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2022年10月7日 22:06

丸山隆平、『好きやなあ』演出・赤堀雅秋の大ファン! 舞台『パラダイス』シアターコクーンにて開幕!

取材・撮影/RanRanEntertainment

丸山隆平主演の舞台『パラダイス』は大阪公演を大成功に終え、10月7日(金)東京公演がBunkamura シアターコクーンにて開幕する。開幕直前にはプレスコールおよび取材会が行われ、取材会には、丸山隆平と作・演出・出演までをこなす赤堀雅秋が登壇した。

 

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これまで、実際に起きた事件やその時々の世相を題材にしながら、時に無様で、時に滑稽な、世の中にうまく馴染めない人間たちの機微を独自の観点で描き、あたかも登場人物たちの日常を観客が覗き見しているような不思議な空間へと誘う作風で高い評価を得てきた赤堀雅秋。最新作『パラダイス』は、救いようのない詐欺グループの男たちの栄枯盛衰の物語。丸山は詐欺グループのリーダー梶浩一を演じている。

取材会でははじめに、丸山は「昨日、ゲネプロをやらせてもらって、会場が(大阪から)変わるとだいぶ印象が変わったりするもの。実際にお客様が入られたシアターコクーンはまだ見ていないので、ワクワクという気持ちと、(お客さまが)どんなふうに反応するのが楽しみ。毎回疾走感を持ってお届けできたらなと思います」と意気込みを語った。また、赤堀は「大阪が実質の初日だったので、シアタアーコクーンでまた改めて・・・(という感じ)。丸山さんの言うように、劇場が変わるとこんなに伝わる方が違うんだなっていうことを実感しています」と印象を述べた。さらに、赤堀は「今(プレスコールを)観ていただきまして、よく分からない芝居だったと思いますけど、多分演劇慣れしていない方々もいっぱい観にきていただけるとは思うんですが、あまり深く考えずに何かを感じていただければ嬉しいなと思います」と話した。

 

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赤堀作品の大ファンだという丸山は「元々は映画のほうだったんですが、そこから演劇を何本か観させていただきまして、『好きやなー』って、雑誌で言ったものを(赤堀が)見てくださったみたいで、『言っとくもんだなあ』」と赤堀作品への出演に喜びを表わした。さらに、赤堀作品の魅力について「何よりも、今この世の中を生きる人たちに対して、今を実感していただけるような舞台だったり・・・。2年前に公演するはずだったんですけど、あのときからテーマもコロッと変わって、ここ2年で世界も日本もいろんなことが変わったり、みんなそういうことを実感していると思うんですね。そういう部分を見直したり、家族のことを考えたり、何かそういう会社のことを考えたり、本当に普遍的で、僕は好きで魅力だなと思います。結構一言で語るのは・・・、出来れば一晩中語りたいです」と赤堀愛を訴えた。

続いて、丸山は自身の役どころを「詐欺集団のひとつの店舗を任されている人間なんですけれども・・・」と説明するも、「そういう話をすると、どこかぶっ飛んでいるのかな?とかって思うかもしれないですけど、僕としては普通の人間を演じているつもり。皆さんが、本当に悪いやつと思って帰られるのか、結構普通の人が集団をやっていたりとか、いろんな受け取り方ができると思うので、一口には言いづらい。お芝居に向き合うとき、結構そういう部分が難しかったり楽しかったり、観劇される方はいろんな見方をしていただければ」と演劇の見方について熱弁した。

 

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八嶋智人と丸山で笑いを取りにいかないのかという質問に、丸山は「赤堀さんがそれで行けっておっしゃるのであれば、全力でやります(笑)」、赤堀は「笑いにもいろんな種類があるので・・・、自分としたら喜劇として作ってるつもり。喜劇と悲劇では表裏一体なので700人の客席のなかで笑う人もいれば、泣く人がいてもいいとの思いで作っています」と自身の考えを明らかにした。

ここで、丸山の評価を求められた赤堀は「正直・・・、ジャニーズか、と斜に構えていたところもありましたけど。俳優としてとっても素敵だなって、稽古の段階から、芝居に取り組む姿勢であったり、感性であったり、お世辞でもなんでもなくて、とても素晴らしいなと思います。この座組を本当に引っ張っていってくれているなっていう実感しています」と絶賛した。

一方、丸山は「観客として観て好きっていうのと違って、好きな作品の世界観に飛び込むっていうのは、作り上げるものを壊してしまう可能性もある。だから、(出演する)幸福と(壊すという)恐怖が同時にあるもんだなと思いながら、なかに入ってみて実感としてめちゃめちゃ苦しいし、楽しいです」と今の心境を語った。

最後にお客さまに向けて、赤堀は「なかなかこういう種類のお芝居もないと思うので、物珍しさでも構いませんし、“丸山さんを観たい”がきっかけでも構いませんので、観に来ていただいて、何かを感じていただければ幸いです」とアピール。そして丸山は「多分なかなかあの目にすることのない世界だと思うんですけど、初体験な気持ちで観に来てください。また、このいう演劇が好きな方は、存分に隅から隅まで楽しんでいてほしいなと思います。11月3日まで楽しく、いいものを届けていきますので、ぜひとも皆さん劇場でお待ちしております」と呼びかけて、会見を締めくくった。

 

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なお、プレスコールでは3場『小川家のリビング』(浩一の父(西岡德馬)、母(梅澤昌代)、浩一の姉(坂井真紀)、そして久々帰省した浩一(丸山隆平)の4人)、そして8場『雑居ビルの屋上』(浩一と腹心の真鍋(毎熊克哉)、そしてグループのお目付役・辺見(八嶋智人)、詐欺グループの一員(永田崇人、水澤紳吾)の5人)が披露された。

【あらすじ】
雑居ビル、窓を閉め切った一室。そこには、梶浩一(丸山隆平)と腹心の真鍋清(毎熊克哉)が取り仕切る特殊詐欺の拠点であり、今は新人を教育する研修の場になっていた。新人等には、抱え込んだ冨を享受する高齢者への、自分たちを切り捨てた世の中への、格差と分断を生んだ国への憎悪を焚き付け、詐欺を「復讐」に置き換えて専念するよう仕向けていた。
一方、梶らのお目付役・辺見(八嶋智人)とボディガード・青木幸司(水澤紳吾)は常に梶たちの動向に目を光らせる。ある日、梶に辺見から呼び出しがかかり、疎遠だった梶の家族の現状を把握して揺さぶりをかける。
詐欺の成果が上がらないなか、梶たちと辺見の関係は徐々に悪化。再び家族と関わったことで梶の心境にも変化が起きつつあった。詐欺集団、ヤクザ、市井の家族。関わらないままに錯綜するいくつもの思いがつもり、膨れ上がり、初秋の夕暮れに炸裂する。

COCOON PRODUCTION 2022『パラダイス』
東京公演: 2022年10月7日(金)~11月3日(木・祝) Bukamura シアターコクーン
公式サイト: https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/22_paradise/

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