阿部寛、ドラム演奏は木魚を叩くように猛練習、手が慣れて一気に火が付きました! 映画『異動辞令は音楽隊!』完成披露試写会
2022/7/29 00:57
取材・撮影/RanRanEntertainment
映画『異動辞令は音楽隊!』(8月26日全国公開)の完成披露試写会が7月28日(木)に都内で行われ、主演の阿部寛、共演の清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、見上愛、そして内田英治監督が登壇した。30年間現場一筋の鬼刑事・成瀬司(阿部)のコンプライアンスを無視した過激な捜査、同僚刑事の胸ぐらに掴みかかる気性の荒さがたたり、ある日突然捜査一課から、まさかの広報課<音楽隊>へ異動が言い渡されるところからストーリーが始まる。
音楽隊の来島春子を演じた清野は「トランペット(を吹くの)は初めてなんですけども、何度も何度も何ヶ月も練習して、撮影前に皆で練習日を設けて、皆で本当にひとつの輪になって練習を積み重ねてきました。クライマックスのシーンは本当に素晴らしいシーンになっているので、皆さん楽しみに観ていただけたらと思います」と誇らしげに語った。
成瀬の元部下で捜査一課・坂本祥太役の磯村は、阿部との共演について「撮影以外では阿部さんと色々お話をさせていただいたり、優しく接していただいたので、非常に刺激的で楽しい現場でした」と阿部に感謝しつつ、「阿部さんが現場でカブトムシを見つけて、それをポケットに入れていたと噂話を聞きまして、ここで真相をお聞きしたい」と阿部に質問を。阿部は「確かに。撮影をやったのは夏場でした。クワガタが肩に飛んできたんです。小さかったので、これは入れておこうと。それを見ていた照明さんが『阿部さん、僕にも飛んできていますよ』とカブトムシを3匹くれたんです」と撮影エピソードを明かし大爆笑となった。
音楽隊の北村を演じた高杉は「やっと皆さんに僕らの勇姿を観ていただけるということで、全部全部を注目してください」と挨拶。監督とのエピソードについて「削って、削って!とおっしゃっていただいたのが印象的。あと『君は二枚目より三枚目似合うね』と言われたので、今はそれを信じて『ゴチになります』(日テレ)のほうをやらせていただいています」と述懐。内田監督は「カッコいい役者さんがいると、つい汚したくなる」と笑わせた。
成瀬の娘・法子を演じた見上は、阿部と祖母役の倍賞美津子との共演について「普段は緊張しないんですけど、さすがに緊張しました。現場に入ってみたらお二人ともすごいフランクで優しくしてくださるし、役の向き合い方を姿勢で見せてくださって、すごい刺激的で楽しい現場でした」と振り返った。
そして、内田監督は「この映画は、ちょうど1年前のこの時期に撮影していたんですけど、楽器を弾かれる団員の役の方々は、ほとんどがその楽器を弾いたことがないところから、無理に練習していただいて、その結果をスクリーンで観れるということで、皆さん楽しみにしてください」と自信たっぷりに話した。
イベント後半には、7月23日ニューヨークで行われたニューヨーク・アジアン映画祭で本作がワールドプレミア上映され、阿部と内田監督が現地参加。阿部がスターアジア賞を日本人として初受賞したことが報告された。
内田英治監督最新作『異動辞令は音楽隊!』、8月26日(金)全国公開。