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2022年10月27日 05:00

横浜流星が2年越しの舞台「巌流島」に挑む「必ず心に残る、響く作品をお届けすることを誓う」

取材/RanRanEntertainment

舞台「巌流島」オンライン制作発表会見が10月25日(水)に行われ、横浜流星と中村隼人、演出の堤幸彦が出席した。

 

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本作は、宮本武蔵と佐々木小次郎という剣豪2人による宿命の対決や武士の生き様を問う、骨太の人間ドラマ。武蔵と小次郎はどこで出会い、どんな人生を歩んで来たのか、なぜ戦わなければならなかったのか…。 闘いの裏に隠された人間ドラマ、決闘の真実を捉え、関門海峡に浮かぶ「巌流島(船島)」で繰り広げられた大勝負、その壮絶な戦いを、壮大かつ画期的なアクション時代劇として描き出す。今回は、新解釈、新設定を元に新たに脚本を作り上げ、オリジナル作品として上演する。

 

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この日は、山口県にある巌流島から生配信で会見を実施。横浜は「武蔵と小次郎が世紀の一戦を行なった場所に自分が立っていること、同じ空気を吸えていることが感慨深いですし、必ず役作りに反映させられると思うので、来られてよかったです。戦いにふさわしい場所だと思います」と感想を述べた。一方、中村も「ただならぬエネルギーを感じます。こうした経験を役作りに反映させていきたいと思いました」と話した。

2020年に上演予定だったものの、横浜が新型コロナウイルスに感染したことから全公演中止となったという経緯がある本公演。横浜は、「一度中止になってしまって、悔しい思いや責任感を感じていたのですが、こうしてまた上演できることが決まって非常に嬉しく思います。あの時から積み上げてきたものを全て注いで、深みの増した武蔵を演じられたらと思いますし、あの時ともに稽古してきた仲間たちの想いもしっかり背負って、堤監督、そしてスタッフキャストの皆さんと一致団結して最高に熱い作品を届けられたらと思っています」と本作への思いを語った。

また、武蔵役について横浜は「この(作品の)脚本は、武蔵の葛藤や戦う意味、心の揺れを濃く描いてくださっているので、そこの内面や心の揺れは大事に作っていきたいと思いますし、新解釈ということなので、史実を大事にしながらも自分にしか出せないものを出して、新たな武蔵を生きることができればと思っています」とコメント。これを受けて、堤は「期待しかないです。必ずやり遂げてくれるんじゃないかなと。適役だと思います」と太鼓判を押した。

佐々木小次郎役の中村は、「中止になった時には僕は携わっていませんでしたので、ある種、出来上がった空間の中に入っていくということにプレッシャーや緊張はあるのですが、僕が入ることで新しい風や作品のエネルギーになればいいなと思うので、そこを意識しながら稽古に臨んでいけたらと思います」と意気込んだ。

中村は、歌舞伎公演以外での大規模な舞台への出演は初めてとなるが、歌舞伎との違いを聞かれ、「歌舞伎は女性の役も男性が演じますし、小さい頃から一緒に過ごしてきたメンバーでやることが多いので、そこも違うなと思います。ただ、歌舞伎役者だからといって、ほぼ初めてなので、それがどう生きるのかも分からない」と苦笑いを浮かべた。すると、すかさず横浜が「立居振る舞いもそうですし、所作もそうですし、全てが生きると思います」と背中を押し、堤も「常日頃から、(客席の)奥のお客さんに届くほどの声を出しているから喉が違う。映像の人とかはその点が違うから、あなたが手本を示すべきだと思います」と語りかけた。

また、堤は本作の演出について「舞台におけるテクノロジーの最新型をお見せしたい。巨大なLEDの背景を使い、それが自由自在に変わっていく。そして、かつての舞台の流れ、進行に囚われず、まるで映画を新しく作っていくような、あるいは、舞台上のパフォーマンスを新しい形として作っていくのを目指したいのですが、基本はお二人の汗と血と涙を間近で見られるように作っていく。従来ある本当の演劇の力強さと現代のテクノロジーを融合したものにしたい」と熱弁した。さらに、物語については「史実においては、一瞬で雌雄を決したと聞いていますが、そうはさせません。長きにわたって、実は二人は知り合いだった。そして、お互いに運命の相手だと思っている。それは形を変えると恋愛の精神に近いものがあるかもしれない。友情の物語であるかもしれない。そこに侍の命をかける意味を問い続ける。それがお客さんに迫ってくるような物語にしたい。ですから、決闘のシーンも全然一瞬では終わりません。かなりしつこいです。そこが見せ場です」とアピールした。

最後に、横浜は「東京だけでなく、全国各地の方に届けられることが嬉しく思っていますので、怪我のないように心は熱く、頭は冷静にやっていきたいと思います」とツアーへの思いを話し、改めて「稽古はこれからですが、これから各々が役作りをして、チーム一丸となって、必ず心に残る、響く作品をお届けすることを誓うので楽しみに待っていてください」と呼びかけて、会見を締めくくった。

 

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舞台「巌流島」は以下の日程で上演。
【東京公演】2023年2月10日(金)~2月22日(水) 明治座
【金沢公演】2023年2月25日(土)・26日(日) 本多の森ホール
【新潟公演】2023年3月1日(水) 新潟県民会館
【秋田公演】2023年3月4日(土) あきた芸術劇場ミルハス
【名古屋公演】2023年3月8日(水) センチュリーホール
【神戸公演】2023年3月11日(土)・12日(日) 神戸国際会館こくさいホール
【高松公演】2023年3月15日(水) レグザムホール(香川県県民ホール)
【福岡公演】2023年3月18日(土)~27日(月) 博多座

 

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