広瀬すず、松坂桃李、横浜流星 撮影時のエピソードトークで会場盛り上がる! 映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶
2022/5/14 12:54
取材・撮影/RanRanEntertainment
映画『流浪の月』の公開初日舞台挨拶が5月13日(金)、TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、そして李相日監督が登壇した。撮影から公開まで2年半、李監督は「(これまで苦労されたこと?大変だったことは?と必ず聞かれ、)撮影は過酷ですし、コロナ禍での中断もあって、大変だったんですけど、いい映画を作りたい!言葉にできないいろんな思いを観る人に届けたい!という、ただそれだけなので、大変だったかどうかは、この場に立つと忘れます」と初日を迎えた喜びを噛みしめていた。
体重を落として本作に臨んだという松坂は「情報解禁前で、言うに言えない。激やせでなんかあったのか言われていましたけど、そのうち分かるだろうなという感覚でいました(苦笑)。僕自身を今までにないぐらい役と向き合い、作品と向き合い、じっくりと時間をかけてアプローチした。ここまでやってもまだ終わりがない感じっていうのを初めて体験したし、この仕事を続けていくうえで、とても大切なことを教えてもらったなと思っています」と貴重な体験をしたことを明かした。
文(松坂)の恋人役を演じた多部は「短いシーンのなかで、どれだけキャラクターを出せるか、すごく悩みながら現場にいたことを覚えていて・・・。監督から『桃李君を触ってよ』って言われて、撮影の空き時間とセッティング中にずっと触らせていただいて、(松坂は)ウエストがぞっとするぐらい細く、いろんな思いで今ここに立っているんだなっていう気持ちも触りながら感じ、自分は邪魔しちゃいけないというか、頑張らないといけない!そういう気持ちを思わせてくれる人柄と体型でした」と松坂に感化されながら演じたことを明かした。
松坂は横浜の心の動きについて「(役として)激高して入ってきて、その激高の流れのなかでプレゼントが入っている。俺、誕生日だな!そういうことかと気づくあり自分の誕生日に気づくという…。怒りからの喜びに行くというストロークが凄まじかったはず」と同情、広瀬は「監督の前で嘘をつく演技はしてはいけないという感覚になっているので、きっと無駄な集中力になるんだろうと思いながらも、こんな機会はないと思いながら本当に笑いをこらえることに必死でした。ゴミ箱を投げ、『アレっ!?』と聞いたことのない声を出されて、私もツボにハマってしまいました」と思出し笑い。横浜へのプレゼントはバカラのグラス。「それにお酒を入れて飲んでいます」とニッコリだった。
広瀬は「ちょっと間違って、(松坂を)誘っちゃったんです。監督とリハーサルした後にちょっと食べに行こうか?みたいなことをさらっと言っちゃったら、桃李さんが『僕は大丈夫です。明日まで我慢します』と仰って、私たちもその日は監督と一緒にコンビニのご飯にしました」と申し訳なさそうに話し、李監督が「最後のシーンを撮り終わってから、洋食屋さんに行って、『何でも食べていい』と言って最初に注文したのが胃に優しい雑炊。桃李君の笑顔を見て、罪悪感が全部落ちていきました」と大変な撮影現場が今では笑い話。
イベント最後には、安西梨花役の増田光桜が広瀬、松坂への花束を持ってサプライズ登場した。増田は物語の終盤、更紗と文の選択に重要な影響を与える重要なキャラクターを演じ、NHK朝ドラ「なつぞら」では広瀬と親子役で共演している。広瀬は「朝ドラでは、光桜ちゃんとのコミュニケーションを取るのに休憩中遊んでたんだよね。また李組で共演させていただけたことがものすごく嬉しくて、お母さん役の気持ちが離れず、監督と横に並んでいる姿を見てと泣きそうになりました。距離が近いままお芝居ができて、今回もその延長でお芝居ができて幸せでした」と再会を喜んだ。
『流浪(ルビ:るろう)の月』(配給:ギャガ)は、全国公開中。
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