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2021年2月10日 10:59

主演・浦井健治、人を思いやること、寄り添うことの意味をたくさん感じられる作品です! ミュージカル『GHOST』制作発表記者会見

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

ミュージカル『GHOST』の制作発表記者会見が2月9日(火)に都内で行われ、主演の浦井健治、咲妃みゆ、桜井玲香、水田航生、森公美子 が登壇した。

 

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左から:水田航生、桜井玲香、浦井健治、咲妃みゆ、森公美子 

 

本作は、1990年公開の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のミュージカル版。心震わせる数々の名ナンバーにのせて生死を超えた究極の愛を描く。日本では2018年に初演され、約2年半ぶりの再演となる。日本版オリジナル演出を担うのは『ミス・サイゴン』などで知られるダレン・ヤップ。3月5日(金)の東京公演を皮切りに、愛知、大阪で上演される。

 

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2018年の初演に続き、主人公サムを演じる浦井は「コロナ禍でたくさんの思いをいろいろなところで感じられていると思いますが、人と人の繋がり、寄り添う心のすばらしさ、人は一人じゃないんだというメッセージが込められています。この時期だからこそ伝えられるメッセージがある作品になっています」と作品の魅力を語った。

同じく、初演にも出演したヒロイン、モリー役の咲妃は「浦井さんがおっしゃったことに加えて、楽曲の美しさもこの作品の魅力」と続いた。

今回、Wキャストでモリーを演じる桜井は「日本版はストーリーを重視していて、より作品に入り込める演出になっているのが魅力かなと思います」と分析した。

 

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サムの親友カール役で初参加となる水田が「作品の魅力を一言で表すと、ザ・エンタテインメントだと思います。ラブシーンだったり、コメディシーンだったり、サスペンスだったり、いろいろな要素がこの作品に込められています」と話すと、浦井が「後半になるにつれてそうですよね。ハードルが高くなりますね」と続き、霊媒師オダ・メイ役の森も「人間愛ですね。亡くなった方に対して、『あぁ会いたいな』という気持ちが、本当は向こうも会いたいと思っているのではないかなと感じさせてくれる作品です」と同調した。

今回の舞台で挑戦したいことはと問われ、森は「前回はいっぱいいっぱいだったのですが、今回は少し余裕があるので、踊りにちょっとずつ参加させていただいていて、踊れる霊媒師になっています(笑)」と語り、浦井は「光栄なことに再演、モリーの『With You』も進化をしているなと感じています。オダ・メイと一緒に、楽しめるぞ!という喜びもあります。今回、カールは初演の時の弟的な平間壮一君から水田君へ。水田君とは、男と男の友情、同等の男同士サム、カールができているので、そこがお芝居のしどころだなと思っています」とアンサンブルを楽しみにしている様子。

 

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コロナ禍での稽古について桜井は「ソーシャルディスタンスをしっかり取っている分、今までよりも皆さんとのコミュニケーションをとるのは難しくなってしまっていますが、遠いながらも心を通わせるように」考えているという。水田は、そういう環境ではあるが「稽古場の雰囲気は明るく、文字通り風通しのいい場」と感じているそうだ。演出のダレン・ヤップはシドニーからリモートで参加だそうで、咲妃は「毎日のように、ダレンさん、ジェームズさんがお稽古場の様子を覗いてくださっていて、不思議とオーストラリアという遥か彼方にいらっしゃいますが、心の距離はすごく近く感じている」という。

 

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森は「二人の(サムとモリー)濃厚なキスシーンが何回もあるけれど、それをどう処理するのか」ってすごく気になっているそうで「最後もすごいびちょびちょのキスするんですよ」と本気で心配しているのか、冗談なのか、疑問を投げかけ「これからCG加工か何かするのかと思ったりしているんです」と笑いを誘った。浦井は「見せ方とか、マスク越しにとか、今考えを出し合っている最中です」とまとめていた。

 

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会見最後には舞台への意気込みを問われ、出席者はそれぞれ次のように語った。

森「この作品は、最後にサムが昇天してしまうのですが、『いつでもそばにいるよ』というのがテーマです。皆さまの心の中に誰かそういう方がいると、生きていて支えになるのでは思います。生きるということのメッセージであり、心のエネルギーをもらえるミュージカルだと思います。私自身2019年に母を亡くしていて、母はこの作品を観て、泣きじゃくって帰ってきたんです。すごく良かったって。おばあちゃんを思い出したっていいながら。そういう誰かを急に思い出すことができるし、その方も浮かばれるのでは?と思った作品です。この作品に出会ったらちょっとだけ心が強くなると思いますので、ぜひ観にいらしてください」

水田「身体的な接触は難しくなっているこのご時世なのですけれど、この時期にこそ、この作品を観て、人と人との繋がり、心と心が繋がっていることを再認識していただき、その大切さ、尊さをより感じることができると思います。劇場に足を運んでくだされば僕たちも嬉しいですし、皆さまに暖かいものが届けられる作品だと思っています。まだまだ稽古は続きますので、体調に気を付けて本番を迎えたいと思います」

桜井「この作品は甘いラブストーリーだけではなく、急ピッチでストーリーも展開していきますし、サスペンスなところがあったり、ハラハラしたり、ワクワクしたり、本当にいろいろな感情になると思いますが、見終わった後に暖かなものに包まれているような穏やかな気持ちになれる作品だと思います。きっと劇場の中でいろいろな人の思いが交わる作品になると思うので、皆さんの思いも受け止めながら日々進化していく作品になるように精一杯頑張りたいと思います」

 

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咲妃「2018年の初演を経て、今回2021年版の『GHOST』はよりブラッシュアップされたものになっていっていると思います。自分自身の経験としても、世の中で起こっている出来事としても、舞台に立たせていただけることは当たり前のことではないと痛感する毎日なのですが、一日一日お稽古重ねている今ですら、またこうして会見で皆さまにご挨拶させていただいているこの瞬間ですら、やはり尊いなと今感じています。すべての出来事に感謝しつつ、お客さまに劇場でお目にかかれる日を心待ちにしております」

そして、浦井は「コロナ禍だからこそ伝えたいメッセージがこの作品には息づいていると思います。人を思いやることとか、寄り添うことの意味をたくさん感じられる作品になっていると思います。舞台のセットも、日本版は宝石箱のような、ガラス細工のような中に魂がこもっています。この世界は壮大な宇宙、ミニマムな家族、その中心にはきっと心と心の繋がりがある、そう信じていいのだという赦し、癒しが存在している作品だと思っています。僕も19年に父親を亡くしまして、また、仲間も亡くなったり、諸先輩方が亡くなったりしました。その先に生きている我々が“やっていこう”という歩みの中で、生きているとすごく元気であり、いい事に巡り合えるんですね。『GHOST』はそういうことを感じていただける作品だと思って取り組んでいます。是非とも劇場に足をお運びください」と締めくくった。

 

ミュージカル『GHOST』
脚 本・歌 詞:ブルース・ジョエル・ルービン
音 楽・歌 詞:デイヴ・スチュワート&グレン・バラード
演 出:ダレン・ヤップ
翻 訳:寺﨑秀臣
訳 詞:高橋知伽江
出 演:浦井健治、咲妃みゆ/桜井玲香(Wキャスト)、水田航生、森公美子ほか
製 作:東宝/WOWOW

東京公演:3月5日(金)~3月23日(火) 日比谷シアタークリエ
愛知公演:4月4日(日)  愛知県芸術劇場大ホール
大阪公演:4月9日(金)~4月11日(日) 新歌舞伎座

公式サイト https://www.tohostage.com/ghost/

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