内田光子の3年ぶりとなるシューマン・アルバム第3弾が、8月7日に日本先行発売された。
内田光子は、説明不要の世界的なピアニストで、1970年のショパン国際ピアノ・コンクールで、日本人初の2位銀賞入賞をはじめ、世界の様々な音楽賞を受賞。英国籍を獲得し、現在は活動の拠点を英国に置いているが、その英国でも2009年にDBE(大英帝国勲章第2位)を授与され、エリザベス女王からデイムの称号を授かるなど、文化功労者としてクラシック界に大きな貢献をしているピアニストだ。
そんな内田が、シューマン生誕200年の2010年にリリースした『ダヴィッド同盟舞曲集/幻想曲』から3年。待望のシューマン最新録音となった本作は、20代で書かれたピアノ・ソナタ第2番を中心に、30代に書かれた≪森の情景≫、そしてシューマンが投身自殺を図る少し前に作曲し、自ら出版に関わった最後の作品となってしまった≪暁の歌≫をカップリングした1枚だ。作曲家が生涯にわたって取り組んだピアノ作品から、彼の人生の軌跡をたどるような選曲で、内田光子の研ぎ澄まされた感性から湧き出る演奏は実に味わい深く、シューマン作品に対する深い愛情を感じる内容となっている。
また10月末からは東京、札幌、水戸にて来日リサイタル・ツアーを開催。そこでもピアノ・ソナタ第2番をはじめ、シューマン作品を演奏する予定だ。
●『シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 他』
(Schumann:Piano Sonata No.2 in G minor, op.22, etc.)
ピアノ:内田光子
8月7日発売
日本盤のみSHM-CD仕様 UCCD-1383 ¥2,800(税込)
ロベルト・シューマン
1. 森の情景 作品82
2. ピアノ・ソナタ第2番ト短調作品22
3. 暁の歌 作品133
内田光子(ピアノ)
録音:2013年5月28日-6月1日 ノイマルクト、ライトシュターデル
●来日リサイタル・ツアー2013
10月30日 札幌Kitaraホール
11月3日 東京サントリーホール
11月5日 水戸芸術館
11月7日 東京サントリーホール
スペシャル・トーク
10月27日 東京サントリーホール ブルーローズ
招聘:サントリーホール