主演・渡辺謙、「時計が動き始めた!」 舞台『ピサロ』 本日よりアンコール上演開幕

2021/5/15 10:14

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

5月15日(土)より6月6日(日)までPARCO劇場にてアンコール上演される舞台『ピサロ』の初日前会見&公開ゲネプロが5月14日(金)に行われ、会見には主演でピサロを演じる渡辺謙とインカ王・アタウアルパを演じる宮沢氷魚が登壇した。

 

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本作は2020年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、コロナ禍により初日を延期、45回予定のところ、わずか10回の上演に。観劇が叶わなかった多くの方々のリクエストに応え、2021年5月15日、アンコール公演の幕を開ける。

英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて2400万人のインカ帝国を征服した成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。

 

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会見では、渡辺が「昨年は10回しかできなかったので、もうちょっとで手が届きそうなところで終わってしまった。(今回は)3週間ちょっとの公演ですが、氷魚と二人でオールキャストのメンバーで何かを掴んで帰りたいです」と挨拶。宮沢も「1年の間、いろいろありましたけど、僕たちはやれることをやって、体調管理もしっかりして皆さんに素敵な作品を届けられるよう頑張っていきます」と続けた。

1年ぶりの再演について渡辺は「稽古が始まって、読み合わせがしたとき、時計が動き始めた気がしたんです。僕の秒針が止まっていたことに気がつきました。劇場に入ってマスクをせずに、『やりましょう』と言ったとき、新しいメンバー4人の顔を初めて見ました(笑)。なかなか不思議な体験をしたなと。こういう事態のなかでも、演劇をしたいという思いを、この舞台を通してお届けしたい。3週間丁寧に演じ続けたいと思います」と舞台への思いを込めた。

 

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そして、宮沢は「去年途中で中止が決まったとき、謙さんが『また会いましょう、演りましょう』という言葉を発してくれて、また演るんだ、演らないわけがないと思っていました。再演で同じ役を演じることで、全然違う景色が見えたり、自分の成長を感じられる瞬間があったりして、個人として成長できた姿を皆さんにお届けできることを光栄に思っております」と自信を見せた。

渡辺は、宮沢演じるアタウアルパの衣装を示しながら「この衣装を見ていただいて、ある種超越している。神という存在なので。それを舞台でパフォーマンスするのは非常にハードルが高い。僕も36年前に同じ役を演じて自覚しているので、氷魚君も相当大変だったと思います。ただ去年演じているので、今年はそれありきで始められるので、彼としては『何を足そう、何を引こう』ということを考えられる、いい稽古場だったと思います」と宮沢を評価。さらに「僕は1年分老いぼれたので、死を考えている老いぼれ役に一層近づいたという気がしています」と謙遜気味に話した。

 

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36年前にアタウアルパを演じた渡辺を意識したかと問われた宮沢は「当時の話や写真が残っているんですけども、あえて参考にしないようにしました。当時謙さんが演じたアタウアルパと僕が演じるアタウアルパでは全然キャラクターが違うし、存在感も違うので、自分にしか演じられないアタウアルパを創りたいと当初から思っていました。自分の持っているもの、自分の引き出しを存分に使うためにも、自分で考えて生み出すようにしました。謙さんからのアドバイスは、謙さんが演じるピサロ役を通して、アタウアルパがどういう風に見えるかというアドバイスをたくさんいただきました」と答えた。

渡辺がかつてアタウアルパを演じた際に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる一本となったと語った本戯曲に、タイトルロールとして帰還。渡辺は「PARCO劇場は、僕のキャリアのなかで楔(くさび)を打つ作品が多いので・・・。昨年はこういうかたちで中止になってしまうなか、自分をもう一回奮い立たせてくれる劇場なんだと思います」と話し、最後に「“僕たちが届けたいものがあるんです”という思いを、カンパニー全員が持っています。呉々も養生しながら、足を運んでください」と締めくくった。

 

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