初主演の磯村勇斗、いつも以上に感極まっています! 映画『ビリーバーズ』完成披露上映会
2022/6/7 12:05
取材・撮影/RanRanEntertainment
映画『ビリーバーズ』の完成披露上映会が6月6日(月)に都内で行われ、磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、城定秀夫監督が登壇した。本作が映画初主演となる磯村は、心境を問われ「今までいろいろと舞台挨拶をやらせていただきましたけれど、いつも以上に感極まっています。ここからスタートするんだなとワクワクしています」とコメント。この日、映画の中で使われた「ニコニコ人生センター」のTシャツを四人揃って着てきたことに、磯村は「そうなんです。ニコニコTシャツが正式なんですかね?監督」と監督に振り、城定監督はすかさず、「これ、映画が始まったら販売されると思うので買ってください」と宣伝アピール。磯村は「これ、街で見かけたら驚くでしょうね」と言うと、北村が「『みんなのために頑張りましょう』って言っちゃいそう」と映画の中の台詞を口にし、磯村も「思わず声をかけてしまいそう」と笑った。
映画の中で、土に埋まるシーンがあった北村と磯村。北村は「こんなに土って、足を動かせなくさせるんだって思いました。私は悪いことはちょっとしかしていないのですが、磯村さんがけっこう悪いことをされたので(笑)、土に埋まっている時間が長かったので大変だった」とコメント。磯村も「雨で土が重くなっていたんです。かけられるとドンドン重くなってしまって、こういう風に埋まっていくんだと思いましたね」と当時の様子を話し、北村も「絶対土に埋まって死にたくないと思いましたね」と経験した二人でないと分からない思いを吐露していた。
原作の山本直樹の漫画『ビリーバーズ』が書かれた時には実写化は不可能ではないかと言われていたが、今回、城定監督によりそれが現実のものに。監督は「僕は中学生、高校生ぐらいの時から山本直樹先生の作品が好きで、この作品も連載中に読んでいて、いつか映画にできたらなと思っていました。5年ぐらい前に企画が立ち上がったのですが、キャストが決まらない、コロナがあって、ようやく完成にこぎつけました。今日という日が迎えられて本当に夢のようです」と感慨深げ。原作者でもあり、本映画に先生役で出演の山本直樹。実はこの日、客席に来ていると明かされると、会場からは思わず拍手が起こった。
城定監督は「ずっと誰にやってもらえるか、その部分で企画が止まっていたことも長かったので、磯村さんにやってもらえて良かったなということに尽きます。この三人でしかできなかった映画だと思います」と出演者に感謝。磯村は、「『ビリーバーズ』の脚本、原作を読んで、自分がオペレーターをやるとなった時に想像できない面白さがあった。惹きつけられる魅力がありました。城定監督が温めてきたものを自分が具現化する人になりたいという思いもありました」と、出演を決めた当時の思いを語った。
『ビリーバーズ』の中の合言葉「みんなのために頑張りましょう」にちなみ、今頑張っていることを問われた磯村は「『ビリーバーズ』じゃないでしょうか。間違いなくこの映画のために、参加してくれたキャスト、スタッフのみなさん、暑い中、みんなで作ったので、それをどうたくさんの人に観てもらうかは僕の仕事だと思っているので皆さんどうぞよろしくお願いします」と笑顔で答えた。
最後に、磯村は、「原作を読んでくださった方は、どこをどう切り取って映像化したのかを楽しんでいただけると思います。初めての方も楽しめる内容になっていると思います。愛をこめて作りました。映画って一人ではできないので、今観に来てくださった方の力が必要です。何か心に残ることがあればSNSなどを通じて伝えていただきたいです。僕たちはそれだけで幸せです」、そして城定監督は「ずっとやりたかった原作で、北村さん、宇野さん、磯村さん、素敵なキャスト、スタッフ、今日来ていただいた皆さま、みんなのおかげで今日が迎えられました。これから上映ですが、笑ったり、ちょっと怖いシーンがあったり、いろいろな感情が沸き上がる映画だと思います。お楽しみください」とイベントを締めくくった。
映画『ビリーバーズ』 2022年7月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開
© 山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会