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2022年12月20日 05:00

中井貴一・佐々木蔵之介「回を重ねると、どんどん遠慮がなくなっていくんです」 映画『嘘八百 なにわ夢の陣』完成披露舞台挨拶

取材・撮影/RanRanEntertainment

来年1月6日(金)より全国公開される映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の完成披露試写試写会が12月19日(月)、都内で行われ、W主演の中井貴一・佐々木蔵之介、共演の安田章大(関ジャニ∞)、中村ゆり、友近、塚地武雅、そして武正晴監督が登壇した。

 

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中井演じる大物狙いで空振りばかり続ける目利き古美術商・小池則夫と佐々木演じる腕は立つのにくすぶり続けている陶芸家・野田佐輔の<骨董コンビ>がなにわ・大阪を舞台に、豊臣秀吉縁起物「秀吉七品」の中で唯一所在不明のうつわ「鳳凰」を巡って大騒動を繰り広げる。

最初の挨拶では全員が揃って「チョー面白い映画!」と口を揃えた。そして、中井は「コロナ禍が続くなか、お客さまも映画館に行くのを躊躇する。それでも僕たちは皆さまに足を運んでもらえるような映画を作り続けていくことが使命だと思い、そういう(満足のいく)映画を作りました」と胸を張る。

そして佐々木は「コロナ禍でも撮影ができるという喜びがものすごくあって、みんな楽しんで最大限の力を出したと思います」と声を大にした。

 

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佐々木とのタッグについて中井は「(回を重ねると)どんどん遠慮がなくなっていくんですよ。役者って(相手との)間合いをはかるので、1作目のときはそこまではやめておこうかなみたいものがあって、2作目になると1作目のことは忘れている。3作目には、どうでもよくなっているんです。相手のことを慮るということを超えて、やりたいだけやるぐらいの芝居ができたので、そういう意味では一番息が合っている」と話す。

 

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それに対し、佐々木は「確かに、遠慮がなかったですね」と相づち。「それは登場人物に対して遠慮なく、と僕は受け止めて丁々発止の芝居ができた。コメディなので、緊張感がないと作れないし、その刺激も相まって最高に面白い喜劇になったのではないかと思っています」と満足気に語った。

 

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二人を翻弄するカリスマ波動アーティストTAIKOHを演じた安田は「気遣わなくていい現場でした。(待ち時間で)ラジオ体操をしていたら、しっかり見られました」と述懐。中井は「どう見ても、『ラジオ体操第一!よ~い』というように、真剣にやってらっしゃる。『コンサートのときにもどんなときにも体にいいんです』と仰っていた」と安田の意外な面を明かしていた。その安田は「カリスマ波動アーティストの役作りは正直してないです。役作り自体難しいと思っているので、感じたままを演じた」と振り返った。実際に絵を描くシーンについて、武監督は「神が下りてきたように本当に絵を描いてくれた」と絶賛していた。

 

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TAIKOHを支える謎の女を演じた中村は「逆に私はガッチガッチに緊張しました。初日の貴一さんと蔵之介さんとの長いシーンでは、私がとにかく喋るシーンだったので本当に緊張したんですけども、以前にご一緒した蔵之介さんは一切プレッシャーをかけない形でいたくださるし、貴一さんは『僕も未だに緊張するんだよ』とおっしゃって、こういう優しい先輩を見習わなければいけないなと心から思いました」と二人に感謝。佐々木は「二人とも関西出身、しかも関西だけで楽しんいるのが伝わってきたので、それは嬉しかったです」と振り返っていた。

 

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佐々木との夫婦役を演じた夫婦のドキドキシーンについて、友近は「今回初のR指定です」、武監督「全裸的なものもありますから、撮り方には気をつけました」、佐々木「からみのシーンでは監督からのアングル指示もありました」と期待を持たせる発言の応酬となった。

 

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神出鬼没のオタク学芸員・田中を演じた塚地は「本当に美味しいところを今回もいただいてるのでそこを注目していただけたら」と前置きしつつ、「(大阪城内で)劇中に登場する骨董品を説明するキャラクターなので、撮影日数とセリフ量が合っていないんですよ」と苦戦したことを吐露。中井は「怒涛の如くセリフがあって、塚地さんじゃなければ出来なかったはず。塚地さんだけにはなりたくない」、佐々木は「僕はちょっと早く撮了したんですけど、塚地さんもそのまま置いとくわけにいかないので、大阪城を見ながら『まだ塚っちゃん、まだやっとるんやろな』」と撮影が終わったあと労ったことを明かした。塚地は「全キャストの皆さんが帰られて(最後に残ったのは)僕一人だけです」と訴えていた。

 

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イベント後半には、本作の内容に引っ掛けた2023年の開運占いを実施。特製おみくじで末吉を引いた中井だったが、あることを行うと一気に大吉にレベルアップするという。その方法は「各駅停車で47都道府県を巡る」というもの。予想外のミッションに中井は「できるかこんなこと!各駅停車ってどういうことよ!?大吉にはなれないということ!?」とビックリ。

最後は全員が赤い法被を羽織って、中井と佐々木が豪華な熊手を持っての写真撮影。主演の中井は「来年から47都道府県を各駅停車で巡りたいので、どこかでお会いする機会があれば声をかけてもらえたら幸いです!」と巡礼大ヒットを宣言して、佐々木も「お正月映画として家族で笑っていただけたら幸いです。全国47都道府県の皆さん、是非ともお楽しみください!」と新春大ヒットに期待をかけていた。

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』(配給:ギャガ)
2023年1月6日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
©2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会

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