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2023年3月19日 15:58

寛一郎、「最初で最後」の舞台と思って臨んでいます! 舞台『カスパー』開幕

寛一郎・主演 舞台『カスパー』開幕!

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左から:ウィル・タケット、寛一郎、首藤康之

 

3月19日(日)に初日を迎える舞台『カスパー』の公開稽古及び囲み取材が3月18日(土)、東京芸術劇場シアターイーストにて行われ、囲み取材には寛一郎、首藤康之、そして演出のウィル・タケットが出席した。

カスパー・ハウザー。19世紀のはじめ、生まれてからおよそ16年間、世間から隔絶され、地下の牢獄に閉じ込められていた孤児。一切の人間的な営みから隔離され、育てられた少年が突然、文明社会の中に投げ込まれる。そこに適合するための教育を受けるが、数年後、謎の死を遂げる。この実在の人物を題材にペーター・ハントケが書いた戯曲、それが「カスパー」。

 

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カスパー・ハウザーを演じる寛一郎は「この日までやれることはやったのかなとは思います。そしてこの一か月間、本当に皆さんに助けられ、恵まれた環境の中で、やっと明日の初日を迎えられるという気持ちでいます」、そして「『カスパー』という作品に惚れ込んだから、今までやるつもりがなかった舞台の仕事を受けました。この戯曲は言葉を大事に扱っていて、僕らが普遍的に使っている“言葉“というものの本当の意味を、ちゃんと理解したうえで僕らは言葉を使っているのか、ということも含めてこの舞台を、今これをやりたいという僕自身の思いがあり、自分の意気込みということで「最初で最後」の舞台と思って臨んでいます」と意気込んだ。

 

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プロンプターを演じる首藤は「16年間牢獄に閉じ込められて社会から遮断されて生活を送っている中で、そこから一つずつ『言葉や様々な社会のルールや秩序』を学んでいくという話です。そこで我々が、カスパー自身が何を思い考え、何を見ていたかという物語だと思うんです。今の時代と無理やり結びつけるつもりはないのですが、今の情報過多な社会の中で生きている僕たちにとっては、とても必要なテーマを投げかけられるという話で、僕はこれを読んだ時 『皆、一回カスパーに戻らないといけないな』と思いました。そんなところを観に来ていただける方にも、考えていただけたら嬉しいなと思っています。自分のプロンプターという役は、カスパーに力や言葉、それを含めた通常社会のルールや秩序などを調教していく役目です」とコメント。

 

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演出のウィル・タケットは「日本の素晴らしいスタッフとキャストに恵まれた作品で、稽古場に入ってから苦労はありませんでした。英国で一人で台本に向き合っている時が最も苦しい時間でした(笑)。(本作が初舞台となる寛一郎さんについて)本当にかわいそうです、初舞台が僕と一緒で本当に申し訳ない(笑)」と笑顔で語る。寛一郎について「素晴らしい芝居をしていただいております。多分、映像に早く戻りたいと思われているかもしれないですけど、また舞台やってほしいです。舞台は、映像とは違う自由さがあります。それは、お客さんの反応だったり、劇場のお客さんとの気持ちの交換だったり、70 数分間、同じ時間を皆さんと共感できる。役者がお客さんに届けて、逆に、お客さんからも役者はもらうことができる。だから、寛一郎さんは、演劇(舞台)をもっとやった方がいいですよ。もし再演があれば、ぜひ」とコメント、寛一郎にエールを贈った。

 

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舞台『カスパー』
東京公演: 3月19日(日)〜3月31日(金) 東京芸術劇場シアターイースト
大阪公演: 4月9日(日) 14:00  松下 IMP ホール

撮影:阿部章仁

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