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2021年7月22日 22:20

市川染五郎、感情をさらけ出す瞬間は“サイダー”のようにスカッとする! 『サイダーのように言葉が湧き上がる』初日舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』(松竹配給)の初日舞台挨拶が、7月22日(祝・木)新宿ピカデリーにて行われ、市川染五郎(16)、杉咲花(23)、そしてイシグロキョウヘイ監督が登壇。昨年の5月公開予定がコロナ禍の影響もあり、ようやく公開になったことに、それぞれが安堵の表情を浮かべていた。

 

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コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している俳句少年チェリー(染五郎)と、矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女スマイル(杉咲)。ショッピングモールで出逢ったふたりが、言葉と音楽で距離を縮めていく爽快なボーイ・ミーツ・ガール Story。

 

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チェリーを演じた染五郎は、そのキャラクターについて「とても人見知りで、自分の思っていることを言葉にできない。でも、唯一自分の気持ちを表現できるのは俳句。自分自身も人見知りなところがあって、チェリーと似ているところがたくさんありますし、本当に不思議なご縁を感じます」と話し、「歌舞伎の台詞も七五調なので、なにか俳句と通じるものがあるのでは」としみじみ語った。

一方の杉咲は「スマイルはコンプレックスがありながら、前向きに進んでいく女の子。いるだけでとても明るくなるようなポジティブな空気を持っているので、個人的にはすごく好きです」とコメント。アフレコ時はコロナ禍の前、スマイルがマスクをしていることには「期せずしてこういう形になったのかな」と苦笑した。

 

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アフレコのシーンについて、イシグロ監督は「今の時代は、(ひとりひとり)バラバラに録るのが当たり前だが、僕は掛け合いを求め、なるべく一緒に録るという形を進めました」と掛け合い推進を明かし、染五郎は「今の状況だったら、プロの方のアフレコを拝見することもできないと思うし、貴重な経験だった。特にフジヤマを演じている山寺宏一さんはトムという猫も演って、いろいろな声をお持ちだということを、直近で見て知って、感動しました」と、また杉咲は「たいへん多くの方(25人くらい)がまとめて、総録りを行う環境に私も参加させていただけたのは初めての経験でした」と振り返った。

次に、本作で好きなシーン、印象に残るシーンを問われ、染五郎は「特に、クライマックスのシーンで、チェリーを応援したくなるシーン。観客として観ている側からもそうだし、自分も演じている間に気持ちが一番高まって・・・。チェリーの頑張って、感情をさらけ出す瞬間は、“サイダー”のようにスカッとするシーンがすごく好きです」とアピール。

杉咲は「スマイルが『チェリーの声もかわいいと思う』と言うシーン。相手のここが好きと思ったところを素直に伝えられるスマイルも素敵ですし、そのように褒められることをチェリー自身経験していなかったからこそ、ふたりの関係性も希望も感じられるシーンであって、印象的なシーンでした」とおすすめシーンを披露した。

そしてイシグロ監督は「チェリーについては、染五郎くんの言ったとおり最後のシーン。収録当時彼は中3、14歳だったんです。声変りの終わりかけの時期に、男の子にガナリ声に近い大声を出させるのは喉を痛めるためリスキーなんです。でも、それを3回、回しました。ガナリが入っている感じは気持ちが入っていて素晴らしいです。スマイルに関しては、割れてしまったレコードを直す長尺のカット。ただ、一生懸命くっつけて、ぽろっと落としてしまう。最終的に自分の不甲斐なさに打ちひしがれて泣いてしまう。一連を声(息)のみで、ちゃんと画に沿ってお芝居をされている。それを目の前で見て感動しました。さすがだなと思いました」とふたりのシーンを掲げ、それぞれを絶賛した。

 

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さらに、本作を一言で表現するとどんな作品?という問いには、染五郎「ただの青春ストーリーではなく、俳句という要素は日本語の美しさが感じられるところ」、杉咲「とっても眩しい作品。映像がきれいで、カラフルで、POPで、夏のカラッとしたきらめき、チェリーとスマイルの真っ直ぐ進んでいく姿がとても眩しい作品」、そしてイシグロ監督は「一言で表わすとハッピーエンド」と魅力を感じるキーワードを並べた。

そして最後には、特製“サイダー樽”の鏡開きが行われた。登壇者により樽が割られると同時にメタル紙吹雪が噴射され、公開初日を喜び合った。

『サイダーのように言葉が湧き上がる』は絶賛公開中!

 

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