないことしか出てこない映画というのは奇跡的です。脚本の段階でNGにならなかったのが、不思議なくらいの作品なんです。この映画で皆さんの気持ちがゆるんでくれたら、この映画に意味ができる気がしています」とアピール。

小川は「いろいろなことが抑制する世の中で、映画館で声を出して笑えることはいいことだなと、改めて思いました。私も、映画館では声を出して笑ってしまう方なので、映画館がそういうのを堪える場所になってしまっていることを寂しく感じています。この映画は、堪えなくていい、何かのフックが外れちゃう映画なので、出演できたことを良かったなと感じています」とよろこびを語った。

ここで南が改めて「監督はこの映画の最大の見せ場はどこだと思っていますか?」と質問。山本監督が「基本的には笑ってもらいたいという気持ちで作っています」と回答するといとうが「コメディ精神もあったの?」と反応。これに対し山本は「も? コメディ精神しかないです」と説明していた。

南が「アートもちゃんと出てきていますよ、あの謎の物体とかね。超アートですよ」と付け加えた。監督が考えていた一番の見せ場は「ダンス」だそう。これには、一同納得の様子。舞台挨拶前のバックステージでも、日本人に足りないものは踊りじゃないかという話になったことも明かしていた。

本作への出演を決めた理由について南は、「あの、鬼才・山本政志がなぜ私を! 怖いもの見たさで、やってみたいと思った」とオファーを振り返る。「面識もなかったし、世界観を知っていたわけでもないんですね」といういとうに、南は「すぐに打ち解けた。こういう人だから」と監督に微笑みかける。

小川は「オーディションに受かって、台本を読んで、“おぉ”ってなりました。監督の過去作を2本くらい観て、さらに“おぉ”ってなりました、今まで触れてこなかったレベルの破茶滅茶な感じだったので。でも、そういうものに対しての漠然としたワクワクみたいなものはありました」とニッコリ。

最後に、いとうは「映画館を出た後に、どんな話だったっけ?あいつどうなったっけ?と感じる映画です。いろんな人が交差して、単純じゃないものを持っている。馬鹿馬鹿しいけれど、そんなところがあるんです。口コミで広がっていくタイプの映画だと思っているので、こそっと映画館に足を運んで広めていってもらえればと思います」とアピール。南は、「私は、映画は映画館で見るのが一番好きです。山本監督は、すごく個性的で他の監督にはない感性を持っていて、この作品で殻を破ることができたのを私自身、うれしく思います」と締めくくった。

 

<ストーリー>笹谷家は、父修次は破産のため永年住んだ豪邸を手離す事になった。娘のあかねは、ヤケクソ気分で 「パーティをしましょう。誰でも来てください。」とツイートした。すると瞬く間に拡散し、数年前に家を出た自由奔放な元妻・昭子、インド人のゲイカップル、問題の多いあかねの友人、台湾から来た観光客の親子、酔っ払いOL、謎の老僧?・・・と、続々と招かれざる客が笹谷家に殺到し、しだいに狂喜乱舞の楽園状態になっていく。

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