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2024年9月30日 20:40

【後編】谷水力インタビュー 「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」から10年「プレイヤーとして、俳優をずっと続けていきたい」 舞台『アテルイ』では軍師役

――この作品では激しい殺陣も見どころの一つです。殺陣はいかがですか?

これから殺陣がつくので、まだ細かいお話はできませんが、闘いのシーンもかなり多いので、きっと熱量の高い作品になると思います。モレは二刀流だと聞いているのですが、僕は二刀流は初めてなので、それもまた新しいチャレンジとして楽しみながらしっかり練習していければと思っています。

――このところ出演作品が続いていますが、この作品に向けて体作りなどの準備はされていたのですか?

この作品に向けてということではないですが、一昨年くらいからこれまでと変わらない生活をしているのにちょっとお肉がつきやすくなったかなという印象がありまして(苦笑)。一時期は、食事制限をしてトレーニングをしてと、かなりやっていたのですが、今は、なるべく偏った食事はせず、ジャンキーなものばかり食べすぎないようにしています。

――それまではあまり意識していなかった?

食べても全然太らなかったんですよ。お酒も特に意識していることはなかったです。ただ、『弱虫ペダル』の共演者に久々に会って、着替えている時やマイクをつける時に服を脱いだら「あれ、ちょっと可愛いお腹になってきてない?」と言われたことがあって(笑)。やばいなと自分でも思うようになりました。

――ところで、この作品では男たちの友情や生き様が描かれていますが、谷水さんの俳優としての“生き様”についてもお伺いできたらと思います。まず、俳優として、これだけは譲れないと考えているものや信念は?

人と人との出会いや会話を大切にしています。それから、舞台をやっていると、どうしても毎回、同じ芝居にはならないので、その中でも本当に伝えたいものをしっかりとブレずにお届けすることが大事だと思いますし、その作品を演じることを楽しみたいと思っています。あとは、ストレスを溜めたくないので、切り替えをして、遊ぶ時は遊ぶようにしています。

――ストレスを溜めやすいタイプなんですか?

いや、そうでもないです(笑)。多少嫌なことあっても寝たら忘れるタイプです(笑)。「めちゃくちゃ気を遣ってくれるよね」とか「周りをよく見ているよね」と言われることがありますが、それも特に意識せず、ナチュラルにそうしているんだと思います。そうすることが自分には1番楽な道なので、僕自身はストレスは溜まらないんですよ。ただ、やらなくちゃいけないことが重なると溜まります(笑)。セリフを覚えないといけない。でも、明日はオーディションもある。別のお仕事のアンケートも書かなくちゃいけない…みたいな(笑)。仕事が4個、5個と重なるとだめです(苦笑)。

――谷水さんが「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場してから10年が経ちます。この10年で仕事に対する思いや意識に変化はありましたか?

昔から現場に入ると自分が1番下手だなと思っていましたが、そこは変わらずに今も現場は勉強だと思っています。初舞台の人がいたとしても、ここいいなと思うところがたくさんあるので、学べることを学びたいと思っています。変化でいうと、コロナが明けてから舞台に足を運んでくださる方への感謝の想いをより感じるようになりました。これまでは直接言葉を交わす機会もあまりなかったので、最近はゲーム配信も始めました。定期的にオンラインイベントなども行って、なるべくファンの方のお話を聞ける機会を作れたらいいなと思っています。

――元々、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受けた時には、俳優を目指していたのですか?

そこまで考えていなかったです(笑)。当時、高校生でバンドを組んでいたのですが、とにかくチヤホヤされたいと(笑)。舞台もあまり観たことがなかったですし、なんとなく俳優をやって、テレビや映画に出て、バンドもやれたらいいなくらいの軽い気持ちで応募しました。

――そうすると、お芝居に本気で向き合わないといけないと思ったのは、どの段階だったのですか?

初舞台に出演した時だったと思います。それまでも同じ事務所の人たちや同年代で頑張っている人たちが出演している舞台を観て、感銘を受けて、頑張ろうとは思っていましたが、実際に自分が『あんさんぶるスターズ!』で初舞台を経験して、こんなに自分はできないんだと改めて知って、とにかく目の前のことに全力でやろうと必死になったように思います。ステージに立って、お客さんの反応を肌で感じて、盛り上がってくださった方たち、そして僕のファンになってくれる方がいて、これを仕事にするということは、共演していた先輩たちのように色々なことができなくてはいけないと思うようになりました。初めてお芝居をしたので、どうすればいいのかも分からなかったですが、手を差し伸べてくださる先輩や共演者の方たちがいてなんとか初舞台を終えたので、次はもっと成長した姿を見せたいと先の目標が決まって進んできた感じです。

――この10年はあっという間でしたか?

めちゃくちゃあっという間でした。10年っていうと長そうな気がしますが、自分の感覚では、まだ3、4年です(笑)。

――今は、どんな目標がありますか?

僕はプレイヤーとして、俳優をずっと続けていきたいと思っています。ただ、もちろんそれが簡単なことではないこともよく分かっているつもりです。「売れる才能よりも、続ける才能の方が大変だ」とよく聞きますが、辞めずに続けていくことが大事だなと僕も思います。なので、続けていくというのが目標です。目先のことで言うと、今、9割くらいのお仕事が舞台なので、映像にもチャレンジして、どちらもできる役者になりたいという思いもあります。

――では、本作でも描かれる「友情」についても聞かせてください。谷水さんにとっての友達はどういった存在ですか?

難しいですね…。周りから見ても、自分でも友達が多いタイプだと思います。ただ、すごく深い付き合いをしている親友が何人いるかと言われたら、そう多くはないかもしれません。なので、そうした親友は、僕が自然体でいられる人です。僕自身を自然体で受け入れてくれて、僕もそうしていられる。一緒にいると時間を忘れて、ストレス発散にもなるし、趣味にもお互いに付き合える関係です。

――お休みの日は、友達と出かけるタイプですか?

飲みにいくことが多いですね。小学校の頃からの幼なじみの男の子がいて、その子とは月に1回くらい飲みに行っています。休みを合わせて2人で旅行に行ったりもしますね。

――ありがとうございました! 改めて、公演に向けての意気込みや読者にメッセージをお願いします。

今回、僕は蝦夷軍のモレという役を演じさせていただきます。蝦夷軍も朝廷軍もそれぞれになぜ戦うのか、何を守るために戦っているのかを葛藤し、さまざまな悩みを持ってぶつかる姿が描かれています。それぞれの対比もきっと興味深く見ていただけると思います。殺陣のシーンも満載ですが、ただかっこいいではなく、それぞれの信念や守るべきものを大事にしながらお芝居を作っていきたいと思いますので、この作品から何かを感じ取っていただけたらすごく幸せです。

<公演概要>
アメツチ舞台「アテルイ」
日程:2024 年 10/9(水)~10/13(日)
会場:スペース・ゼロ(こくみん共済 coop ホール)
出演:富永勇也、谷佳樹/谷水力、日向野祥、橋本全一、阿部快征、本川翔太、高田淳、土田卓、丸山正吾、前嶋曜 /猪野広樹 /佐藤アツヒロ  他
公式ホームページ https://ateruistage.com/
公式 SNS X https://x.com/aterui_stage

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<応募締切>
2024年10月13日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
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取材 文:嶋田真己  撮影:有田純也

 

 

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