広瀬すず、松坂桃李が経験談を交え熱いエールを贈る!映画『流浪の月』フレッシャーズ試写会
2022/5/8 22:47
取材・撮影/RanRanEntertainment
映画『流浪(ルビ:るろう)の月』のフレッシャーズ試写会が5月13日(金)公開に先駆け、5月8日(日)に都内で行われ、本作でW主演を務めた広瀬すず、松坂桃李が登壇。晴れて新社会人としてのスタートを切った若者からの質問に、数々の現場を乗り越えてきた登壇者二人が、先輩としての経験談なども交えて、熱いエールを贈った。上映終了後に行われたトークイベントでは、新社会人を前に広瀬は「同世代の皆さんにこの作品はどう写ってどう届いたのかすごく気になりますが、皆さんからもちょっと感じるものがあり、なんか嬉しいです。すごい新鮮な景色です」とびっくりした様子を示し、松坂は「10歳くらい下の方たちと同じ空間にいられるのがすごく嬉しいです。(感想を)ぜひ呟いてもらえば」と喜びの表情を浮かべた。
次に、フレッシャーズの方々に参考となる質問「初めての現場で心掛けていることは?」に、松坂は「新しい現場は自分として0の状態なので、監督の言葉を聞くのも大事なんですけど、各部署の人たちがどういうスタンスで作品に取り組んでいるのか、その人たちの考え方を聞くのがすごく大事かなと思います。周りの人たちの先輩方、同年代の方に聞くことが大事だと思います」と『聞くこと』が大事と指摘。
広瀬は「私は結構見ています。聞くのと同じ感覚で見て、見ることで人柄、特長、名前を覚えたり。皆さんが呼ばれている名前とかあだ名で(呼び合って)、お互い気を使わないように、全員でお芝居が気持ちよくできる状況に入れることをすごく意識します」とお芝居に入るコツを披露した。
一方の松坂は「自分が壁を乗り越える時は、一度立ち止まる。勇気を振り絞って立ち止まるのも一つの方法」と自身の経験を披露した。
続いて「毎日の仕事にとても緊張しているのですが、これからも頑張れるよう応援メッセージを」というリクエスト。広瀬は「私のなかで頑張りたい気持ちはあるんですけど、『人に頑張らなくていいよ。頑張らないでね。でも頑張ってね』って言われたことがあって、すごくその言葉を大切にしていて、その言葉を贈りたいです。(本作の)更紗と文のように周りどうであっても、自分を見失わないようにするのは大変なことだとは思うんですけど、一歩立ち止まってみるとか、自分がホッとできる時間を大切に。頑張り過ぎず、行くぞ!というときだけ、グッと力を入れて頑張っていただけたらなと思います」と名言を贈り、そして松坂が「新しい環境に入ってまだ右も左も分からないからこそ、こわばってしまうと思うけど、頑張らないことを頑張ってみてください」と補足した。
最後の「何で俳優をやってるんだろうなって悩んだ瞬間があったら、どのように前を向いて進んでいったかを教えてください」という質問に、広瀬は「この仕事をしたくてというよりも先にやっていたお姉さんの後ろをついて行った感覚が強かったので、やり始めは『いつ辞められるのかな?』とか。楽しいのはファッションだけで、お仕事をすることに強い思いがあったわけではなかった。でも、今これを辞めたときに私にはきっと何も残っていなくて思ってなくて、周りから比べられたり負けたりすることが悔しくて。今悔しいから、中途半端すぎるから絶対やってやろうと思っていました。最初は気合の部分があったと思います」と悩んだ過去を明かすも、「でも気づいたら好きになってたり、いくらやっても満足しない。自分の思考がどうも変わって、悔しいと思うことよりも大切にしたいなっていう思考に変わったんです。悔しいは必ずあるんですけど、今はそれでいいのかなと思っちゃったり・・・」と今の心境を明かした。
映画『流浪(ルビ:るろう)の月』(配給:ギャガ)
5月13日(金)ロードショー
©2022「流浪の月」製作委員会