KAAT神奈川芸術劇場・長塚圭史・芸術監督による第一弾公演『王将』開幕!大通りからも丸見えの一階広場に特設劇場オープン

2021/5/17 16:12

KAAT 長塚圭史・芸術監督による第一弾公演『王将』

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掲載写真は全て撮影:細野晋司

 

KAAT神奈川芸術劇場では、白井晃前芸術監督の後を引き継ぎ、2021年4月1日より長塚圭史が新たに芸術監督に就任。長塚の芸術監督就任後の第一弾公演は、天才棋士・坂田三吉の生涯を描いた北條秀司の傑作『王将』三部作の一挙上演で、神奈川公演は、5月15日(土)に開幕し、6月6日(日)まで上演される。

この記念すべき公演は、『王将』三部作をリクリエイションし、KAAT1階の広場(アトリウム)に設営する特設劇場にて一挙に上演される。

出演は、福田転球、大堀こういち、長塚圭史、山内圭哉(以上、新ロイヤル大衆舎)に加え、常盤貴子、江口のりこ、森田涼花ほか。

新ロイヤル大衆舎とKAATが協同する今回の『王将』では、2017年初演時、迫真の演技で三吉を演じ、自身の代表作となった福田転球をはじめ、女房・小春を演じる常盤貴子や、長女・玉江を演じる江口のりこなどの豪華俳優陣が、山内圭哉の手がける音楽とともに骨太な人間ドラマを生き生きと創り上げる。

神奈川公演:KAAT 神奈川芸術劇場 アトリウム特設劇場 5月15日(土)~6月6日(日)
大阪公演:大阪・近鉄アート館  6月11日(金)~6月13 日(日) 

 

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長塚圭史 コメント
阪東妻三郎主演の映画『王将』に心を奪われたことが全ての始まりでした。
それから北條秀司の三部作戯曲を読む機会を得て、私は熱烈にこの戯曲の上演を望みましたが、これは叶いませんでした。
いずれ坂田三吉のような叩き上げの俳優で上演したい。そんな思いを胸に抱いたまま数年が経ちました。この時の私の直感が新ロイヤル大衆舎での客席僅か80席の下北沢楽園に於ける『王将』三部作上演に繋がったのです。
『王将』の魅力はやはり坂田三吉の勝負に賭ける命がけの生き方を目の当たりにすることにあります。しかし三吉の奇抜な性質にどれだけ振り回されながらも、その生き様を愛し、見つめ、共に戦った家族と友人たち。人生丸ごと三吉と向かい合った彼らの人生こそが坂田三吉を燦然と照らすのです。最愛の妻・小春は貧しかった時代を共に耐え、早逝して尚生涯三吉の心の中で一輪の花のように生き続けます。勝負師としての三吉と火の玉のように睨み合って生きた長女・玉江、まるで小春の代わりとなるように、静かに三吉の世話に明け暮れ耐え忍ぶ次女・君子、出来の悪い弟子として辛く当たられながらも三吉の傍を決して離れない森川青年、そして三吉の後援に文字通りその財産と生涯を費やした宮田。他にもうどん屋の新吉、それから関根名人に、弟子の松島、木村名人、挙げればキリがないほどに魅力的な人物たちが次々と三吉の人生と交錯します。
明治大正昭和を駆け抜ける『王将』三部作は、我々が忘れかけている人間の絆を、熱く、切なく、おかしく、そして力強く描きます。モリモリと力が漲る劇を今だからこそ、そうです、いつものKAATの劇場の枠をも越えて、皆様にお届け出来れば幸いです。

 

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「王将」あらすじ
第一部
明治39年、大阪は天王寺。素人名人とまで呼ばれる将棋指しの坂田三吉は、家庭を顧みずに将棋に没頭し、借金に追われる日々を送っている。将棋大会で関根七段に惜敗してから8年、ついに関根に勝利するが、娘・玉江から「将棋に品がない」と叱責されてしまう。その言葉に思い直した三吉は、女房・小春と共に豊かになった生活を捨て、さらに将棋の道をつきつめてゆく…。
第二部
大正13年、後援者達に押し切られ、気乗りせぬまま関西名人を名乗ることになった三吉は、東京の将棋連盟から追放され、孤立を深めてゆく。そんな三吉の貧しく荒んだ生活を支えようと身を切る玉江と、その光景をじっと見つめる若き次女の君子。昭和11年初冬、東京側と和解した三吉は12年間の沈黙を破り、京都南禅寺で木村八段との天下分け目の東西対局を迎える…。
第三部
時代は戦争へと突き進む中、三吉の弟子・松島が事故で亡くなった上、同じく弟子の森川も戦争へ。5年後帰還した森川は、最高峰に君臨する木村名人と対局し辛勝するが、三吉は自分ではなく森川が勝ったことが気に入らない。3年後、天王寺の貧乏長屋で、君子と孫の将一とともに静かに暮らしている三吉の下に、いよいよ名人位決定戦に挑むと、逞しくなった森川が訪ねてくる。果たして三吉は嫉妬に悶えるのか…。

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