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2021年10月27日 00:32

井之脇海は撮影中ホテルにピアノを持ち込み、松本穂香はギターを! 映画『ミュジコフィリア』東京プレミア上映記念舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『ミュジコフィリア』がTOHOシネマズで開催される「10万分の1秒の音響映画祭」オープニング作品決定を記念し、本作の東京プレミア上映記念舞台挨拶が10月26日(火)に開催され、主演の井之脇海、共演の松本穂香、川添野愛、そして谷口正晃監督が登壇した。

 

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本作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を2度にわたり受賞している漫画家・さそうあきらによる音楽シリーズ三部作の最終作で、ちょうど1年前に全編が京都で撮影された。

天性の音楽の才能をもつ主人公・漆原朔役を演じた井之脇は役作りについて「朔は自分のことを天才だとは思わず、本当に音楽のことが大好き、音楽への愛が溢れている青年。天才として演じようとは思わずに、現代音楽と触れ合って楽しむことが大切だと思って現場に臨みました」と振り返る。さらに「とはいえ、ピアノは天才的な才能があるので、事前にプロデューサーにワガママを言って、ホテルにピアノを入れていただき、夜な夜な練習をしていました。ピアノを弾く時間はむしろリラックスタイムになっていて、楽しみながら撮影を乗り切ることができました」とピアノ練習に明け暮れたことを明かした。

 

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朔に想いを寄せる凪は天性の音感の持ち主で、歌ったりギターを演奏したり踊ったりという大変な役柄。その凪を演じた松本は「原作のコミックを読んだとき、空に飛んでいくような歌声と感じたんですけれど、実写で表現するのは大変だろうなという不安はあったので、歌の先生を紹介していただいて、ボイトレをしたり、ギターは全然弾いたがなかったので、ギターの練習をしたり、できるだけ(コミックの世界が)表現できたらと挑みました。私もホテルにギターを持ち込んで練習していました」と振り返った。

 

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朔と凪が賀茂川の中洲で演奏するシーンについて井之脇は「ちょっとファンタジーっぽいシーンになっているところなんですけど・・・。実はあのシーンではピアノ伴奏の楽譜がなくて、監督にアドリブで弾いてほしいと言われ、“どうしようかな”と戸惑ったんです(笑)。中洲から見える景色や松本さんの歌声が圧巻だったので、それに呼応して、“どうにでもなれ!”という気持ちで楽しく演奏できました」と話し、松本も「かわいい二人の空気感が画面に映っていればいいなと思いながら演じました」と懐かしんだ。さらに、松本が「賀茂川の中洲までどうやってピアノを運ぶのか気になって見ていたら、男の人たちがわらわらと、がんばって運んでくださっていました(笑)。二度と見られない光景で、いい体験をしたと思っています」と話した。そして、京都出身の谷口監督は「あのシーンは一番大事だったので、この場所で大正解でした!」と満足げに語った。

 

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川添が演じる谷崎小夜は、朔と山崎育三郎演じる大成の幼馴染で、大成の恋人。川添は京ことばの台詞について「脚本・プロデューサーの大野裕之さんが自らの声で小夜の台詞を全て録音してくださって、(注意すべき)イントネーションのコメント付きの音声データをいただきました。(撮影期間中は)ヴァイオリンを触っているか、その音声データを聞いているかのいずれかでした」と台詞とヴァイオリンの練習三昧であったことを明かした。

谷口監督は「観光映画っぽくはしたくなかったけれど、京都しかない場所にはこだわりました。使用許可をとるのが難しい場所もたくさんありましたが、みなさんの協力のおかげで贅沢なロケができました」と話した。

イベントに参加できなかった兄・大成を演じた山崎育三郎からのビデオメッセージでは、「京都の絶景での撮影が印象的だったこと。朔と大成の連弾シーンはグッと来るものがありました」とおすすめシーンを披露した。

 

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その山崎について井之脇は「大成にピッタリ!と感じていて・・・。育三郎さんは『俺はあんなに冷徹な男じゃない』と怒るんですけど、現場では常に大成としてどーんと構えて存在してくださっていたので、連弾シーンは育三郎さんのお陰で作れたんじゃないかと思います」と大絶賛。連弾シーンについては「僕は事前に曲を知らされていたのですが、育三郎さんは自分が弾くとは思っていなかったみたいで・・・。育三郎さんも知っている曲だったので、すぐに弾くことはできたのですが、連弾なので、どちらがどのパートを弾くのかが曖昧のまま。育三郎さんの提案で曖昧なまま一度弾いてみよう。相手を感じないと弾くことができないので、パート分けを曖昧にしたことによって、朔が大成を感じながら弾くことができました」と山崎に感謝を贈った。

 

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山崎との共演シーンについて松本は「楽しいシーンの撮影はなかったんですけど・・・。待ち時間に待っている場所にあったピアノを育三郎さんが弾き始めて、あまりにカッコ良すぎて!思わず『カッコいい』と言っちゃった(笑)。すると(山崎さんは)爽やかな笑顔を浮かべていました」とベタ褒め。さらに川添は「私は恋人役だったので、待ち時間にはプライベートな話をさせていただき、そのときはすごく優しいのに、大成になると…というくらい驚くほどのギャップがありましたが、ご本人は本当に気さくで素敵な方でした」と微笑んだ。

映画『ミュジコフィリア』は、11月12日(金)京都先行公開、翌週11月19日(金)より全国公開。

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