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2021年5月21日 21:52

篠原ゆき子、倉科カナが壮絶な現場を振り返る!映画『女たち』の公開祈念プレミアムトークショー

篠原ゆき子、倉科カナ 映画『女たち』公開祈念プレミアムトークショー

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6月1日(火)に公開延期となった映画『女たち』の公開祈念プレミアムトークショーが5月21日(金)、都内で行われ、主人公・美咲を演じた篠原ゆき子と、その親友・香織を演じた倉科カナが登壇した。

日本映画界を代表するプロデューサー奥山和由が、初めて女性のために製作した映画『女たち』は、コロナ禍でふさぎ込んだ時代に風穴を開ける衝撃の最新作。自然豊かな緑が眩しい山あいの小さな田舎町を舞台に、それぞれに事情を抱えた女たちが繰り広げる、ギリギリの女たちの生き様を描いた映画となっている。

篠原は「雨宮美咲はとある田舎に住む40歳、パートタイムで働き、親の介護をしながら一生懸命に暮らしているという、日本、世界にもたくさんいるであろう一人の女性です」と本作での美咲の役どころを丁寧に説明し、劇中では見せることのない笑顔で話した。続いて、倉科は「養蜂家を営んでいて、心に闇を抱えている女性を演じてます」と挨拶した。

 

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篠原はオファーを受けた経緯について「オファーというよりかは、現場でご一緒した奥山さんに突然『篠原さん主演で映画撮ろうよ』と言われ、初めて企画ゼロの段階から携わり、本当に完成するのか怖かったです。だから記者の方々の前で舞台に立てている光景が嘘みたい」とにこやかな表情で話す。

「天真爛漫なイメージだった倉科さんに直接お会いすると、この人闇あるかも!女としての痛み、笑顔で乗り越えてきた何かがあるのでは無いかと思った」と倉科と香織の役に通ずるものを感じたという篠原の話で盛り上がりを見せた。

続いては、共演者高畑淳子のトークに。倉科は篠原と高畑の共演シーンを見て、「ゴジラ対コングを彷彿とさせる、まさに怪演×怪演がぶつかりあっていて、これは相当なウェイトの撮影だったんだろうな。高畑さん、顔がもう高畑さんではなく別人だった」と、三者交えて高畑の壮絶なお芝居、役作りに対して意見を交わした。

篠原も「飲みに行ったり、人と関わるという本来であればあるはずの息抜きの時間がないまま撮影は進み、ずっと美咲のまま群馬の富岡で暮らしていたので、1か月以上役と離れる時間が無く、円形脱毛症が出来ました」とコロナ禍だからこその壮絶な体験を打ち明けた。

また、「モスクワ映画祭のオンライン記者会見時、現地記者が『本当にハンディキャップがある方なんですか?』と質問するほどリアルを追求した演技で、本読みの段階から凄まじかった」という篠原だが、「撮影の後半、役に入り込みすぎて美咲と自分・美津子と高畑さんの境界線が曖昧になってしまい、高畑さんが普段のように話しかけてくださったのに責められているような気持に陥り、泣いてしまった」という裏話も話した。

 

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そして、倉科演じる香織の10分間カメラ長回しのシーンが話題に。当初の脚本では“晴れ”の設定だったが、ゲリラ豪雨に見舞われ映画史上屈指の名場面が撮れたという。倉科は「豪雨の中撮影しようと思ったのは、本作において天候や気候、環境がすべて力・味方になってくれていると感じていて、雨も味方してくれるのではないかと思ったから」だと述懐。本シーンは雨のため、リハーサル無し・当初の脚本からも変更になっているため、衝動に任せて役を演じたという。

次の日に、倉科の太ももに身に覚えのない大きなあざができたという驚愕エピソードも披露。衝動に任せて演じた際に、ワイン瓶で足を殴ったものだったという。さらには酔った役の撮影のために、本物のワイン2本丸々空けたという裏話も。「髪を切ったことも、メディアに取り上げていただき、すごくうれしかったですが、それは役作りのためで、そんなに特別なことだと思っていなかった。すべてを受け入れてくれて、思い切ってぶつかれるこの組だからこそ実現できた」と演技に対する想い、本作のへの熱い想いを語った。

 

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最後に、篠原は「“祈念”という言葉の通り、コロナ禍で本当にこの作品も公開できるのか分からない状況で、世界にはシビアな状況な方々もたくさんいると思います。でも、もしかしたら明日はいいことがあるかもしれないし、私自身もこんな素敵な場所に立てると思っていなかった人生なので、もしかしたら明日いいことがあるかもしれないという想いをつなげてどうか生きていってほしいと思います。良かったら6月1日に劇場で『女たち』をご覧になってください」と涙ぐみながら言葉を振り絞り、コロナ禍の苦境で生きる人々に向けた言葉で締めくくった。

映画『女たち』(配給:シネメディア、チームオクヤマ)
6月1日(火)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開!
©「女たち」製作委員会

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