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2022年12月2日 12:00

尾上松也、3年ぶりの『新春浅草歌舞伎』「とても特別な公演」

取材・撮影/RanRanEntertainment

『新春浅草歌舞伎』製作発表記者会見が11月29日(火)に東京都内で行われ、尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助、中村莟玉が出席した。

 

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左から:中村莟玉、中村隼人、坂東新悟、中村歌昇、尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村橋之助

 

本作は、“若手歌舞伎俳優の登竜門”として40年以上の歴史を誇り、地元の声援の元、お正月の風物詩として広く愛され続けている公演。若手が大役に挑み、互いに切磋琢磨しながら経験を重ねていく成長・飛躍の場としてはもちろん、歌舞伎の伝承という意味合いにおいても重要な役割を担っている。浅草公会堂での開催は、3年ぶりとなる。

 

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松也は「この2年間、我々にとっても浅草でやりたいという気持ちがなかなか叶わず、しかしながら歌舞伎座で除幕としてやらせて頂く機会を得て、その中で色々なことを感じ、また浅草でできると信じて活動してまいりました。こうして再び報告できることを嬉しく思っています」と率直な思いを明かす。そして、「3年ぶりということで、出演者、スタッフの皆さんともに意気込むところがたくさんあると思いますが、いつも通り皆さまに楽しんでいただけるよう一生懸命精進して、千穐楽まで無事に務め、翌年につながるものにしていきたいと思います」と意気込みを語った。

 

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本公演ではリーダー的な存在でもある松也だが、改めて本作への思いを「僕が筆頭になって浅草での公演をさせていただくようになって、最初にみんなで話し合ったのは、『僕らに繋いできていただいた先輩方のためにも、僕らの代でなくなってしまうことがないように。また後輩たちにそのバトンを渡せるようにやっていこう』ということでした」と強調。「僕たちが任せていただいた時期は、まだそれぞれの出演者がいつもの興行でそれほど大役をいただく年齢でもなかったですから、浅草歌舞伎で大役をやることでスキルが上がり、磨かせてくれる場所でした。自分たちにとってはとても特別な公演であると思います」と吐露した。

 

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一方、歌昇は「この公演はすごく大事な公演だと思っています。私はこの浅草は7回目ですが、これまで播磨屋のおじさまの教えをいただいて、播磨屋のものを多く手がけてきました。播磨屋のおじさまから教えていただいたものを、今後、我々播磨屋のメンバーで引き継いでいくことが使命だと思っていますので、人一倍、一生懸命務めたいと思っています」とコメント。

巳之助は「歌舞伎座など他の公演の中で、今、集まっているメンバーとご一緒することはありましたが、『新春浅草歌舞伎』としてこうしてまた集まれることを心から嬉しく思っております。僕自身の喜びと同じようにお客さまにも『おかえり』と喜んでいただける公演にしていきたいと思っております」と力を込めた。

なお、今回の演目は第1部は『双蝶々曲輪日記 引窓』と『夫婦道成寺』、第2部は『傾城反魂香』と『連獅子』。感染対策のため、部またぎでの出演はない。

『新春浅草歌舞伎』は、2023年1月2日(月)~24日(日)に浅草公会堂で上演。

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