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古川雄輝インタビュー 中国映画『あなたがここにいてほしい』日本語吹替版でアフレコに初挑戦!「ストレートな純愛、引き込まれます。吹替はリップに合わせるのが大変でした」

2022/8/24 18:00

取材・撮影/RanRanEntertainment

中国映画『あなたがここにいてほしい』日本語吹替版が7月22日(金)より公開された。本作は“ネットに投稿された実話小説”が原作で、昨年5月に中国で公開され大ヒットを記録。高校時代に出会った二人の10年間の愛の記憶が描かれる。主人公のリュー・チンヤン役は『流転の地球』『晩媚と影~紅きロマンス~』のチュー・チューシアオ(屈楚蕭)、恋人リン・イーヤオ役はチャン・ジンイー(張婧儀)が演じている。監督はシャ・モー。日本語吹替版のキャストは、古川雄輝、三森すずこ、小林千晃、大須賀純ほか。

主人公のリュー・チンヤンの声を演じた俳優・古川雄輝に、アフレコ初挑戦の感想や作品への思いを聞いた。

 

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――アフレコ初挑戦、今回のオファーがあった時の心境から聞かせてください。

前から声のお仕事は、吹替に限らずずっとやってみたいと思っていたので、お話をいただいた時はすごい嬉しかったです。と同時に、一度もやったことがなかったので心配もあって、じっくり時間をかけてできるなら挑戦したいとお話しました。

――どんな点が一番心配でしたか?

勝手がわからなくて、どうやって収録しているかもわからないですし、台本がどうなっているかもわからないですし。いざ台本を開いたら、見たことのない言葉が書いてありました。台本の3分の1に線が引いてあって、感情が書いてあり、秒数が書いてあり。“うわぁーこんなになっているんだ”と思いました(苦笑)。知らない単語はいっぱい出てくるし、台本を読み解くところからでした。あまりにも勝手が違うので、ちょうど舞台で一緒だった平野綾さんにアドバイスをいただきました。

――実際にやってみて、率直な感想はいかがでしたか?

予想通り難しかったです。息遣いのお芝居が、鼻で吸う、吐く、息を吸う、吐くとか台本に事細かに書いてあって、“こんなことをしているんだ”と思いました。役者は自分の役が吸うであろうタイミングで吸えばいいですから。しかも相手の役者が中国語の台詞の役者さんに合わせて吸ったり吐いたりするので、台詞よりもそちらの方が難しいと思いながら現場に入りました。でもそれ以上にリップに合わせる方が難しかったです。画面が切り替わる前に言い終わらないとならなくて、かつ自分のテンポ感でしゃべってはダメで、リップのテンポ感に合わせてしゃべらなくてはいけないんです。役者は普段、役柄に合ったテンポでしゃべればいいので、それがまた難しいなと思ってやっていました。

――アフレコ現場での演出はいかがでしたか?

イーヤオ(吹替:三森すずこ)と電話するシーンに差し掛かった時に、プロの声優さんは、ミュージカル俳優に近い発声をしていらしたんです。役者だとリアリティを持った発声の仕方をするので、(映画の)役者さんご本人のニュアンスを残してやってみたのですが、イーヤオの声を先に収録していて、僕としゃべった時に嚙み合ってなくて、僕には誰としゃべっているかわからないに映ったんです。電話のシーンでは、「一からやり直しをさせて欲しい」と言いました。声優さんが出している発声に寄せないと、一人だけ異空間にいるみたいだったんです。ミュージカルに出ているのにストレートプレイの人が入ってきてしまった違和感があったんです。ファン親方のシーンでも、中国の俳優さんが演じている時には怒鳴っていないのですが、当てている声は物凄く怒鳴っているのです。でも見ていて違和感がないんです。ここまでやっても見ている側は違和感ないんだと、やりながら学んでいきました。

 

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――吹替をして、印象に残っているシーンはありますか?

歌うシーンが印象的でした。歌っているのはご本人の原音を使うのですが、その後の「ラララララ」という鼻歌のところは僕が入れています。歌の原音を聴いて、どういう音程で歌っているか真似をして、それを酔っぱらって出す、ということをしたんです。そんなことは初めてで難しかったので印象的でした。もう一つ、労働するみんなを集めてタバコを配るシーンがあるのですが、そこは何回やっても口が合わなくて、「台本通りにやったらリップは合うんだ」とディレクターさんはおっしゃっていたのですが、何十回やっても合わなくて、台詞をコンピューターで編集しても合ってなくて、たぶん未だに合っていないんです。そこが心残りですね。合うまで時間をかけてやりたかったので、印象に残っています。

――物語の中で好きなシーンはどこでしょうか?

自分が作っているマンションに行って、エアーで踊るシーンがあります。ああいうシーンを演じる時はだいたいアドリブが多くて(台詞は)決まっていないんです。だから二人ともアドリブでやっている可能性が高くて、アドリブで出る時の発声は、台詞じゃないので、それを当てにいく時が大変だったし、シーンとしてもすごく美しいなと思いました。

――もともとご自身の声に対してはどう思っていらっしゃいますか?

自分の声ってよくわからないのですが、「いい声だね」と言ってくれたことは何度かあって、そうなのかな?と思っていました。そんな中、「声の仕事やらないの?」と聞かれたこともあったので、いつかお話が来たらやってみようかなと思っていました。

――出来上がった映画(吹替版)をご覧になっていかがでしたか?

僕は1ミリも納得いかないです(笑)。純粋にもう一回聞かせてもらってやり直させてもらいたかったです。そうやったらもっと良くなったと思います。

――声優の面白さは感じましたか?

面白さを感じないぐらい大変でした。初挑戦だったので、楽しいよりも大変だったなという印象ですね。

――「10年愛」を描くこの物語に対してはどんな思いがありますか?

ストレートな純愛映画で、非常に引き込まれました。あっという間でした。実話が元ということで、中国社会の貧富の差なども描かれていて、僕は個人的にはすごくいい映画だなと思って観ていました。日本語版のこの映画があったら演じる側がいいですね。出る側がよっぽどいいです。

――日本の恋愛映画とは一味違うとコメントしていらっしゃいましたが?

昔の日本のドラマもこれに近かった気がしています。ストレートでわかりやすい。日本ではそういうものがやり尽くされてしまって、ちょっと捻ったものが多いと思います。純粋でストレートなものは観ていて面白く、一時期の韓国ドラマもそうだと思うのですが、それに近いです。僕はすごく見やすいし、共感しやすいし、誰が観ても楽しめる映画だと思いました。

――古川さんは中国でも大人気ですが、中国作品の吹替をする事には思い入れがありますか?

中国のファンの方には中国作品をやることに喜んでいただけるかなと思います。繋がりができていいなと思いますね。

 

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――今回のお仕事が、今後の仕事に影響を与えるところはありますか?

ここでやった技術は、今後役者をやる上では別世界なので、生かすことはできないですが、プロの声優さんのお仕事がいかにすごいことかということを実感しました。もともと尊敬していますが、舞台挨拶の時に、「古川さん、良かったですよ」とおっしゃってくださったのは励みになります。また、「冒頭のナレーションがすごく好きで聴き直しました」ともおっしゃられたのですが、僕は冒頭のナレーションには納得がいっていなかったので、録り直したかったです。あれでいいのかなぁと思いましたね。

――新しいことに挑戦することはお好きですか?

不得意だから、出来なさそうだからと言って断るのは性格上、仕事上も良くないと思っています。お話をいただいて、“やったことないから、辞めといて他のことをやるか”というのはネガティブな捉え方だなと思います。うまくいかないかもしれないけれど、やった方が結果いいのではないか、という捉え方です。好きというよりも、選択肢としてそう捉えています。

――今までもそういうスタンスでお仕事されてきたのですね。

そうなのですが、たまにはちゃんと断ろうかと・・・(笑)。初挑戦ってうまくいかないんですよ。これぐらいの年齢になると、できる、できないがはっきりわかってくるので。でもこの次の仕事もすごい不得意なものを「やります」と言ってしまいました(笑)。

――その性格もなかなか変えられないのですね。

そうですね。一回「やらない」と言って、その後「やります」と言いました(笑)。

――最後に映画をご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。

映画自体、僕自身が観てもほんとに面白い純愛映画なので、楽しんで共感しながら観られると思います。初挑戦となった吹替の作品なので、そこも含めて楽しんで観ていただければと思います。

――ありがとうございました。

 

中国映画『あなたがここにいてほしい』
横浜シネマリン 8月27日(土)より そのほか全国絶賛公開中

原題: 我要我们在一起
英語題名: Love Will Tears Us Apart
原作: リ―・ハイボー(李海波)
『與我十年長跑的女友明天要嫁人了』(十年間一緒にいた彼女は。明日他人の嫁に行く)
監督: シャー・モー(沙漠)
プロデューサー: チェン・クォフー (陳国冨)
出演:チュー・チューシアオ(屈楚蕭)チャン・ジンイー(張婧儀)ほか
日本語吹替版:古川雄輝 三森すずこ 武藤志織 小林千晃 新井里美 大須賀純ほか
制作: CKF PICTURES(工夫影業)
主題歌: カレン・モク(莫文蔚)
empty world (這世界那麼多人)
配給: リスキット
公式サイト https://anakoko.jp/
©2021 CKF Pictures, Alibaba Pictures, Tencent Pictures, Netease Pictures all rights reserved.

【あらすじ】
白蒲高校に通うリュー・チンヤンは校内で出会ったリン・イーヤオに一目ぼれをしてしまう。なんとか彼女にラブレターを渡すが、それを生活指導担当のヤオ先生にみつかってしまう。頭を丸めて校内放送にて謝罪すれば見逃してやるという学校に対し、リューはその場を利用して彼女に愛を告白し退学となる。いつしか一緒に住むマンション購入を夢見ながら生活を送るが、しのびよる現実にあらがえずに次第に空回りをするようになる。そんな中、リュー・チンヤンは学生時代からの友人であるダーチャオからの頼みで、大きなプロジェクトを仕切ることになり、かつての現場仲間を呼び寄せるが……

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