中村倫也✕黒木華 舞台『ケンジトシ』
中村倫也、黒木華の舞台初共演。宮沢賢治と妹トシの物語『ケンジトシ』が２月７日(火)東京・シアタートラムにて開幕する。
近年の未曽有の災害や、新型コロナウイルス感染症などの疫病に立ち向かう現代にあっても、宮沢賢治が遺した言葉の数々は、長きに渡り、私たち日本人の人生や暮らしの多くの場面に寄り添ってきた。本作は、宮沢賢治と彼の創作のインスピレーションであった妹トシを新たな視点から瑞々しく描いた劇作家・北村想のオリジナル戯曲。日本を代表する演出家・栗山民也の下、中村倫也、黒木華、そして名優・山崎一、新進・田中俊介らと共に、“無方の空”へと誘う。
ケンジを演じる中村は、開幕に向け「もがきながらも何かを探し求め、懸命に生きている人たちの物語です。ご覧になる方々も、ふとご自身とリンクする部分を感じるのではないでしょうか」と、また黒木との共演について「ともに『遊び心』がある二人。今回、そういうことが可能な場面では、本当に二人で楽しく遊んでいるかのような会話ができたら面白いなと思っています」とコメント。
そして、トシを演じる黒木は「台本を読んだ当初は戸惑いもありましたが、稽古初日に演出の栗山さんから『答えを探さなくていい』『わからないことの大切さ』という言葉をお聞きしてからは、安心すると同時にとてもワクワクしてきたんです。私が演じるトシはとても明るく聡明で自立した女性、いわば『菩薩のような存在』。妹ですが、母のように包み込む愛を意識して、ケンジにとって大きな存在になれればと思っています。頼りになる先輩・中村倫也さんをはじめ演劇界の大好きな人たちと一緒に舞台を創る！その毎日がとても幸せ」とのコメントを寄せた。
＜ストーリー＞やっと雪解けの終わった寒村のはずれ。土塊にたたずんで、その土塊に視線を落としたまま先程から少しも動かぬ、ダービーハットと外套の男。そこに通りかかったトレンチコートと長靴の男(山崎一)が尋ねる。「この辺りに、宮沢賢治という男の住まいがあると聞いたのだが、どこへ行けば会えるだろうか」
外套の男・ケンジは「ケンジか、アレなら、どっかの畑さ、いるべ」と答えと去っていった。そこへ綿入れにモンペ姿の若い女・トシが駆けて来た。
トレンチコートの男イシワラは、何の目的なのか、兄ケンジと妹トシの記録を始める･･･。
シス・カンパニー公演 『ケンジトシ』
東京公演： 2月7日(火)～2月28日(火) シアタートラム
大阪公演： 3月3日(金)～3月10日(金) サンケイホールブリーゼ
公演サイト⇒ https://www.siscompany.com/kenji2023/
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舞台写真撮影＝宮川舞子
