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2022年10月6日 16:55

【前編】関水渚インタビュー 高杉真宙主演・映画『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』「亜子は、自信がなくて不器用に生きていた10代の頃の自分と似ている」

取材・撮影/RanRanEntertainment

高杉真宙が主演、関水渚がヒロインを演じる映画『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』が2022年10月14日(金)から全国公開される。本作は、祖父の診療所で医師として働く俊英(高杉)と偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった亜子(関水)との恋と家族の絆を描く物語。監督は『8月のクリスマス』(05)、『西の魔女が死んだ』(08)などで知られる長崎俊一。脚本は矢沢由美。関口亜子を演じた関水渚に本作への思いと撮影のエピソードなどを聞いた。

 

026s

 

――本作は、脚本家・矢沢由美さんによるオリジナルストーリーですが、脚本をお読みになった時の感想はいかがでしたか?

亜子は起伏が激しかったり、自分のことをうまく表現できていなかったり、不器用なところがたくさんあって、私には難しいかもしれないと思いました。私にできるかな?と不安でしたが、マネージャーさんから「これは、なぎちゃんが絶対やった方がいい。意外と似ていると思う」と言われ、チャレンジしてみようと思いました。

 

085s

 

――ご自身でも、亜子に似ていると感じられましたか?

役作りでは、自分をどんどん亜子に寄せて深掘りしていきました。その時は似ていると感じなかったのですが、完成したものを観たり、撮影が終わった時に、過去の私に似ていたかもしれないと思いました。10代の頃は自信がなくて、自分のことをうまく表現できなかったり、すごく不器用に生きていた、昔の私にすごく似ていると感じました。

 

036s

 

――撮影にはどんなことを考えて臨まれましたか?

とにかく理解しようと、役のことを丁寧に一つ一つ考えていきました。監督が撮影の前にリハーサルをしてくださったんです。そこで、「亜子はどうしてこういうことを言っているの?」「俊さんはどうしてこういうことを言っているの?」と監督から質問していただき、それに答えるかたちで、みんながどう考えているか理解を深めていき、自然と撮影に入れました。ああしようこうしようと力まずに、役になりきれたと思います。

――そうしたリハーサルの時間での発見はありましたか?

意外と自分が思っていたことと、監督が考えていらしたことが近かったという印象は最初からありました。

 

014s

 

――監督はどんな演出をされましたか?

亜子が感じるままに、演技してください、と言われました。動きが決まっている部分もありましたが、結構自由にやらせていただきました。

――高杉真宙さん演じる俊英とのシーンがすごく多かったと思いますが、撮影はいかがでしたか?

楽しい1ヶ月でした。高杉君は優しいですし穏やかで、すごく笑うんです。一緒にいて心が穏やかになりました。お気に入りのギャグ漫画を紹介し合ったりもしました。(俊英の祖父で院長役の)石橋(蓮司)さんも存在感がすごくて、いらっしゃるだけで映像に迫力が出て、かっこ良かったです。

 

057s

 

――俊英役の高杉さんとはたくさん話したそうですね。

はい。やってみて自分でもしっくり来ていない時に、高杉君が一緒に考えてくださいました。「こういうことなんじゃない?」と言ってくれてもまだ腑に落ちなくて、「もうちょっと一緒に考えて」と言ったら「いいよ、大丈夫だよ」と言ってくれたり、本当に支えられました。

 

070s

 

――自信がなかった亜子が変わっていきますが、どんな風に表現しようと思いましたか?

自然に表現しようと思いました。家族のみんなが亜子を受け入れてくれて、一緒に穏やかに生活してくれる、亜子のことを否定もしないし「すごいね」「いいね」と言ってくれる。カメラが回っていない時の皆さんとの会話でも、自分自身を受け入れてもらって心穏やかにしてくださったことが本当に助けとなりました。みなさんが穏やかでいい人たちだったからこそ、それが役にも映画にも生きてきたのだと思います。

後編に続く。

 

068s

 

映画『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』
2022 年 10 月 14 日(金)より全国公開
監督:長崎俊一
脚本:矢沢由美
音楽:江藤直子
出演:高杉真宙 関水渚 水島かおり 小野ゆり子 DJ 松永(Creepy Nuts) 佐藤貢三 中島歩 江頭勇哉 芹川藍 石橋蓮司
主題歌:竹内まりや「幸せの探し方」(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:バンダイナムコフィルムワークス
製作:バンダイナムコフィルムワークス ギャンビット
©2022『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』製作委員会
公式サイト: https://itsuitsu-eiga.com/

【ストーリー】
海辺の小さな町。祖父である“じいさん”(石橋蓮司)が院長を務める診療所で医師として働く俊英(高杉真宙)は、じいさんや家政婦の“きよさん”(芹川藍)と一緒に暮らす、そっけない態度に優しさを隠した不器用な若者。ある日、そんな彼の前に、思い込みの激しい叔母さん(水島かおり)に連れられて、亜子(関水渚)という女性が現れる。なんと亜子は、俊英が思いを寄せていた、ある女性にそっくりだった。

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