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2021年3月25日 22:04

【前編】山本一慶&橋本真一インタビュー 「安心して預けられる」深い絆で結ばれた2人がミュージカル・コメディ『ラヴ』で親友役に!

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

男2人と女1人の3人芝居で、抱腹絶倒の悲劇が展開されるミュージカル・コメディ『ラヴ』が3月24日(水)より上演される。本作は、ブロードウェイで1964年から1967年に大ロングランを達成したストレートプレイをミュージカル化した作品。日本では、1994年に上演された。舞台は常に橋の上。身を投げようとしていたハリーの前に、大学時代の親友で、エリートサラリーマンのミルトが現れたことから、物語が驚きの展開を見せる。ミルト役の山本一慶とハリー役の橋本真一に本作の見どころ、さらにプライベートでも仲の良い2人の関係性について語ってもらった。

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――まずは、本作への出演が決まったお気持ちから教えてください。

橋本:舞台『メサイアー黎明ノ刻ー』で相棒という役柄を演じていた一慶と、また別の作品、役柄で共演できるのはすごく嬉しいです。一慶とミュージカルをやるのは初めてですし、今回、親友という役柄であることも楽しみなところです。3人でワンシチュエーションで、じっくりとお芝居できるのも役者として魅力的でした。

山本:僕も、もちろん真一と共演できるのは嬉しかったです。それと同時に、そういえば、真一の歌声ってあまり聞いたことがなかったな、と。一緒に歌ったらどんな感じになるんだろうという興味もありました。

橋本:ミュージカルで共演っていうのは、不思議な感じだよね。

山本:うん。僕自身は、普段、プライベートではあまり音楽を聞かないので、こうしてミュージカルに出演することで、音楽に触れ合えるのも楽しみです。

118s


――台本を読んだ感想は?

橋本:とんでもない展開の物語なのですが、それもミュージカルだからこそ成立するんだと感じました。現実ではあり得ないストーリーだと思いますが、(劇中の)ハリーとミルトとエレンは、本気で彼らの人生を生きています。お客さんには、そんな3人の姿を楽しんでもらえるお芝居になればいいなと思っています。

山本:うん、僕もとんでもないなと思った(笑)。ミルトの発想は本当に突拍子もないものだし、ハリーもそれを受け入れてしまうし、エレンも…と、想像できない方向に物語が転がっていきます。それがとにかく面白い。それから、今(取材当時)、歌稽古が始まりましたが、どの曲も飽きがこないすばらしい楽曲で、それらの楽曲によって物語がテンポよく進んでいきます。曲の中に会話やストーリーの進展が含まれているので、楽しい音楽に乗って、どんどんストーリーが展開していくんですよ。そういう意味では、スピード感や疾走感のある作品になると思います。

089s


――今回、劇中では25曲も披露されるそうですね。25曲はかなりのボリュームですね!

橋本:3人で25曲ですからね。かなりの量だと思います。

山本:そうだね。俺たちは、ミュージカルを専門にしている役者ではないので、より丁寧に、歌っていけたらと思います。

――本作の楽曲の魅力はどこに感じていますか?

山本:曲中に様々な要素が盛り込まれていることだと思います。例えば、ハリーとミルトの掛け合いがセリフのように歌の中に入ってくるので、ただ心情を歌っているというよりも、歌も物語の一部になっているように感じます。確かに楽曲数は多いですが、ストーリーに沿って歌が流れるので、あっという間に過ぎてしまうと思います。

橋本:歌の中で物語が展開していくから、全てが繋がっているような感覚があります。この作品がもし、お芝居だけだったらハリーやミルトの心情を表現するのにすごく時間がかかると思うんですよ。でも、音楽があるからこそ、切り替えがパッパッとできる。音楽があることで、スピード感のある展開ができるんだと思います。

029s


――確かにあらすじを読むと、結構、荒唐無稽なストーリーですもんね(笑)。

橋本:そうなんですよ(笑)。でも、曲中に物語が展開していくから、違和感なく進んでいく。

山本:登場人物たちの気持ちの変化も、すんなり受け入れられるよね。

――では、ミルトとハリーはそれぞれどんな人物だと捉えていますか?

山本:最初に台本を読んだときは、ミルトはひどい奴だなと思いました(笑)。ただ、自分勝手に生きてはいても愛されるキャラクターではあるので、愛嬌のある人物だと思ってもらえるように演じて、お客さんにも愛していただけるキャラクターになったらいいなと思います。

橋本:ハリーは、人生に絶望していましたが、たぶん死にきれるほどの勇気は持っておらず、きっと誰かに救いを求めているのかなと。ミルトに再会したことで思わぬ方向に人生が転がっていきますが、根はとても純粋でピュアな男なので、生きる道を自分で手繰り寄せようとする姿をしっかり作っていきたいと思います。

039s


――今回ダンスも踊られるそうですね。

山本:結構、踊るみたいです(笑)。僕たちは全力で暴れるだけ…ってなりそうだけどね(笑)。

橋本:がむしゃらに手足を動かすという結果になるかもしれない(笑)。

山本:でも、それも含めて、頑張っているさまは楽しんでもらいたいですね。

024s


――ところで、お二人の共演は、2019年の『メサイア ー黎明ノ刻ー』以来となります。久しぶりの共演となりますが、今、こうしてインタビューをしていると、すでに抜群のタッグ感を感じます。

山本:共演自体は久しぶりですが、プライベートではずっと仲が良いですし、ちょくちょく会っているので、あまり久しぶりな感じはしないんですよね。こうして取材を受けて、「久々の共演ですけど」と言われて、そうか、共演していなかったのかと改めて思っています(笑)。僕と真一の関係性はすでにできているので、今回、そこは意識せず演じられるので、すごく楽しみです。

橋本:気を遣わずに向き合えますし、安心して預けられるので、頼りにしています。分からないことや悩むことがあっても、気軽に相談できますので、僕にとってはプラスなことばかりで、演じやすいですね。

051s


――『メサイア』では強固な絆で結ばれた間柄の2人という役どころだったので、今回の親友役というのもやりやすいポイントなのでは?

山本・橋本:そうですね!

山本:ただ、今回「親友」と言ってますが、本当に親友なの? と疑うような関係ですが(笑)。

橋本:「親友」じゃない気がする(笑)。

山本:ミルトはハリーにとんでもないことをするもんね(笑)。

橋本:ハリーとしてはミルトに大事にしてもらってない感があります(笑)。

山本:でも、そんな2人の関係性があるからこそ、この作品が面白くなるのかな、と。

056s


――2人の独特な関係性も見どころになりそうですね! では、お互いに役者としてどんなところに魅力を感じていますか?

山本:真一の役に対して素直に気持ちをぶつけられるところは、僕にはないところなので尊敬しています。僕は、真一のように気持ちに素直に芝居ができないので、その真っ直ぐさは魅力だと思います。

橋本:僕と一慶は全く違うタイプだよね。一慶は、客観的に芝居や作品を見て、合理的に考えられるので、何が必要で、どういうものが効果的なのかが分かるんです。僕にはそういう目線で物事を見ることができないので、すごいなと思いますし、共演する上でもやりやすいですし、助けにもなります。

後編~

minis  

ミュージカル・コメディ『ラヴ』
2021年3月24日(水)~28日(日)
六行会ホール

 

 

 

 

 

 

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