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2021年10月5日 00:38

原作者・原田マハが中谷美紀と田中圭を大絶賛! 映画『総理の夫』 東京・パリ2都市生中継舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

公開中の映画『総理の夫』に原作者・原田マハがフランスのパリより緊急登壇。W主演の田中圭、中谷美紀との東京・パリ2都市生中継舞台挨拶が10月4日(月)、丸の内TOEIにて行われた。

 

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本作は、原田マハのベストセラー小説で、日本初の女性総理・相馬凛子(中谷)と大財閥生まれの世間知らずなお坊ちゃんにして鳥オタクのファーストジェントルマン・相馬日和(田中)の大騒動が描かれる。

緊急事態宣言が解除となって満席の会場に登場した田中は「前回(公開初日舞台挨拶)は50%、久しぶりに100%を見るとすごいですね。いっぱい嬉しい気持ちになりますね」、中谷は「感慨深いです。緊急舞台宣言明け早々に劇場に足を運んでくださってありがとうございます。こうしてお客さまにお目にかかれるのは幸せです」と満面の笑みを浮かべていた。

 

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本作を観て、田中は「試写会で泣いてしまって、後半は泣きっぱなし。その感覚は自分だけなのかなと思っていたので、皆に観てくれと頼んで、友達が観てくれて、『分かった!』とか言ってくれたので、良かったと思ってます」とウルウルした感想を述べ、中谷は「田中圭さん演じた日和君は、働く女性にとっても働いていらっしゃらない女性にとっても理想の夫ではと思いますし、実際そのような声をたくさんいただきました」と会場に同意を求めると大拍手が沸き起こった。すかさず、田中が「ちょっと素が出ちゃいましたね」と胸を張るが、中谷の「え?」に、「嘘で~す」と笑わせた。中谷は「田中さん、ご自分で朝食は作られるんですか?」と畳みかけると、田中は「僕は朝ご飯を食べないんですよ。本当は作れるんですけどね」と返答するものの、ここでも「嘘で~す」と理想の夫らしからぬことを暴露した。

 

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ここから原田マハがパリの自宅からリモート参加。2013年に原作が刊行されたが、原田は「当時は女性の立場が注目されづらい状況のなか、日本のリーダーって女性が少ないなと懸念していまして、もし日本のトップが女性だったらどうなるだろうというところに着想。先に『総理の夫』というタイトルが見えてきて、総理の夫の立場から日本初の女性総理大臣の話を書いてみよう、痛快な政治エンタテインメントをというのが始まりでした」と原作が生まれた経緯を披露した。

なぜ日和を鳥類学者で御曹司という設定にしたのか?原田は「女性総理大臣がファンタジーと感じられたので、ファンタジーだったら浮世離れした設定にしたら、きっと面白くなりますし、日和は鳥類学者で御曹司という立場で、のほほんと見えるんだけど優しく凛子を支える」という設定にしたことを明かした。さらに映画の日和については「すごい素敵でした。田中さんの優しいところ、お茶目なところは『えっ!』というように巻き込まれて、私の思い描いていた日和に近かった」と太鼓判を押すと、ここでも田中は「素が出たのかな」と今度は照れていた。

そんな田中へ、日和のどんなところに共感するかと尋ねられ「素のまま演っているので・・・」と始めると、中谷が「はいっ?」とツッコミを入れ、「はっはっはっ(笑)、すいませんでした」と、ここからは真面目に答える。「凛子さんを支えることに対しての疑問が全くないんです。当り前に支えている。自然にそうさせてくれる凛子さんは素敵。呼吸をするように、支え合いのバランスが変わっていく夫婦だなと思います。それが羨ましいというか理想のパートナーとしての在り方なんだろうなと、演っていて幸せに思いました」と熱く語った。

 

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続いて、原田は凛子について語る。「自分の理想を全部描いたので、かっこいい女性です。ハンサムな人で、颯爽としていて、凛としていて、どんなことにも屈しない、未来を見据えたリーダーシップを持った人であってほしい。とは言え、独りよがりではなくて、周りを思いやり、パートナーである日和を思いやり、周囲に気を配れる、そんな女性がリーダーとして現れてくれたらどんなに素晴らしいだろうと。実は頭の中で完全に中谷さんを妄想していたので、中谷さんにこの役を演じていただけることになって、“私の妄想がリアルになるの!?”ってビックリ」しましたし、とても嬉しく思いました」と明かす。

そんな原田に中谷も「大変おこがましいことでして、宣伝用のリップサービスかなとずっと思っていたのですけれど、本当ですかね」と照れながら、「ありがたいことです。素が出ちゃったかな?(笑)」と満面の笑みを浮かべた。原田は「あのシーンは目に焼き付けられると思います。眩しすぎて、神々しく、まさに女神そのもの。こんなシーンをいつか観られるものならと想像せずにはいられないくらい素敵なシーンでした」と大絶賛した。

 

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原田から撮影を通して新しい発見や体験は?と問われ、田中は「発見で言うと、中谷さんが意外とお茶目とか(笑)。ピシッとされている、気品高いイメージがどうしてもありますので…」と話すと、中谷は「馬鹿にしています?」と照れる。田中は「どうやって話しかけようと色々不安もあったのですが、意外とおとぼけさんなところもありますもんね。可愛らしいなと、新発見でした」と明かす。

一方中谷は、「田中圭さんは、とても空気の読める方で、コメディパートもとってもお上手。ただ、この作品はただのコメディじゃなくて、夫婦の愛、国民と自分の子供の命を天秤にかけるシーンもありますが、そんなときにそういう雰囲気を自然と作ってくださるので、私が努力をしなくても、自然と凛子になれて、自然と涙が溢れてくる、とっても楽だったんですね。そういう共演者に恵まれるのはありがたいことですね。いい本があって、いいスタッフがいて、いい共演者がいると無理をしなくても自然と役にさせてくださるんだなということを改めて学びました」と田中を含めスタッフたちを絶賛した。

 

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原作と映画の違い、楽しみ方について原田は「原作を先に読まれた方は、これが映像になるところを観たくなると思いますし、映画を先に観ていただいた方もキャストの方の熱演に引き込まれて原作も読みたくなると信じます。エンディングは原作とは変わっておりますけど、中心に据えているテーマがぶれていなくて、それが今回の映画でもキャッチフレーズで使われている“未来をあきらめない”という言葉に集約されていると思います。これは原作も映画も通底していることだと思いますので、この素晴らしいカップルの結末をこの後是非見ていただければと思います」とコメントした。

映画『総理の夫』は新宿バルト9ほか全国公開中。

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