
阪神・淡路大震災から30年。その復興のシンボルとして誕生した兵庫県立芸術文化センターの開館20周年記念公演『明日を落としても』が、10月11日(土)~16日(木)まで同所で、10月22日(水)~27日(月)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIで上演される。震災の記憶をたどり、生きること、明日を迎えることの奇蹟を描く。出演は佐藤隆太、牧島 輝、川島海荷ほか。作・ピンク地底人3号、演出・栗山民也が務める。
物語の舞台は、新神戸駅近くにある老舗旅館。社長・桐野雄介(佐藤隆太)が営むその旅館で、かつてアルバイトをしていた青年・神崎ひかるを演じる牧島 輝に、本作への思いや舞台にかける意気込みを聞いた。
――本作に出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。
阪神・淡路大震災から30年、そして兵庫県立芸術文化センターの開館20周年と、2つの節目が重なる作品に出演させていただくことを光栄に思っています。阪神・淡路大震災が起きた1995年は、自分の生まれた年でもあります。地元は埼玉なので、直接被災した人が親族にいるわけではないですが、1995年はいろいろなことが起きた年で、自分の中でも特別な思いがあります。なので、作品に関わらせていただくことを、すごく光栄に感じています。
――作はピンク地底人3号さんですが、台本を読んだときにはどんなお気持ちでしたか?
明るいだけの話ではないですが、心が温まるような瞬間もたくさんありました。主人公の(桐野)雄介の気持ちを感じて、すごくしんどくなったりもしました。でも、読み終わった後にあったかい気持ちにもなるし、同時に喪失感みたいなものもあって、複雑な感情になりました。
――神崎ひかるとご自身が重なる部分、共通点はありますか?
僕自身、演劇の世界を志したのが17歳のときで、その頃は定時制高校に通いながらバイトもしていました。自分も一人親の家庭で育ったので、なんとなく境遇が重なる部分もあり、彼の言っていることがすごくわかります。自分に近いと思う瞬間がたくさんありました。
――神崎ひかるが言っていることというのは、具体的にはどんな部分ですか?
特定のセリフというよりは、境遇や生きる上での不器用さですね。
――先ほどからお話にも出ていましたが、本作は、阪神・淡路大震災を題材にしています。大きな災害をテーマにした作品に出演することについて、どう考えていますか?
当時、その時代を生きた人たちが経験したことを、体験していない自分たちが演じるにあたって、体験された方たちの気持ちを大事にしなきゃいけないと思っています。今回は特に、日本で実際に起きた出来事なので、どういうことが起きたのかをきちんと知る必要がありますし、重く受け止めなくてはいけないと思います。
――今回、実際に震災が起きた兵庫という場所で演じることはどんなふうに感じていらっしゃいますか?
普段あまり演劇を観に行かない方も来て下さると思うので、そういう方々にもこの作品を通して、何かつながるものがあればいいなと思っています。
――お稽古はこれからだと思いますが(取材は8月下旬)、楽しみにしていらっしゃることはありますか?
ボクシングをやる役なんですが、今まで格闘技をやったことがなくて、この作品が決まってからジムに通いはじめました。めちゃくちゃきつくて、でも終わった後は爽やかな気持ちになりますし、けっこう楽しいです。
人々の生活が描かれている作品なので、明るい瞬間やクスっと笑えるシーンもあります。初めて共演する方もたくさんいらっしゃいますし、みなさんとどんな風に作っていくのかも、すごく楽しみです。
――関西弁の芝居は初めてですか?
以前、舞台で大阪・堺の言葉で演じたことはあります。 でも、大阪と兵庫でも全然違ったりするし、関西出身の方はその微妙な違いにすぐ気づきますよね。難しいです。いただいた音声を聞いて練習していますが、テンションが上がるとずれる気がして、苦戦しそうです。地元の方もきっと観に来てくださると思うので、そこは頑張りたいです。
―― 今回の舞台でご自身にとって挑戦だなと思っていらっしゃることはありますか。
今までやってきた舞台は、どちらかといえば過去の時代の話や海外の作品が多くて、現代に近い話はあまりありませんでした。自分に近い話だと考えることが難しい瞬間もあると思うので、そこは課題だと感じています。もちろんボクシングも初めてですし、関西弁も難しいと思うので、頑張らないといけないなと思います
――桐野雄介、神崎ひかるの気持ちは、理解できますか?
二人はボクシングを通じて自分自身と向き合っていきますが、何かにハマる気持ちはすごく理解できます。僕は殴られたくはないですけど(笑)。 でも一人でシャドーボクシングしていても、「気持ちいいな」とか「今この感覚だ」みたいな瞬間が見つかったときは、すごく嬉しいですし達成感があります。
――牧島さんは17歳の時に演劇を目指したとおっしゃっていましたが、何かきっかけはあったのですか?
もともと漫画を読んだり映画を観たりするのが好きで、そのなかに描かれている物語の世界に憧れていました。でも当時は引きこもっていたので、自分にとっては夢の世界でした。16歳の頃はトビ職をしていて、高いところに登って作業することもあり、体力的にはすごく大変な仕事でしたが、その時は「もうこれで生きていくんだ」と思っていました。でも夢を諦めらきれなくて、心機一転頑張ろうと思って、次の年にもう一度受験をして、高校に行きました。「何かを変えなきゃ」と思って、自分のやりたかったことに挑戦しようと、養成所に自分で応募しました。
――すごいですね。自分で見つけたということですね。
でも、演劇をやっているって家族や友達に言うのがちょっと恥ずかしくて、内緒で通い始めました。
――そこからはもう迷いなく?
人それぞれ感じ方は違いますし、僕も大なり小なり悩むことはありますが、今はすごく楽しいです。
――今は、準備でお忙しいと思いますけれど、普段は時間があったときはどんなことに興味を持ってやっていらっしゃいますか?
ご飯が大好きなんです。食べログのランキングを見るのが大好きで、行きたい店にマークつけています。地方に行ったときにおいしい料理屋さん見つけるのも好きで、楽しみの一つです。 休みの日は絶対に一食はおいしいものを食べに行くことが楽しみです。
――自分で作ることはしないのですか?
めちゃめちゃ作ります。料理をするのが大好きです。魚を釣るのも好きなので、自分で捌いて熟成させたりもしています。真空にする機械で、塩の振り方や熟成の仕方を変えたり、白身魚はちょっと寝かせてカルパッチョにしたり、サバはシメサバにしたり、お酢の分量を変えたりして、友達や親や先輩俳優に配ったりしています。料理は趣味です。

――それでは最後に、舞台をご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。
自分は阪神・淡路大震災を経験していない人間で、生まれた年の出来事なので、これまでは当時のことをあまり知らずにここまで来ました。 大きな災害があったという事実だけを知っていて、 どんな被害だったのかを具体的に想像せずにこれまできてしまいました。東日本大震災を15歳のときに経験しましたが、 過去の大きな災害は授業で習うことはあっても 一瞬で過ぎていくものになってしまっていると思うのです。だから今回改めて、自分の生きる日本の歴史を振り返って、いま生きていることを尊く感じたし、自分の生まれた年にこんなことがあったと衝撃も受けました。いろいろと感じるものが多かったので、もちろんどの年代の方にも観ていただきたいですが、僕と同世代の方、実際に経験していない方、今回はアンダー25のチケットもありますので、ぜひそういった世代の方にも観ていただきたいです。この作品を通じて、どう生きていくのかを考えたり、当時の人たちのことを一瞬でも思う瞬間があったらいいなと思っています。
――ありがとうございました。
舞台『明日を落としても』
日程:兵庫 2025年10月11日(土)~16日(木)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
東京 2025年10月22日(水)~27日(月)EX THEATER ROPPONGI
作:ピンク地底人3号
演出:栗山民也
出演:佐藤隆太 牧島 輝 川島海荷 酒向芳 尾上寛之 春海四方
田畑智子 富田靖子
制作:サンライズプロモーション
兵庫公演主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
東京公演主催:テレビ朝日、サンライズプロモーション
公式サイト https://asuoto2025.com/
【STORY】
新神戸駅の近く六甲山の山裾にひっそりと佇む創業80年の老舗旅館。 社長の桐野雄介(佐藤隆太)と、姪の遥(川島海荷)が旅館をきりもりしている。 かつてアルバイトをしていた神崎ひかる(牧島 輝)が、今年も雄介の元を訪れた。
17歳、やりたいことも見つけられず何事も長続きしないひかるに、雄介は過去の自分自身を重ね、 ボクシングを教えはじめる。ボクシングを通じてひかると雄介は自分自身と向き合っていく。

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取材 文:高橋美帆 ランランエンタメ編集部 撮影:ランランエンタメ編集部

