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2022年10月25日 15:50

舞台『鋼の錬金術師』製作発表会見 一色洋平&廣野凌大「『俺たちの格の違いを見せてやるよ』と言えるような舞台に」

取材・撮影/RanRanEntertainment

舞台『鋼の錬金術師』製作発表会が10月24日(月)に東京都内で行われ、一色洋平、廣野凌大、眞嶋秀斗、岡部麟、蒼木陣、和田琢磨、演出の石丸さち子が登壇した。

 

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後列左から:岡部麟、蒼木陣、和田琢磨、桜田航成、
前列左から:石丸さち子、一色洋平、廣野凌大、眞嶋秀斗

 

本作は、全世界でのシリーズ累計部数が8000万部を突破した、荒川弘が描くダークファンタジーコミックを原作とした舞台。これまでにテレビアニメ、アニメ映画、ゲーム、ラジオ、実写映画と、数々のメディアミックスを広げてきたが、今回、満を持して初の舞台化となる。

今回、主人公のエドワード・エリック役とアルフォンス・エルリック役などの主要キャラクターは4カ月に渡るオーディションを行い、配役が決定された。

 

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エドワード役をWキャストで演じる一色は、「決まったと報告をいただいた時は、人生で初めて最寄駅から自宅までノンストップでダッシュして帰るという奇行に出てしまいました。湧き上がるものがあって思わず走り出してしまったのも初めての経験だったので、忘れられない光景でした」と明かす。

オーディションは「オーディションというよりは稽古」だったと言い、「このシーンをこのメンバーで作るぞという気概でやっていたので、床は汗だくだし、その汗でアクションをするから滑るし…(笑)。みんなで作ったという感覚だったので、ピリピリしたものはなく、すごく健全に俳優同士が戦っていました。今回、(廣野と)二人で演じさせていただきますが、そのオーディションに参加したみんなで演じているような気がします」と振り返った。

 

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同じくエドワード役の廣野も「一番考えたオーディションでした。ほとばしる情熱に溢れたオーディション会場で13時に集合して21時解散というオーディションではあり得ないくらいの時間で(笑)」と思い返す。そして、「(オーディションで)やり切ったから悔いはないと思ったんですが、決まったと連絡をもらった時には腰が砕けてよろよろと座り込んでしまって。周りの人にも感謝して、改めてやろうという気になりました。皆さん、頑張りますからね!」と宣言した。

また、演じる役柄の魅力を聞かれると、一色は「小学生や中学生の時に見ていた時は、錬金術や技に注目していましたが、大人になって読むと1巻の最初のセリフを読んで、ダークファンタジーと謳われる理由はこんなところにもあったんだと(衝撃を受けた)。こんなに面白いセリフが散りばめられていたんだと思いました」とコメント。廣野は「大人になって向き合った時、全てがきらめていて羨ましかった。エドワードたちは困難にがむしゃらに向き合って、タフネスで気持ちよくて…、憧れがあります」と語った。

アルフォンス・エルリックを演じる眞嶋は、「アルはまず優しさが魅力。オーディションの最後で、スーツアクターの方の動きに声を当てるということをやったのですが、その時、『元の体に戻りたい』というセリフがあり、それをどういう感情でアルは言っていたのか、奥深いなと思いました。その答えはまだ見つかっていませんが、稽古で丁寧に向き合っていけたらと思います」と思いを述べた。

ウィンリィ・ロックベルを演じる岡部は「おばあちゃんに育てられてはいますが、男の中だけで育ったような強さを持っていて、エドたちの精神的な支えとなっている役。強さの中にも優しさや可愛らしさが見えるところが魅力」と話し、「みんなの心の支えとなるように、負けないパワフルさを岡部麟として舞台上で出して生きていければと思うので、頑張ります」と力を込めた。

ロイ・マスタング役は蒼木と和田のWキャスト。蒼木は、「演出がさち子さんだと聞いて、絶対にやりたいという気持ちになりました。ロイという愛されている役をいただいて大きなプレッシャーはありますし、不安で夜も眠れなかったりしますが、この役、作品、そして皆さんとの出会いを通して人として、役者として成長する機会になると思いますので、最後まで座組みの皆さんと頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

そして、和田は「主人公とロイがWキャストなので、4人で2つの役を作り上げていくという高揚感に溢れています。期待値も高い作品だと思いますので、期待以上のものをお届けできるよう、座組み一丸となって盛り上げていけたらと思います」と語った。

また、演出の石丸は、「お話をいただいたときは、まだ2.5次元作品を演出したことがなく、果たして私が適任なのかどうか分からないと思っていたんです。でも、漫画を全巻読んで、アニメを全話一気に見たら、私が一番適任だなと思いました」と本作への思いを明かした。今回は、生バンドを入れての公演となるそうで、「生で届けられること、演奏される音がダイレクトに伝わることはすごく素敵だと思って、生バンドを入れることは最初から構想にありました」と回想した。そして、「偶然集まった人たちが一つひとつを生み出していって、それをお客さまにお届けするという私たちが愛することが、このような形で新しく始められることにワクワクしています。もちろん、その裏には恐怖もありますが、それをバネにして素晴らしい舞台を作り上げたいと思っています」とアピールした。

会見の最後に、一色は「今はまだどんなものになるか、主演として引っ張っていけるかドキドキもあります。でも、初日には『俺たちの格の違いを見せてやるよ』と言えるような舞台を“一作錬成”して見せたい」と意気込み、廣野も「エドとアルが自分たちの答えを見つけたように、僕たちもこの舞台の答えを皆さまの前で提示できたらと思うので、応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。

なお、この日は、一色と廣野による本作のテーマソング「鋼の絆」の歌唱披露も行われた。

舞台『鋼の錬金術師』は、2023年3月8日(水)〜3月12日(日)に大阪・新歌舞伎座、2023年3月17日(金)〜3月26日(日)に東京・日本青年館ホールで上演。

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