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2022年4月3日 01:13

岸井ゆきの、浜辺美波、親友について大いに語る! 映画『やがて海へと届く』公開記念舞台挨拶

取材・撮影/RanRanEntertainment

映画『やがて海へと届く』の公開記念舞台挨拶が4月2日(土)TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の岸井ゆきの、共演の浜辺美波、杉野遥亮、中崎敏、そして中川龍太郎監督が登壇した。

 

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真奈(岸井)にとって、すみれ(浜辺)は親友であり憧れの存在だった。その親友が「海を見にいってくる」と言ったきり突然姿を消す。すみれがいなくなって5年、かつての恋人・遠野(杉野)からビデオカメラを受け取り、そこには、真奈とすみれが過ごした記憶と知らなかった彼女の秘密が残されていた。真奈は、彼女が最後に旅した地へと向かう・・・。

 

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本作のテーマになっている親友とは?親友と呼ばれる人は?岸井は「『私たち親友だよね』みたいな確認はしないんですけど、(親友とは)ずっと一緒にいられること。もう何時間でも一緒に歩くだけ。ただ、いくら話しても知らないことがあるっていうのがすごく新鮮。何年も前から知り合いなんですけど、人間って本当に底がないというか、話しても話しても知らないことがあるし、変わり続けていくし、そういうことを話し続けられるのが一緒にいられるコツなのかなと思いました」と熱弁。

 

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同じ質問に浜辺は「私が一方的に大好きで、親友だったらいいなと思う人います。何があっても助けたいと思っているけど、それが相思相愛じゃなくてもいいかなっていう相手。連絡を取らなくても会わなくても、全然大丈夫な人」といつも一緒にいるわけではない親友もいるという。

親友の定義とは?急に振られた杉野は「・・・」、浜辺は「分かりやすく言うと、臓器をあげられる人」とビックリ発言。中崎は「代わりに死ねることかなと思っていたので、『臓器をあげる』っていうのは結構似ている」と賛同した。

すみれの言う「私たちには世界の片面しか見えてないと思うんだよね」。この映画のコピーにもなるくらい素敵な言葉について、浜辺は「どんなに大切な人と向き合っても片面しか見えていない。だから、その人とどれだけ向き合うかによって、その面積がずっと広がっていく。相手のことを全て分かっていると言ってしまうのは良くないことだなと捉えました。でも全てが分かるわけでなく、分かろうとすることが大切だと思いました」と話し、中川監督も「本当にすごい素敵な答え。浜辺さんがおっしゃったのは、どこまで相手を知っていても、その相手のために死んでもいいと思えるぐらいの相手でも、半分しか見えてないと思う」と補足した。

 

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本作で印象的で、忘れられないシーンは?と問われた杉野は「(岸井と浜辺)2人のシーン。海辺ですごいいいカットが取れたんだよってスタッフさんが言っていて、朝日を見たとき、これはスクリーンで見たらいい映像だなと思った。助監督さんもあれは奇跡的っておっしゃっていました」と話し、自身の出ている印象的なシーンは「浜辺さんとのシーンは結構時間がかかりましたね」と、10テイクも要したシーンをあげた。

 

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真奈の同僚・シェフの国木田を演じた中崎は「(真奈と)二人っきりで演じるのが初めてだったので、それ自体は新鮮だったんですけど、岸井さんはキャリアがあって、どのシーンでも飄々と現場を楽しんでいて、いつもグミを持参して、スタッフに差し入れしたり。本当に助けられることが多くて尊敬しかないです」と、グミ持参に話題が飛んだ。

「(グミが置いてあった)記憶がないです」という杉野に対し、浜辺は「岸井さんがたくさんのグミを差し入れされていて、スタッフさんがすっごい嬉しそうに食べているのを見ていました。岸井さんが誇らしそうに買ってくるのをすごく可愛らしいなと思いました(笑)」と岸井の気配りに感謝した。

さて、ここで共通質問。4月になって、新生活を始める人たちへの応援メッセージなど。中川監督は「勇気を持って一言話しかけてみるのは簡単じゃない世の中になっていると思うんですけど、僕にとって今作は全員が初めての出会いだったんです。仕事の関係ではあるけど、緊張しても丁寧に声を掛けて相手の話を聞くことだと思います」、中崎「人の片面にしか見れない部分があると思うんですけれども、その裏側を予想して接してもきりがないので、自分が感じた相手の部分を大切に接することは、自分が20代のうちに築けたこと。勇気をもって相手に話しかけてください」、杉野「相手に思いやりを持つこと。相手に思いやりをもって人付き合いをしていった先には、自分が大切だと思うこと、大切にしたい人が見つかると思います」とそれぞれがヒントとエールを送った。

 

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さらに浜辺は「相手のお話もしっかりと聞くことが大切なんだろうなと思う。自分のことを知ってもらうことも大切ですけど、相手とも同じ話をすることも、印象に関わってくるんだろうなと思います。あと、マスクをしての初対面が多いと思うんですけど、表情と目元だけの少ない情報からも印象を与えると思うので、笑顔は大切だなと思います」と話し、「マスクで口角をあげない癖が出ちゃっている気がして、口角をあげて笑おうと思っています」と美容へのケアも口にした。

そして、現場ではいつも緊張気味だという岸井は「そういう自分を受け入れて、肩の力を抜いて真面目に力を抜くというか、もうちょっとリラックスしてみようって心掛けるだけで、すごく心がちょっとふわっとなったりできるかなと。出会いは挨拶から始まる物語。緊張していても『おはよう』と言ってみたら、何か始まるんじゃないかなと思います」とアドバイスを送った。

 

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最後に、本作がイタリアにて4月に開催の『第24回ウーディネ・ファーイースト映画祭』コンペティション部門に出品されることが発表された。中川監督は「長い歴史がある魅力的な映画祭。日本のローカルな世界を描いた作品が別の文化の人にどう観てもらえるか映画にとって重要なことだし、光栄なこと。その反応を仲間の俳優さんたちと共有したいです」と述べ、岸井も「人との関わり方が、とても日本らしいというか、お国柄がでているような繊細な成り立ちになっている。からだ中でコミュニケーションするイタリアでどう感じられるのか興味深いですし、言葉を越えて海を越えて作品が飛び立っていくのはすごく嬉しいです」と喜びをあらわにしていた。

映画『やがて海へと届く』は4月1日(金)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかで絶賛公開中。

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