取材・撮影/RanRanEntertainment
ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～」の初日前会見が9月24日(土)、東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われ、主人公・ケンシロウを演じる大貫勇輔、ユリアを演じる平原綾香、May’n（Ｗキャスト）が登壇した。
本作は、世界中で圧倒的な人気を誇る伝説的漫画「北斗の拳」を2021年冬に初ミュージカル化。その再演となる本作は石丸さち子の手でブラッシュアップされ、9月25日(日)より東京公演がBunkamuraオーチャードホールにて、その後福岡公演が行われる。
会見では、大貫は「初演から1年経たずに再演ができ、この素晴らしいユリアを演じる二人と、そして初演からのメンバー、新しいメンバーを含め、さらにブラッシュアップされているので、初演を超えられたなと実感しています。この愛をテーマにした物語をたくさんの方に観てもらいたいなと強く思っています」と胸を張った。
そして、平原は「勇輔君が本当のケンシロウに見え、初演のときよりも、さらにケンシロウ観が増してきている気がしており、ずっと（リハーサルを）観ていて感動していました。初演を観た方でミュージカルになるってどうなの？って思った方から『観に来て良かった』って言ってくださる方が本当に多く、歌うケンシロウ、歌うユリアですけれども、原作に忠実に、そして歌の原則が自然に描かれているので、ミュージカルをあまり観たことないっていう人にも馴染んでいただけると思っています」とミューカル仕立ての“北斗の拳”をアピール。
May’nは、「初演のときから稽古や本番であのシーンを観させてもらっているんですけれども、何度観ても興奮してしまうので、原作ファンの方もたっぷり楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」とあのシーンのすごさを強調した。
初演からブラッシュアップされた点について、大貫は「第１幕のレイ（三浦涼介）の描き方。シーンを足して、台詞も足して、カットした部分もありながらも、それによってレイの関係性がより深く見えて、僕もすごく演じやすくなった。レイが死んで、ケンシロウが覚醒するシーンは曲と振り付けも全部変わって、曲の長さも1分10秒ぐらい伸びて・・・。レイから受け取る愛というか、目に見えない力を受け取るとるシーンが追加されたことによって、そこに注ぎ込まれるものがより強くなったんです。第2幕でのジュウザ（伊礼彼方／上川一哉 Wキャスト）の描かれ方もちょっと台詞が足されただけですが、ジュウザが何故あんなに気楽に楽しく生きているのか、そしてそれが悲しい生き方なんだっていうことがより伝わりやすくなっていたり、原作を知っている人も知らない人もより分かりやすくなっているなという風に思います」と自信たっぷりに説明した。
平原は、ユリアを演じるにあたり、「（ユリアの宿星となっている）慈母星というものがより分かってきて、May’nちゃんも『慈母すぎるから、ちょっと抑えて』って言われたり・・・」と稽古の様子を明かすと、May’nは「初演のときは、もともとキックボクシングをやっていたので、相手を倒したくなる願望の方が強かったんですけど、約1年経って人を支えるとか、愛するという気持ちを学びました」と胸を張った。
また、平原が「ケンシロウは、みんなに支えられ、みんなに愛されて成長していく本当にいい役。踊りがあって、彼は世界的なダンサーでもありますが、再演ではさらにケンシロウの覚醒するダンスがすごくなっているんです。本当に勇輔君自身も覚醒している感じがして、ダンスが終わった後も彼の顔が真っ白なんです。勇輔君が真っ白になると、私は召されるって思うほど」と大貫を絶賛してうえで、「ユリアは最初から完成された女性で待ち続けるという役なので、（ケンタロウが）羨ましいですね」とケンシロウ役に憧れていた。
最後に、北斗百烈拳で倒したい相手は？と聞かれた大貫は「観ているお客さまですね。この作品で圧倒したい、たくさんの感動を与えたいです」とアピールして、締めくくった。
ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～」
東京公演：2022年9月25日(日)～30日(金) Bunkamuraオーチャードホール
福岡公演：2022年10月7日(金)～10日(月･祝) キャナルシティ劇場
