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2022年3月5日 18:39

主演・松田るか、故郷沖縄の給食は言葉を聞いても分からないメニュー! 映画『あしやのきゅうしょく』公開記念舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

兵庫県芦屋市制施行80周年記念映画として製作された映画『あしやのきゅうしょく』の公開記念舞台挨拶が3月5日(土)、新宿武蔵野館にて行われ、主演の松田るか、共演の秋野暢子、そして白羽弥仁監督が登壇した。

 

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物語の舞台となる兵庫県芦屋市は、自校式給食を実施する給食への取り組みが注目される「市」。本作では、そんな芦屋市の給食をテーマに「食」を通して繋がる「絆」が描かれる。

主人公を演じた栄養士・野々村菜々を演じた松田は初日を迎え、「最初は公開が関西だけかなって思っていたら、東京のみならず全国に公開できるということで、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。給食は、私もすごく楽しみで、1日のなかで多分一番楽しみだったもののひとつ。しかも芦屋市の取り組みがすごく素晴らしくて、なるべく手作りにこだわっていたり、限られた予算のなかで、子供達の体が健やかに育つように一生懸命考えられている。世界的に見ても日本ってすごい給食が進んでいるので、そういったものいろいろな方に伝えて残していきたいと思います」と給食の楽しさ、意義を力説した。

 

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自身の給食の思い出を聞かれた松田は「(地元沖縄にいた)当時は気づかなかったんですけど、東京に出てきて、またこの映画に携わって、だいぶ沖縄ナイズされた給食だったんだなと感じました。イナムドゥチ(白みそのおみそ汁)、クーブイリチー(昆布のいため煮)だったり、多分言葉を聞いても分からない、言葉からはなかなかメニューが想像しづらいとは思うんですけど・・・」と懐かしんだ。

秋野は当時の給食について、「我々世代は黒歴史なんですよ。脱脂粉乳ですよ、分からないでしょ。戦後12年(1957年生)なんだけど、アメリカ軍のGHQが、日本人に豚の肥料だったものを飲ませたら元気になるんじゃないかって。その脱脂粉乳のお陰で、私は牛乳が飲めないです」と苦笑しつつ、同世代のお客さまに同意を求めていた。松田は笑いながら「試してみたくなりました」と返すも、秋野は「止めた方がいい!地獄の味だもん」と話したうえで、「お友達のお子さんの給食を見ていると、本当に今の子たちはちゃんと考えて食べさせてもらえているんだなあ」と感心していた。

 

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また、食の健康について、秋野は「日本ではお金を出せばいろんなモノが食べられますけど、そのなかにカロリーがあるけど栄養がないのがいっぱいあるんです。そこをチョイスして、子供の口に運ぶかどうか、これは親の責任、大人の責任ですね。給食について考えると、今、栄養士の方とか調理士の方が心を込めて、ちゃんと子供たちのために良いものを作っています。でも給食だけでなく、今回仕事して思ったんですけど、ご家庭でも、お父さんお母さんが子供の口の中に何を入れたら一番いいのかっていうことを考え直して!と改めて感じました」と話した。

白羽監督が本作製作のきっかけとなったのが、5年前に出会った「あしやのきゅうしょく」というレシピ本。「レシピ本はこうやって作るんだよって書いてあるんですけども、原材料をちゃんと厳選して、できるだけ地産地消。どうやってそういうものを作って、給食に仕入れてるかっていうところまで全部を調べたうえで、今回の物語を作り上げました」と製作過程を話し、また、「登場する3人の子役以外のクラスメイトの役は全員芦屋市のお子さんをオーディション。全部の小学校に通達を出して希望の方に集まっていただいた」と、そのお陰で芦屋市では父兄の映画鑑賞で大盛況だったことを明かした。

 

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松田は、子供たちについて「元気でしたし、素直でした。沖縄出身なので言葉(関西弁)がちゃんと喋れない。菜々ちゃんって芦屋生まれの子なので、成り立たなくなっちゃう。なので、子供たちには『先生、関西弁がまだ下手くそだから、間違ってたら教えてね』と言って、子供たちに聞きました。子供たちって素直なので、ちょっとでも間違っていると、『なんかちょっと違う』とか言ってくれるので、ありがたかったです」と子供たちから指南を受けたエピソードを明かした。そのお陰か松田の関西弁に、ネイティブの秋野は太鼓判を押していた。

 

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最後に、松田は「本当に食べることは生きること。その体を作るだけじゃなくて、メンタルにもやっぱり栄養っていうのは深く関わってきたり、内から外から全部を作っていくものなので、『当たり前だけど、大切なこと』を、特に芦屋市は積極的に取り組んでいます。その素晴らしい文化だったり、この歴史を、日本のみならず、世界にもお届けできてできたらいいなと思っております。よろしければ、ご家族は友人たちにも面白かったよっていう風に言っていただけると幸いに思います」とイベントを締めくくった。

2022年2月4日(金)より関西先行公開中!3月4日(金)より新宿武蔵野館はか全国順次公開

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