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2021年9月17日 23:47

初共演の佐久間由衣&奈緒、宝物のような30分間で絆が深まった! 映画『君は永遠にそいつらより若い』公開初日舞台挨拶

 

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『君は永遠にそいつらより若い』の公開初日舞台挨拶が9月17日(金)、テアトル新宿にて行われ、主演の佐久間由衣、共演の奈緒、小日向星一、そして吉野竜平監督が登壇した。

 

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本作は、芥川賞作家・津村記久子のデビュー作にして第21回太宰治賞受賞作品の実写映画化。卒業間近の大学生である主人公がなんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴うやり切れない「哀しみ」に直面する物語。

 

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ホリガイ役の佐久間は「津村さんが書かれた素晴らしい小説の映画化ということで、(演じるのは)簡単なことではないだろうという気持ちもあったんですけれど、ぜひ挑戦してみたいと思いました。普段は都会的な女の子を演じる機会が多いんですけど、ホリガイのような決して特別ではない、街ですれ違ってもおかしくないような女の子を演じられるのは、お話が来たこと自体すごく嬉しかったですし、頑張りたいと思いました」と新境地を演じ手応えを感じ取っていた。

ホリガイと特別な関係を築くイノギを演じた奈緒は「私も原作に魅力を感じましたし、イノギ目線で原作を読んで、ホリガイをヒーローのような主人公だと思いましたし、なんだか明日に連れていってくれるような、不器用なんだけど人の痛みを自分の痛みのように抱えて、社会と向き合っている姿に勇気をもらいましたし、読み終わったあとに、『明日を生きてみよう!』と自分自身が思ったので、この作品にぜひ参加させていただきたいと思いました」と本作出演のきっかけを話した。

 

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ホリガイと大学の同級生ヨシザキを演じた小日向は「原作も台本も素晴らしく、共演者の皆さんも素敵な方ばかり。出演が決まってから監督にお会いしたんですけど、すごく優しい素敵な監督だなと思いました。映像の仕事でこんなにたくさん台詞をいただいたのは初めてだったので、それも嬉しかったです」と出演の喜びを明かした。吉野監督は「役者の皆が台本を読み込んでくれて愛情を持って自分のキャラクターを演じてくれたので、幸せな作品作りができましたし、佐久間さんがキャラクターを作ってくれて、ほっとしました」と感謝していた。

 

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佐久間と奈緒は初共演。奈緖は「監督が最初に30分間、初対面の佐久間さんとお茶をする時間をくださったので、絆が深まった状態で現場に入ることができて、それが今でも宝物みたいな30分間だったと思いますし、現場でもすごくナチュラルに一緒にいれたと思います」と話し、佐久間も「その時間を忘れず、(関係性を)重ねて行けたと思います」と二人の演技が深められた経緯を語り合った。

小日向は自身の役柄作りについて「ホリガイとすごく仲が良い男の子で、自然体でいられるように意識しましたし、監督からは一緒にいても男女の関係が絶対になさそうな男の子であってほしい」とのリクエストもあったとのこと。「佐久間さんも、撮影の合間に話しかけてくださって、自然と仲良くなれました」と振り返った。

 

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ホリガイが成長していく過程をどのように演じていったか?を問われた佐久間は「本作は、児童福祉士として実際に働くところまでが描かれているんですけど、撮影中に大変でも、いざ振り返ってみると、楽しかったというか美しい時間だったと思う瞬間もあって。そういう気持ちを大事にしながら演じました」と振り返っていた。奈緒も「私はこの物語に希望を感じているんですけど、イノギとして希望は半歩でもいいと思いながらから作品に臨んでいましたし、ホリガイと出会ったことで、彼女が半歩でも前に進めたらといいなという気持ちで現場にいました」と哀しい役どころをしみじみ語った。そして、小日向は「ヨシザキは人の気持ちを思いやりすぎる優しい人。友人(笠松将演じるホミネ)の死があって、それから変わっていくんですけど、皆も問題を乗り越えて少しずつ前に進んでいくという気持ちを感じたので、明日も生きていこう!という気持ちになりました」と話した。

この後は佐久間と親交の深い石井杏奈と伊藤沙莉からのサプライズコメントが読み上げられた。「涙で画面が滲み、鳥肌が止まらなくなり、誰かのために前を向く強さがダイレクトに心に響いた」(石井杏奈より抜粋)、「胸が締め付けられた。目を背けることなく向き合えてよかった」(伊藤沙莉より抜粋)という絶賛コメントに佐久間は「胸がいっぱいです」と声を振り絞りながら、「スタッフ・キャストすべての皆さんとこの映画を作り上げることができてよかったと心から思います」と公開の喜びを噛みしめていた。

 

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最後に佐久間は「公開を迎えることができて本当に幸せです。この映画を考えると、言葉が溢れてくるんですけど、それと同時に言葉にしたくないような矛盾した気持ちになります。その思いを作品に詰め込みました。どんな人でもコンプレックスとか辛いこととかそれぞれにあると思うんですけど、どんな人でも誰かを支えているし、誰かのヒーローになっているし、それだけで素晴らしいです。生きているってそれだけで素晴らしい、生きているだけで偉い!そう思えるような、そう気づかせてもらえる映画ができたと思っています」とアピールして、締めくくった。

映画『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日(金)、テアトル新宿ほか全国順次公開

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