佐藤健、瀬々敬久監督登壇! 映画『護られなかった者たちへ』石巻凱旋舞台挨拶

2021/9/13 23:40

佐藤健、瀬々敬久監督登壇! 映画『護られなかった者たちへ』石巻凱旋舞台挨拶

映画『護られなかった者たちへ』の石巻凱旋舞台挨拶が9月13日(月)、イオンシネマ石巻にて行われ、主演の佐藤健、瀬々敬久監督が登壇した。

本作は、東日本大震災から10年目の仙台で起きた不可解な連続殺人事件を軸に、その裏に隠された切なくも衝撃の真実を描く、感動のヒューマン・ミステリー。佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人という、豪華演技派キャストの競演も話題となっている。この度、10月1日(金)全国公開を前に、撮影地である石巻にて舞台挨拶が実施された。

 

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舞台挨拶に先立ち、「がんばろう!石巻の会」事務局長・黒澤健一さんの案内のもと、かつての南浜地区の街並みについての話を聞きながら園内をめぐり、「祈りの場」にて献花、被災地へ想いを馳せた。

「一丁目の丘」からは、佐藤と阿部がラストシーンを演じた防潮堤も見え、佐藤は「撮影をしたときは、(公園から見える)道路の向こう側の景色は今とあんまり変わらず、僕と阿部さんで防潮堤を登って、公園側の景色を二人で見るというお芝居だったのですが、その時はほとんど更地で何もないような状況でした。今日こうして訪れ、こんなにも美しい公園になったのを見て、震災から10年経ち、ゆっくりではありますけど前に進んでいるんだなと感じました」と語り、瀬々監督は「人々が生きていた記憶というのが、そのままここに根付いているというか、ここへ来て、みんながその記憶をひと通りより戻す拠点になっていると思うし、ここに住んでいた方々だけでなく、日本中の人たちがここへ来て、あの当時のこと、街の記憶など、そういう日々の生活の記録っていうものがここにあるんだという、そういうことを感じる場所になっているんじゃないかと思います」と涙ぐみながら語った。

 

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そして、舞台挨拶では、観客の温かな拍手に迎えられた。連続殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根泰久を演じた佐藤健は「撮影したのは1年ほど前だと思うのですが、当時既にコロナ禍で、そんな中迎えてくださって、撮影に協力していただいた石巻の皆様に非常に感謝しております。皆様のご協力があったから、我々は最後まで撮影を終えることができ、映画が完成して、皆さんに届けることができました。皆さんが映画を観て感じたことを教えていただきたいですし、周りの方々に広めていただけたら幸いです」と述べ、瀬々監督は「ちょうど震災の年は僕の友人が石巻の小学校でドキュメンタリーを撮影していまして、その手伝いで8月くらいに来ました。まだ復興途中で信号も止まっているような状態でしたが、その時の印象がすごく鮮明に残っていて、今回、石巻で撮影させていただきました。ここにいらっしゃる方、石巻の方々に非常に感謝しています。この映画が、皆様の心に届けば良いなと思って今日を迎えました」と、それぞれ舞台となった石巻の皆さんに感謝の気持ちを伝えた。

撮影での印象的なエピソードを尋ねられると、佐藤は「石巻で撮影させていただいた最後のシーン、先ほどもお話に出た祈念公園から道ひとつ隔てたところにある防潮堤を超えた海がラストシーンだったんですが、そこが凄く印象に残っています」と振り返り、監督も「映画は架空の都市という設定にして、石巻や気仙沼、塩釜など色々なところで撮影しているのですが、印象的だったのは佐藤くん演じる利根が途中でフェリーに乗って、浦戸諸島に行くところ。風景的にほっとするような部分で、印象に残っています」とロケ地トークが繰り広げられた。

最後に佐藤が「本当に今日はありがとうございました。この映画に描かれていることが全てだとは思いませんし、きっと観る角度から、観る目線によって、その数だけ正義があって、その数だけ真実があるんだと思います。ただ、自分の大切な人を護れる社会であって欲しいし、そういった社会を作るために、一人一人が声をあげるんだとか、どうやって生きていくんだと考えることが重要なんじゃないかと思いますし、そんな願いをこめて作られた作品です。皆さんに届きましたら嬉しいです」、瀬々監督は「今回の映画では、大変な状況でも人々は日常の生活を営み、そこには美しい瞬間や、楽しい瞬間があったりする、そういう小さな日常の大切さも描いています。そういったものが覆され壊れされていくことに対して、なんとかしたいという思いを持って撮った映画です。今後も未来へ希望が持てればと思っておりますので、皆さんとこの場で出会えて嬉しく思います。ぜひ気に入ったら、また映画館に来てください。ありがとうございました」と話し、温かな拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。

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