市川海老蔵、Clubhouseで歌舞伎を作っていたら、まさかこうなってしまったKABUKU 『海老蔵歌舞伎』記者懇親会

2021/4/22 22:27

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

2021年1月の『初春 海老蔵歌舞伎』に続き、『海老蔵歌舞伎』が東京・明治座にて5月29日(土)・30日(日)、京都・南座にて6月4日(金) ~13日(日)まで上演される。公演に先立ち、4月22日(木)に都内で記者懇親会が行われ、市川海老蔵が登壇した。

 

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コロナ禍の中、歌舞伎の灯を絶やさぬための、海老蔵の新たな挑戦が東京から京都へと繋がれていく。今回は、古典歌舞伎の中から源平布引滝の『実盛物語』と、新作歌舞伎舞踊『KABUKU』を上演。

成田屋と『実盛物語』の歴史は古く、実に34年ぶりに市川海老蔵の斎藤実盛、堀越勸玄の太郎吉にて成田屋親子の『実盛物語』が実現する。そしてもう一演目は、時代の最先端として今話題の SNS「Clubhouse」から誕生する新作歌舞伎舞踊『KABUKU』。

海老蔵と堀越勸玄が明治座の舞台に立つのは初めてであり、勸玄が東京を離れ歌舞伎の発祥地・京都に建つ日本最古の歴史を持つ南座の舞台にも初めて立つ注目の公演となる。

 

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記者懇親会では実盛について問われ、海老蔵は「実盛は真面目で格好いい、突出した人間。このときの平家は勝利が目前で、源氏を根絶やしにしようという時代。そういう中で、源氏方でありながら平家を装って、なんとかその場を救おうとしている人間がいる。木曽義賢、平実盛、瀬尾十郎の3人がいなかったら絶対に源氏はこの物語上成立しない。そういうところに魅力を感じます。また、何故題名が源平布引滝なのか、行く行くは大河に、海へと行くわけで、そういうことも含まれているような題材であることが、魅力的だと思っています」と力説した。

また、息子の勸玄との共演については、「もうちょっと早くやる予定でしたが…。8歳ですし、順調に背も伸びているので、太郎吉の役はギリギリ。私も父と実盛、太郎吉をやっていて、思い出深い役。彼にとっても一生に一度のチャンスですし、それを彼と体験できることは嬉しいです」と親子共演を期待していることを口にした。

また、勸玄には京都のどういったところを感じて欲しいかとの質問には、「舞子さんとか芸妓さんとか、色事をしないよう、まずは教育しようかと・・・。もうちょっと経ってからですね」と冗談っぽく回答、そののちに「出雲の阿国という人が歌舞伎の元だと言われていますが、鴨川沿いには出雲の阿国の銅像があって、その鴨川沿いを一緒に歩きたい。また、倅のお母さんと一緒に、京都を自転車で走ったので、そこを、鴨川沿いを倅と一緒に走りたいと思います」と真摯に答えていた。

 

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続いて、Clubhouse(音声配信のSNSアプリ)で歌舞伎を作っていたら、まさかこうなってしまったという新作歌舞伎舞踊『KABUKU』。海老蔵は「Clubhouseには、最初2000~3000人くらいの方が集まってこられ、話してみたら、どんどん本気になってきて、3回目くらいから本当にやるんだということになりました。コロナ禍のなか、楽しいことを提供することが我々演じる者たちの務め。日本の文化のなかに、“ええじゃないか”という話がある。“ええじゃないか”をテーマに物事を作っていこうと、できれば渋谷のスクランブル交差点で海老蔵歌舞伎をやってみたい。『今際の国のアリス』(Netflixドラマ)の撮影用に作った場所を使わせてもらって、実際に映像を作って、日本の文化を世界の方々に楽しんでいただけるような企画にしようというのがひとつのゴール。それを秋口にできたらいいなと。まずは土台となるものを舞台で、歌舞伎をやるというのが今回の公演という話になりました」と6月公演の経緯と内容を説明。

具体的なストーリーについては、「海老蔵がやる役は瓦版。皆さんと同じ記者。僕は瓦版はやりたくないと却下しました。もっと適役が見つかりました。それは、現代の海老蔵。今夜、Clubhouseで新しい提案をする状況です。昔、お伊勢参りでお札が大変高価で出回っていた話。あることで伊勢のお札を手にして裕福になった人が出てくる。そうしたなかから物事が展開し、最終的には、時空の軸を超えて渋谷のスクランブル交差点に向かう。物語が繋がるようにします」と語った。6月公演と最終的な映像版のストーリーはこれから。いずれにしても、興味津々、楽しみな舞台となりそうだ。

『海老蔵歌舞伎』
2021年5月29日(土)、30日(日) 明治座  4月28日(水) 一般発売開始
2021年6月4日(金)~13日(日)       京都四條・南座 5月2日(日) 一般発売開始

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