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2022年10月27日 11:59

【前編】新納慎也インタビュー 三谷幸喜作・演出舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』「演劇界の伝説となった作品。今これをやることは素敵だなと思いました」

取材・撮影/RanRanEntertainment

三谷幸喜作・演出 シス・カンパニー公演『ショウ・マスト・ゴー・オン』が11月7日(月)から13日(日)の福岡・キャナルシティ劇場を皮切りに、京都劇場、世田谷パブリックシアターで上演される。

本作は1991年に三谷自身が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」に書き下ろした戯曲で、最後の上演から28年ぶりにリニューアル版が完成した。開幕直前の劇場舞台裏で次々と起こるトラブルに役者、スタッフがどう対応していくのか?を描いたコメディ。出演は、鈴木京香、尾上松也、ウエンツ瑛士、シルビア・グラブ、新納慎也、秋元才加、峯村リエ、浅野和之ほか。新納慎也に舞台への意気込みと三谷作品の魅力などについて聞いた。

 

138s

 

――三谷さんとは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に続いて、ご一緒のお仕事となりますが、三谷作品の面白さ、魅力をどこに感じていらっしゃいますか?

三谷さんの作品をすごく好きになった入り口は、みんなのいろいろな事情が折り重なっていくシチュエーション・コメディでした。でも、最近の三谷作品は色が変わってきてより進化しています。『鎌倉殿の13人』はシチュエーション・コメディからほど遠く、毎週毎週おぞましくて(笑)、でもクセになる面白さです。人の黒い部分をこれでもかというぐらい見せつけられて、それでも惹きつけられてしまう魅力を感じています。僕が出演した『日本の歴史』という舞台も、三谷さんの脳みその中を覗いてみたくなるくらい、キッチュで笑えるけど、テーマの奥は深くて、どこか怖さを感じてしまう作品でした。

『鎌倉殿の13人』でも怖い話の中に、笑いの要素があったり、それが日常の中でリアルに起こり得る笑い。そこが笑いとして上質で、僕の好きな部分です。コメディにもいろいろあって、一発芸で笑わすようなものもありますが、三谷さんの作品は、その“状況”が面白い。三谷さんはよく「笑わそうとしないでください」「みんなが本気で、リアルにその状況を感じとって、リアルな演技をしないと面白くないです」とおっしゃるのですが、その上質な笑いの感じが三谷作品の好きなところです。

 

148s

 

――本作、『ショウ・マスト・ゴー・オン』にご出演されることについて、どんな思いでいらっしゃいますか?

劇団「東京サンシャインボーイズ」でしか上演されていなかった本作を今回初めて劇団以外の場所でやるのですけれど、演劇人である僕はもちろんこの作品を知っていまして、演劇界では伝説になった作品です。「東京サンシャインボーイズ」の作品と言えば『ショウ・マスト・ゴー・オン』を挙げられるぐらい有名な作品のひとつだったので、それに出演させていただけるのは、とても嬉しかったですし、プレッシャーでもあるし、今この作品を上演するのはとても意義のあることだなと思いました。

 

159s

 

――そう思われたのは、過去にこの作品をご覧になって感じたことからでしょうか?それともタイトルからでしょうか?

タイトルもそうですし、「ショウ・マスト・ゴー・オン」という言葉は、「一度開いた幕を決して途中で下ろしてはいけない」という、演劇人が当たり前のように叩き込まれたものなのです。そういう意味で、とても舞台への愛情に満ちた作品なんです。コロナ禍において、エンターテインメントの世界は一時期、「不要不急」と言われました。自分たちの仕事を「不要不急」と言われた僕たちは「ショウ・マスト・ゴー・オン」という言葉を掲げて、舞台の再開に尽力してきました。だいぶん舞台は戻ってきてはいますが、そんなエンターテインメント業界の想いも込めて、今、この作品をやるのはとても素敵だなと思います。

 

112s

 

――今回の役どころですが、28年前に梶原善さんが演じた、小道具作りのレジェンドということですが、三谷さんからは何かお話はありましたか?

主役は鈴木京香さん演じる舞台監督なのですが、読み合わせの時に、「皆さん、小道具作りの七右衛門という役がこの作品の真の主役と思ってください(笑)」とおっしゃったんです。僕も含めて、全員「えっ!」と驚いたんです。それは三谷さんの冗談で、僕へのいじりのようなものなのです。ちょうど明日、僕の出番に差し掛かる稽古なのですが、今日も帰り際に「明日は七右衛門が登場します。皆さんご期待ください」とおっしゃって、お稽古が終わりました(笑)。三谷さんからはそういうプレッシャーしか言われていないです(笑)。

 

【後編】に続く

 

220s

 

シス・カンパニー公演『ショウ・マスト・ゴー・オン』
福岡公演 11月7日(月)~11月13日(日) キャナルシティ劇場
京都公演 11月17日(木)~11月20日(日)京都劇場
東京公演 11月25日(金)~12月27日(火)世田谷パブリックシアター

作・演出:三谷幸喜
出演:
鈴木京香 尾上松也 ウエンツ瑛士 シルビア・グラブ 新納慎也 
小林隆 今井朋彦 藤本隆宏 小澤雄太 峯村リエ 秋元才加 
井上小百合 中島亜梨沙 大野泰広 荻野清子 浅野和之 

企画・製作:シス・カンパニー
公式サイト: https://www.siscompany.com/showmust/

 

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