中村倫也×吉岡里帆×向井理 劇団☆新感線“いのうえ歌舞伎”最新作『狐晴明九尾狩』製作発表会見

2021/7/17 23:24

取材:記事/RanRanEntertainment 

2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』の製作発表記者会見(オンライン会見)が7月17日(土)に行われ、主演の中村倫也、吉岡里帆、向井理、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が出席した。

 

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掲載写真はオフィシャル提供(撮影:田中亜紀)

 

約1年半ぶりの上演となる“いのうえ歌舞伎”。いのうえひでのり演出、中島かずきの書き下ろしにより、「狐の子」を名乗る陰陽師・安倍晴明(中村倫也)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)との手練手管の頭脳戦が描かれる。

台本を手掛けた中島は、「20年ぐらい前から、安倍晴明の話はどこかでやりたいと思っていたんです。今回、(中村)倫也君主演の“いのうえ歌舞伎”が決まって、倫也君で安倍晴明、いいなぁと思いついたんです。ライバル、一見、陰陽師に見えて、実は九尾の狐、という役には烏帽子も似合うし、向井(理)君がいいなと思ったんです。この烏帽子が似合う二人の中に吉岡(里帆)さんが入ってくる。安倍晴明はもともと狐の子と云われているので、狐の霊と晴明が戦うというイメージができちゃったんです。それをどうしようか、いのうえとも相談しましたが、そこはもう堂々と自分の見たいものを書こうということで決意して、狐の霊を吉岡さんにお願いすることになりました」と、最初に考えていた話から大きく変える時に逡巡したことを打ち明けた。

 

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演出のいのうえは「新感線の“いのうえ歌舞伎”は、一昨年生田斗真くんの『偽義経』が東京公演の途中で止まり、博多公演は全部中止になって非常に悔しい思いをしていました。こういう状態ですので、立ち回りも、人数も多い舞台を作るというのができなかったのですけど、満を持して、“いのうえ歌舞伎”をフルスペックで、全力でやることになりました。しかも、安倍晴明ということで、初期にやっていた『阿修羅城の瞳』とか『野獣郎見参』といった、妖とか妖術、魔術が出てきたりする舞台に通じる、非常にファンタジー色の強い“いのうえ歌舞伎”となっていますので、仕掛けがあったり面白い舞台になると思います」と、久し振りにフルスペックでできる“いのうえ歌舞伎”への思いと共に、自信をのぞかせた。

 

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続いて、安倍晴明役の中村は、「今回、客演の面々、劇団員の皆さん含め、とっても面白いものになるんじゃないかなと思っています。昨日は本読みをやってすごい楽しかったんですよね。いろいろ妖怪で出てきて嬉しかったですし(笑)、古くからの新感線ファンのお客さんも楽しんでいただける内容になる予感がしました。これから一日一日稽古を頑張って、いいもの作れるようにしていきたいなと思っております」と語った。

 

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桃狐霊タオフーリンを演じる吉岡は「私は狐の役をずっと何年か某CMでやらせていただいていたので、実は狐歴が結構長いんです(笑)。今までやってきたことが役に立つ日が来たとすごい嬉しいなと思ったんですけど、いざ台本を読んでみますと私の知ってる狐と全然違いました。本当に妖怪がたくさん出てきて、不思議な世界観にお客さんはすぐにすっと連れ込まれるんじゃないかなっていうのが第一印象でした。安倍晴明が中村さんで、九尾の向井さんで、もう最高のメンバーの中に入らせていただき、すごく楽しみでです。でも緊張がすごくて、昨日本読みが初めてあったんですけど、何でも初日は緊張するものですが、今回劇団☆新感線で、私だけが唯一初めてらしく、足手まといになりたくないなと思いながら、なんとか皆さんにしがみつきながら頑張りたいなと思っております。きっと楽しんでいただけると思います。全力で頑張ります」と緊張感を滲ませていた。

 

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賀茂利風(九尾の狐)役の向井は2017年『髑髏城の七人』Season“風”以来の出演となるが、「オファーをいただいて、二度目というのは一度目に出て嫌われていなかったからこそなので、良かったという思いが強かったです。以前は本当に鍛えられまして、劇場の作りも不思議な作りで、経験したことのないお芝居をやらせていただいたのでとても勉強になりました。本当にまだまだやってなかったことがこんなにいっぱいあったんだって気づきもたくさんありました。大変でしたけれどもご覧になった方々がすごく楽しんでいただけたという話を聞いて、エンターテインメントの力はすごいなとも思いました。昨日、本読みやってみて、やっぱり膨大な量のセリフで、大変な事になると思いますけれど、僕の小さな経験上なのですが、こうやって役者が苦労している作品こそ見ている人が楽しんでもらえるものだと思っています。その苦労を見ていただいた方に消化していただくべく、これから2か月稽古に励んでいきたいです。こんな時代だからこそ楽しんでもらえる作品にしていきたいなと思っております」と決意を語った。

 

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共演者に期待することを問われ、中村は「吉岡さんは、間違いなくキュートな狐ちゃんになるだろうし、弟の早乙女(友貴)君との掛け合いはコミカルなところもあるので、そこには牧歌的な瞬間」を期待しているそうで、一方「向井君のド悪役の芝居が楽しみですね。ド悪役の発声をして欲しいです。“バカめー”みたいな。舞台上でニヤニヤしちゃうかもしれないですね。おさむっちのそんなところを見たら」と答えた。向井とは、中村がデビューした当時18歳の頃に戦争映画で共演し、同じ部隊の兵士を演じ、「(向井が)ブレイクする前で、戦争映画なのにものすごいシュッとする人いるわ」と思ったという意外な繋がりを打ち明けた。

向井も「(中村は)みんなの弟みたいな感じだったんで、最年少でもありましたし。でもその時から生意気でしたよ(笑)。でも、お互い10何年演劇も含めてお芝居の世界でどっぷりやってきていますので、刺激し合えればいいなと思います」と続けた。

吉岡は、中村演じる安倍晴明について「ピュアな部分と危うい部分が混在していて、中村倫也さんとも重なるところがあったのでピッタリ、しっくりという感じ」がしたという。向井とは「以前の共演で(向井から)いじめられる役だったので、その印象がすごく残っていて、今回は因縁のある役なので、それを生かしていきたい」と語った。

 

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司会者から、あて書きではないか?と問われ、中島は「あて書きですよ。新感線は常にあて書きです。今回は、向井君に一見よさそうな顔をしていて、実はすごく悪いというのをやってもらいたい」と思い書いたという。「二人の台詞の応酬もあり、吉岡さんの存在は癒しにもなりますが、実は話を引っ張っているのはタオであったりするので、関係性を見て欲しい」と見どころを語った。

ステージの転換などについて、いのうえは「いろいろ考えてはいますが、ネタバレになってしまうので」と言葉を濁したが「最後に向井君が小林幸子的な出方を・・・」と明かし、これには登壇者がざわついた。

 

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最後に中村は「こういうご時世ですが、シンプルに考えると自分たちにできることは面白いものを作るために頑張ることだけです。そのためにこれから稽古に入って本番もだいぶしんどい時もあると思いますが、少しでも面白いものができるように頑張ります。是非チケットを買っていただいて、皆さんが無事に当日楽しめるように願っております」と結んだ。

 

狐晴明九尾狩メインカット1

2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演
いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』
東京公演:2021年9月17日(金)~10月17日(日) TBS赤坂ACTシアター
大阪公演:2021年10月27日(水)~11月11日(木) オリックス劇場
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:中村倫也 吉岡里帆 向井理
浅利陽介 竜星涼 早乙女友貴 千葉哲也 高田聖子 粟根まこと
企画・製作: ヴィレッヂ 劇団☆新感線
公式サイト: http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/

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