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2021年3月4日 08:06

大泉洋、“ある意味、私が出ている映画の中で一番私っぽくなかった” 自身の大フラッグをバックに大いにボヤく!映画『騙し絵の牙』 “騙し合いバトル開幕式”

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『騙し絵の牙』がいよいよ3月26日(金)より全国公開される。公開に先立ち“騙し合いバトル開幕式”と称するイベントが3月3日(水)、銀座松竹スクエアにて行われ、主演の大泉洋、共演の松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼、佐藤浩市、そして吉田大八監督が登壇した。

 

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本作は、塩田武士による大泉洋をあて書きした同名小説の映画化。売上低迷の崖っぷち出版社を舞台に権力争いや雑誌廃刊を巡って生き残りを賭けた仁義なき騙し合いバトルが繰り広げられる。大泉演じる雑誌編集長・速水は新人編集者(松岡)を他部署から引き抜き、文学への熱意に溢れる彼女を焚き付け、イケメン人気作家(宮沢)、大御所作家(國村)、人気モデル(エライザ)らクセモノたちを手玉に取り、自身が編集する雑誌を大きく売り出すための企画を次々に仕掛けていく・・・。

 

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イベントでは冒頭、縦11m×横10mの“大泉洋の顔”フラッグの口の部分からキャスト達が続々と登場!大泉は「相当派手な趣向でやっていただき、嬉しいなと思えるんですが、どうですかね。こんなでっかい自分の顔が作られて、そして(キャストたちが)口から出てくると、あんまり気持ちの良いものではなかったですね」と苦笑した。

オールスターキャストが集結した作品の座長を務めていかがでしたかという問いに、大泉は「ここにお集まりいただいている方だけでも豪華に感じますけど、これだけじゃないからねえ(他にも中村倫也、リリー・フランキーなど)。その中で主演を務めさせていただくことは全然考えてなかったですね。勝手にというか、妖怪大戦争みたいなもんですね。でも、役柄として皆さんと絡めるし、皆さんのすごい演技を見せてくれるので、毎日が楽しかったです」と満足げに語った。

 

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松岡は「私たちは『トリニティ』という編集部を舞台にしているんですけど、その編集部には坪倉由幸さんがいらっしゃったり、様々なキャリアの方が集っていたんです。毎日毎日会議をしている雰囲気をどうやって出せばいいのだろうと思っていたら、大泉さんが『劇団トリニティだ!』と言って、台詞合せを皆でさせてくださった。そのお陰で、編集部らしい雰囲気が出せたと感じています」と大泉を持ち上げた。

大泉は「私が台詞合せをしたかったんです。皆さんは大体完璧でした。松岡さんは(インタビューなどで)必ずこの話をしてくれるんですけど、私には『これは、嫌味だ』と思っているんですよ」と謙遜。監督は「この話は後で聞いて、(大泉は)さすがだ、頼りになるなと思っていました」とフォローしていた。

 

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崖っぷちの出版社を舞台にした作品ということで、それぞれが『崖っぷちを乗り越えたエピソード』を披露。大泉は「『騙し絵の牙』の撮影が既に崖っぷち。(佐藤が監督は)緻密に設計図と言っていますけど、要は一発OKが出ないんですよ。最低でも3回ですかね。5回、6回、それが長台詞なんかでやられるとどんどん焦ってくるんですよ。そこに浩市さんとか、妖怪レベルの怖い人がいるとどんどんパニクってくる。既に崖っぷちでしたよ。これだけの俳優さんを集めて、あれだけ『もう一回!』と言えるのはどの神経をしているんだろうと思いましたよ」とボヤきはじめる。

松岡が「今のは大泉さんっぽいからNGということがよくありましたので、どうしたらいいのか分からなかったです」と焚き付けると、大泉は「この小説は私を宛て書きしているんですよ。『ちょっと大泉さんっぽいので、もう一回やって』と、監督が思う速水に合わなければ絶対にOKが出なかったです。ある意味、私が出ている映画の中で一番私っぽくなかった。この間、劉備玄徳を演じましたが、あれはまるまる大泉洋でしたからね。速水は現代人として一番オレっぽくないなと思っても、結局は監督に感謝しましたね」と収めた。

 

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続く松岡は、「高校二年生のとき、(女優として)このまま芽が出なかったら就職か進学か、食べていけなかったらどうしようという考えていた矢先に、監督から『桐島、部活やめるってよ』で大事な役をいただき、それからお仕事に恵まれるようになりました。崖っぷちからすくい上げていただいたのが8年前。本当に有難うございました」とこの場で吉田監督に感謝。大泉は「きみ、ずいぶん監督におべっか使っているね。オレ仕事来ないぞ」とボヤくが、松岡は「私には、テイクを重ねるのは何がいけないのか分からない」と返す。すると大泉は「怖いな、お前。そうやってこの芸能界をここまでやってきたんだな。『監督!今の全部冗談ですから。監督大好き!テイク気にならない。ね、浩市さん」と振ると、佐藤も「確かにね。2回でオッケーになると不安になっちゃう。全然見てくれないんだって」と続けて大爆笑となった。

 

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同じテーマに宮沢は「この作品をやり遂げられたことが、崖っぷちを乗り越えたというか、錚々たるキャストの皆さんが揃ったなか、下で震えてました」と話すと、大泉は「伸び伸びやってたでしょ。カッコ良かったです」と讃辞を送った。

 

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そして、池田が大泉とのテイクに言及。「大泉さんの長台詞の間に、私が一言二言入ってくる。テイクが重なると、『オレのバカタレ!何でこんなこと言えないんだ!』って。あれはめちゃめちゃ怖かったです。私が噛んだら終わるなと思って、喋らないってことで乗り越えました」と述懐。大泉は「なんだよ、今日はいいこと一つも無い・・・」とこぼして、ここでも大爆笑となった。

映画『騙し絵の牙』(配給:松竹)は3月26日(金)全国公開される。

©2021「騙し絵の牙」製作委員会

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