中村勘九郎、中村七之助、尾上松也、舞台への思いを語る!5月12日(水)開幕、コクーン歌舞伎第十七弾『夏祭浪花鑑』

2021/5/11 21:06

取材:記事/RanRanEntertainme、写真/オフィシャル提供

コロナ禍による緊急事態宣言等の状況により5月6日からの公演が中止となっていた渋谷・コクーン歌舞伎第十七弾『夏祭浪花鑑』は、5月12日(水)から延長される緊急事態宣言の休業要請緩和を受け、5月12日(水)からの開催が決定。5月11日(火)には、本公演に出演する中村勘九郎、中村七之助、尾上松也、そして演出・美術を担当する串田和美が出席してのオンライン取材会が行われた。

 

取材会集合写真s

浪花の市井の人々を描いた『夏祭浪花鑑』は、コクーン歌舞伎でも過去3回上演、また、アメリカ、ヨーロッパでも上演されるなど、時代、文化を問わず愛されてきた人気演目となっている。

団七九郎兵衞を演じる勘九郎は「大変な状況の中、幕を開けることができてとても嬉しいです。この祭りの火が消えなかったのは私たち役者、エンタテインメントの人間としても、次に進むステップのひとつになったんじゃないかと思います。(お客さまに)本当に苦しい日常を少しでも忘れていただけるような肉体の芸術というものをお届けするのが私たちの使命であり、公演の意義だと思っております」と胸の内を語った。

団七女房お梶を演じる七之助は「演劇は止めてはいけないと個人的には思っております。『夏祭』はお祭りです。久しぶりにこういう祭りの音を聞いたなと。やはり腹の底に眠っている人間の魂の震えみたいなものを聴くだけで元気になります。一生懸命千穐楽まで務めますので、お足を運んでください」と話した。

そして、一寸徳兵衛、および徳兵衛女房お辰を演じる松也は「自分も自粛中にエンタメ、演劇に救われたことがあります。まずは初日を迎えるというチャンスをいただきましたので、皆さまの希望になるようなお芝居ができたらいいなと思っております」とそれぞれが意気込みを語った。

また、串田監督は「お祭りは楽しいときにだけやるものではない。事故や災害など苦しいときに祭りで祓おうとした。辛いときにこそ、お祭りのエッセンスをもう一度思いだそうという思いで演出しました」と話した。

団七倅市松役を演じる中村長三郎(勘九郎の息子)について問われた勘九郎は「毎日楽しんで舞台を務めるという姿を見て、いい経験なんだなと思いました。(歌舞伎は)形というものがあってそこに心を込めていく。本作ではゼロから何でもいいからやってというかたちは、後々の彼の人生にプラスになっていくんじゃないかと思います。親としても嬉しいです」とコメントした。

改めて原作を読んでどう思ったかを問われ、勘九郎「義理人情がすごく薄まっている時代にはっと思わせてくれるような作品。受けた恩を必ず返すことは、体の芯からにじみ出てくるものなので、そういうことを忘れてはいけないと思わせてくれました」、七之助「この作品は自分のためではなく、人のために動いている人たちの話で、これは“愛”だなと思っています。頭のいい人は出てこないですけど、こうやって心の底から、人のために動物的に動ける人たちの哀しくもあり、こういうふうに生きなきゃいけないという熱い魂のお話なんだと思いました」、松也「絆、人との繋がりを改めて強く感じました。徳兵衛、九郎兵衞、磯之丞さまだって、血が繋がっているわけでもないのに、絆、支え合いで繋がっていける。こういう時代だからこそ、僕たちが命懸けで演らないといけないし、観ていただくお客さまにも感じていただけるところがあるんじゃないかと改めて感じました」とそれぞれが舞台への思いを語った。

コクーン歌舞伎第十七弾『夏祭浪花鑑』は渋谷・Bunkamuraシアターコクーンにて5月12日(水)~30日(日)千穐楽

 

中村勘九郎 左より松也、七之助、勘九郎 左より勘九郎、長三郎、七之助 左より勘九郎、笹野

上から:①勘九郎 ②左から松也、七之助、勘九郎 ③勘九郎、長三郎、七之助 ④勘九郎、笹野高史 ©松竹

 

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