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2022年4月27日 05:00

蜷川実花監督、玉城ティナはすごく頼れるお姉さんになった! 映画『ホリック xxxHOLiC』 公開直前トークイベント

取材・撮影/RanRanEntertainment

映画『ホリック xxxHOLiC』の4月29日(金・祝)公開を記念し、4月26日(火)新宿ピカデリーにて蜷川実花監督作品特別上映会として、本作および蜷川監督の代表作のひとつ『Diner ダイナー』(2019年公開)が上演。蜷川実花監督と両作に出演した玉城ティナによるトークイベント行われた。

 

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本作は、人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで孤独に生きてきた高校生:四月一日(ワタヌキ/神木隆之介)が、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】(店)に迷い込み、ミセの女主人・侑子(柴咲コウ)と出会うことで、不思議な運命に足を踏み入れていく様子が描かれている。玉城は四月一日の同級生の九軒ひまわりを演じている。

冒頭、蜷川監督は「この二本立てをやるって聞いたときに、(皆さん)体力が持つかと思ったぐらい『Diner』も結構爆音でしたし、『ホリック』も同じぐらいの、もしかしたらそれ以上の圧があるので、よろしくお願いします」と挨拶した。

 

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ふたりの登壇ということで、初めはふたりの出会いについて。玉城は「私が沖縄の中学校に通っていたので14歳ですね、10年前です」と切り出し、蜷川は「知り合いに『可愛いいとか面白い子いない?』って聞いて回るんですけども、そのなかで彼女が面白いっていうのを伺って、自分がやっているM Girlという雑誌に来ていただいて撮らせていただいたのが最初。自分にとっての相性もあるし、“どういう風に写るか”という才能を持ってらっしゃって、これはすごい子が来たと思って、それ以来ずっと撮らせてもらっています」と今までの経緯を話した。

その後、蜷川監督作品『Diner』に玉城を起用。蜷川監督は「(玉城とは)珍しく1年空いていた時期があって久しぶりに撮影させてもらったんです。そうしたらすごく大人になっていたし、まだ少女の感じも残っていて危うくて揺らいでいる感じがしていて、話していたら『女優をやりたいんです』。ちょうど(Dinerの)オオバカナコ役を探していて、ティナでやりたい、どうしても彼女とやりたいと思ったんです。プロデューサーには何かあったら責任は私が取ります!って言いました。揺らいでいた感じがすごく魅力的であの役にも合っていたし、運命を共にできると思った」と当時の玉城への熱い思いを明かした。

 

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『Diner』ではモンスター的な役者との共演。玉城は「オオバカナコと気持ちでシンクロしていて、彼女が揉まれるたびに私も強くならなきゃ、この人たちに負けないっていう気持ちが芽生えたのと、真ん中に立たせてもらって、毎日進んでいくしかないというすごくポジティブな気持ちになりました」と当時を振り返った。

さて、『ホリック』は、蜷川監督の10年がかり、念願の企画を具体化した。“九軒ひまわり”という重要な役に玉城をキャスティングした理由について、蜷川監督は「『ホリック』はすごく難しい作品で誰がやっても何か言われるのではないか、どうしたら納得していただけるかっていうのはすごい悩ましいところだったんですけども・・・。私は、ティナの外見も、性格もすごく好きなので、ティナだったら行けるんじゃないかって、ツインテールを想像してみたんです。写真を出してきて、黒いマジックでぐるぐる書いて確信!ひまわりが持っている複雑なキャラクターは、ティナが持っている感じと合うんじゃないかなと思ったし、またご一緒できたらいいなって思ったのでお願いしました」とキャスティングの経緯を明かした。

『Diner』と『ホリック』の両方を演じて、玉城は「四月一日の気持ちとオオバカナコを演じていた気持ちが若干リンクしていて、台詞のなかで蜷川さんが今伝えたいことがすごく込められているなと思ったし、もちろん現場の雰囲気はどちらも明るいし、面白いし、これでいいのかな?みたいな感じでした」と楽しい現場を振り返った。

 

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蜷川監督は玉城について「ものすごく成長されていて、『Diner』のときは何があっても支えようと思っていたけれど、『ホリック』ではこんなに逞しくなって帰ってきた。女優さんになって、すごく頼れるお姉さんになって帰ってきたと思います」と成長を讃え、「現場の雰囲気も含めてかなり助けてもらったし、『初めまして』のキャストが多かったので、もうティナの子分みたいに後ろにくっついていたんです(笑)。神木君が(玉城をあだ名で)ティーと呼ぶものですから、私も(玉城を)ティーと呼んで遊んでもらっていたという印象です」と神木、玉城との撮影風景を振り返った。玉城は神木について「あんなに絡まれたのは初めてです」と苦笑、蜷川監督は「ティナはスーパー塩対応だった!」と爆笑していた。

蜷川監督は神木について「現場の空気を作るのがすごかった。しょっちゅう絡んでいた」、玉城「よ~い、ハイ!の直前まで話しかけてくる。私は『やめてください!』と怒りそうになったけれど、神木さんだから怒れない」。さらに、カメラがまわるギリギリまで藤原竜也のマネをするなど、神木の再現力で話が盛り上がっていた。

 

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イベント最後には、玉城は「(蜷川ワールドを2本観ていただいて)蜷川ワールドに流れに乗りつつ、バチッと全然違う世界観で皆さんを威圧していくであろうと思っておりますので、是非楽しく観ていただいて、色々ご感想などいただけると嬉しいなと思っております。私も2作続けて出演させていただいておりますので、ぜひそのへんもチェックしていただけたらなと思います」とお客さまに依頼。

蜷川監督は「自分が作った作品をを2本続けて観ていただくことに、すごく緊張するんですけども、その間に変わっていないところと進化しているところを同時に観ていただくことで、感じていただけることもあるんじゃないかなと思うので、ぜひ感想を教えていただけたら嬉しいです。『ホリック』は映像でものすごくパワーアップ、進化していると思うんですけれども、伝えたいメッセージをたくさん詰め込んでいるので、堪能していただけたらいいなと思っています」と締めくくった。

映画『ホリック xxxHOLiC』 (配給:松竹 アスミック・エース)
4月29日(金・祝)全国ロードショー
©2022映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD/講談社

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