取材・撮影/RanRanEntertainment
8月11日（木･祝）より東京国際フォーラムCにて開幕するミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のプレスコール取材会が8月9日（火）に行われ、取材会にはミュージカル初主演の岩本照（Snow Man）、共演の横山由依、吉田栄作が登壇した。
本作は1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル･Ｊｒ著の自伝小説「世界をだました男」をもとに製作された映画のミュージカル版。2011年にブロードウェイに進出し、同年のトニー賞では主演男優賞を受賞、ミュージカル作品賞を含む3部門にノミネートされた。
プレスコール後に登壇した3人。はじめに、岩本は「このステージに立たせてもらうまで、すごいスピードで駆け抜けた感じ。楽しみたいという思いがドキドキ、ワクワクという感じで、（今）ステージに立っています」と今の喜びの気持ちを表現。
横山は「本当に楽しみです。ここまで来られたのが幸せですし、早く皆さんに観ていただきたいです」と笑顔を見せ、吉田は「感染対策をちゃんとして、日々積み重ねてきたので、11日から開幕できると思っていますし、東京で30回、大阪で10回、計40回を無事に終わらせたい。よろしくお願いします」と無事に千穐楽を迎えたいとの思いが込められた挨拶となった。
岩本はブロードウェイ・ミュージカルに初主演。あらためて「ミュージカルは華々しい世界というイメージがあって、いつか挑戦してみたいという思いがあったのですが、いろんな人に支えていただいて、こうやって自分がミュージカルの主演を初めてやらせていただける機会を20代のうちにいただいたことが本当に嬉しかった」とコメント。メンバーとやるのとは「全然違います。振り付けを考えずに、踊りに専念できます」と笑わせた。
横山も「ミュージカルに挑戦したいと思っていたので、このタイミングで、岩本君の主演で、このチームでやらせてもらえることは、本当に嬉しいなと思います。自分にできることを精一杯やって、しっかりと貢献できれば」と手応えをアピールした。
横山の印象を問われた岩本は「すごく気さくな方で、優しさのかたまりの感じ。チョコをくれましたね」と横山に笑顔を見せると、横山は岩本について「すごいチャーミングな方という印象で、全方向からエネルギーが出ている。いつ気を抜いているのかなと思う。間近で仕事の取り組みさせていただいて、すごく刺激をいただいていると思います。しかも優しく、乳酸菌飲料みたいな、皆さんに健康でいてほしいよう（気を使って差し入れいただき）、毎日毎日ありがとうございます」と称賛とお礼を忘れなかった。岩本は「今の時期って、暑かったりするんで、何が（#8）体調管理できるかなという感じです」と座長としての心配りを見せていた。
感染対策に気遣っていた吉田は「（稽古中は）ずっとマスクをしていました。昨日初めてこの会場でマスクを外したら、口が回りすぎて・・・（苦笑）。マスクをしていないパフォーマンスがこの数日間の大きな課題ですね」とちょっと心配も。
天才詐欺師（偽パイロット、偽医者など）を演じた岩本は役作りについて「嘘をついて騙して、いろんな人間になりすますスピードが作品のなかでは速い。頭の切り替え、頭で考える時間が（足りない）難しすぎることを感じました。でも、ひとつの作品のなかで、いろんな役をやらせてもらうというのも、ある意味アイドルはいろんな職をやらせていただくというところに、近しいものがあるのかなと感じました。ちょっと前にも消防士（映画『モエカレはオレンジ色』）をやっていたので、そういう感覚と近いなと思いながら、言葉の言い回しを考えながら、いろんな人の話し方とか、いろんな人のPVを観て、この役はこの人っぽくやった方がより近い人っぽく見えるのかなと試行錯誤しながらやりました」と苦心の程を明かした。
歌が大好きの横山はミュージカル初挑戦。「ミュージカルを歌うのが初めてだったので、歌唱指導の先生とかたくさんの方に協力いただいて、フランク（岩本）とのデュエットも楽しみ」と話すと、吉田も「二人のデュエットはとても素敵。観にきてください」と称賛。
横山も「稽古初日に歌を合わせて、岩本君の声ってすごく安心感があるなと感じたんです。お稽古が進んでいくなか、そういう面がより膨らんできていると思うのでやり易いです」と息がピッタリなところをアピールした。
見どころについて問われた岩本は「自分が出ていないシーンが本当にかっこいい感じです」には、吉田が「七変化が見どころかもしれない」と代弁。横山は迷いつつも「全部ですね。人生ってたくさんの出会いがあって、出会いで成長したり、苦しいことがあったりとか、全部集められていて、それが全部鮮やかに描かれているので、一瞬を見逃さないで観ていただいたら」とキッチリ纏めた。
最後に、岩本は「一人ひとりが協力しないとできない作品だなと感じました。（コロナ等で）気を引けない状況が続いていますので、何より健康第一に体調第一に観てくださり、皆さんの観終わった瞬間からその人の人生が鮮やかになる、そんな作品です。そこは嘘じゃない、本当です。それを楽しみに劇場に足を運んでいただきたいです」と本作をアピールして、締めくくった。
父（岸祐二）の事業失敗で失意のフランク・ジュニア（岩本）は、身分証と小切手の偽造を思いつく。さらに街でスチュワーデス達と出会ったことから、偽パイロットになりすまし、偽小切手片手に世界中を旅するが、ついにFBIのハンラティ（吉田）が捜査に乗り出す。ハンラティの捜査を逃れながら、医者へと姿を変えたフランクは、看護師ブレンダ（横山）と恋に落ちる。二人は温かい家庭を築こうと結婚を誓った矢先、ハンラティの捜査の手が再びフランクに迫る・・・。
プレスコールでは、劇中ナンバーが2曲披露された。
冒頭のシーン M1「Live in Living Color」ハンラティ（吉田）に見つかったフランク（岩本）が追い詰められる空港のシーン。上手にはブレンダが見つめている・・・。そして、舞台は過去に遡る・・・。
2曲目 M4「ジェット・セット」 フランクが偽パイロットになっていくシーン。
ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
東京公演： 2022年8月11日（木）～9月4日（日） 東京国際フォーラムC 全30公演
大阪公演： 2022年9月9日（金）～9月15日（木） オリックス劇場 全10公演
公式サイト： https://musikal-cmiyc2022.jp
