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2022年7月20日 09:55

成田凌、前田敦子、六角精児という奇跡的な組合せを自画自賛!三木聡監督の最新作『コンビニエンス・ストーリー』完成披露舞台挨拶

取材・撮影/RanRanEntertainment

映画『コンビニエンス・ストーリー』(8月5日公開)の完成披露舞台挨拶が、7月19日(火)テアトル新宿にて行われ、成田凌、前田敦子、六角精児そして三木聡監督が登壇した。

 

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本作は、コンビニが入り口の“ちょっとした異世界”で出会い恋に落ちる二人の物語。成田凌は異世界に迷い込んでしまう売れない脚本家・加藤を演じ、加藤が迷い込む不思議なコンビニエンス・ストア「リソーマート」の店員・惠子を前田敦子が演じている。

成田は加藤を演じるにあたり、「お客さんと同じ目線に立って、異世界に迷い込んでいって、いろんなことを受けていく側だったので、それは楽しい日々を過ごしていました」と振り返り、さらに「リソーマートというコンビニは六角さんがオーナーで、惠子さん(六角の妻役の前田)が働いているところ。富士山の真下にポツっと、朝は煙で真っ白で見えないぐらいのところから、じわじわと時間が経って、コンビニが現れてくるんですけど、それは妖艶で異世界みたいなところで毎日撮影していたんです。そこでカートを曳きながら六角さんがタキシードで歩いているみたいな、それだけでちょっと面白すぎましたね。綺麗な格好をしていて品もあるんですけど、なぜか恐怖を感じる六角さんの存在感は最高でしたね」と撮影現場を感慨深げに回想した。実際に廃墟となっていた建物をコンビニに作り変えて撮影したことも明かされた。

 

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続いて前田は「異世界の方の店員さんなので、感覚の世界観にどうついていけるかなと思って、正直にまっすぐな気持ちでいた感じです。でも、六角さんの奥さんなので、それだけですごく楽しかったです」とニッコリ。六角は照れながら「二人は年が離れているんですけども、別に気を使っていただくという感じでもなく、さりげない会話をちゃんと繰り広げてくれて、リラックスした空間の中でやってましたね。それから、三人とも変わっていると言えば、変わってると思うんですけど、台本の中に構築されたものですから、そのまま自然にやっていくうちにその世界っていうのが見えてくるんじゃないかなと思いました」と異世界を意識せず自然体で演技したことを明かした。

 

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三木監督は「仕上がってくると全然違うんですよね。それが面白かったですね。成田さんの映画に向き合う姿勢と・・・。迷ったら成田さんについていけばいい。自己顕示欲とかいろんな欲から僧侶のように脱していて、それでいて自己主張というより、映画に向き合う姿勢がすごかったです。そして前田さんは日本の女優としては規格外。多分誰もついて来れないんじゃないかなという印象」と成田、前田を称賛、さらに六角を含めた三人の組合せも奇跡的!と自画自賛していた。

役柄について共感できる部分または共感できない部分は?という質問に、スランプに陥って書けない脚本家を演じた成田は「脚本家としてうまくいっていないと、人にやさしくなれない時間があったり、店員さんに強めに当たるような、気をつけなきゃなと思います。(役の中でも)無意識にコンビニの店員さんに『あれ、ないよ!コンビニって何でもあるんじゃないの!』みたいな。これって、心から出ているみたいな時間があって、ちょっと背筋を伸ばされる気持ちで毎日を過ごしていましたね」と反省していた。

 

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同じ質問に、前田は「共感?」と返答に苦しんでいると、六角が「俺の奥さん(役)だったことに共感できないですよね」とフォローし大爆笑。「最高のバランスの二人なんですよね。二人の2ショットの写真は待ち受けにしたいくらい好きな写真」と三木監督。さらに三木監督は「前田さんは台本の意味とか共感をすっ飛ばしているんけど、芝居では一番本質的なところにスパーンとたどりつくんですよ。さすがAKBのセンター。秋元(康)さんもすごいな」と感心していた。

そして、三木監督は「でも、(前田は)普段とんでもないことを言っている。(石切場での撮影に際しては)『石はコンクリートで出来ていると思いました』とか言っている」と、とんでもない話を暴露。前田は「石が自然のモノだということを知らなかった」と返すと、三木監督も「ちょっと、引きますよね。(ブラタモリの)タモリさん怒りますよ」と笑っていた。

六角は役柄について「人間が持っている寂しさ、嫉妬心、憎しみは生きている人間の中にはあるものですから、そういった意味では共感できました。ただ、それをどのように行動に移すか、どう誰かを束縛するかになってくると自分とは違うかなという気がしてきますね」と言う。本作ではそういった3人の関係性、嫉妬心が段々浮き彫りになっていく・・・。

 

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イベント後半には、叶えたい異世界あるいは自身の思う異世界とは?という質問。成田「家を出たら、体型を自由に好きな時に好きな体型になれる世界」、六角「お金の無い世界。お金が無かったら競争もないのか?ギャンブルもないのか、どうなるの?」、前田「私は睡眠時間がいらないかもしれない。寝ると逆に体力使えませんか?やりたいことがいっぱいあるので、睡眠時間は要らないです」、三木監督「近所に鶏肉屋で(料金を)980円でした(と過去形で言う)。何だ、その結果論は!時空のズレた感じがすごいなと思った」と面白い考えが飛び出した。

最後に、三木監督は「前田さんの異様な色気と、映画に迷ったら成田君についていけ!六角さんの持ち込んでくる奇妙な世界。理屈というよりはそれぞれが自分なりの答えとか結論を思い浮かべながら観てもらうというある種の体験型ホラー。音響もいいですし、大きいスクリーンで、ちょっと不思議な体験を理屈抜きにしてもらいたい」、六角は「不思議な世界が展開されるんですけども、現在の世界と少しずつすり合わせて観ていただければ」、前田は「面白いなと素直に思いました。褒め言葉として、すごい変な映画だと思います。でも、これが映画だよなーってすごい嬉しくなった。皆さん、それぞれいろんな受け取り方してもらえると思う」、そして成田は「個人的に言うと憧れていた三木聡監督とここに立てていることが嬉しいです。そして、この話に出てくるコンビニでそうだよなとか、人ってそうだよなとか、そしてまず映画ってそれでいいんだよなと感じられる物語です。異世界を楽しんでください」とイベントを締めくくった。

映画『コンビニエンス・ストーリー』は8月5日(金)より全国公開される。

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