【前編】加藤和樹インタビュー 「一度完成されたものをまた崩して作り直す」ミュージカル『マタ・ハリ』で再び二役に挑戦

2018年の初演、2021年の再演に続き、3度目の上演となるミュージカル『マタ・ハリ』が10月1日(水)から上演される。本作は、第一次世界大戦中にスパイ容疑で処刑されたダンサー、マタ・ハリの数奇な半生、愛と情熱を、フランク・ワイルドホーンの楽曲とともに描く。初演ではラドゥーとアルマンの二役、再演ではラドゥー役を演じ、今回、再びラドゥーとアルマンの二役に挑む加藤和樹に役作りや公演への意気込みなどを聞いた。

――(取材当時)すでにお稽古もスタートしていらっしゃるそうですが、今の稽古場の様子や手応えを教えてください。
再々演ではありますが、今回、初演ぶりに二役を演じるので、新鮮な気持ちでやらせていただいています。とりあえず一幕からざっとつけて、8月中に通しをやっていこうと。(演出の)石丸(さち子)さんは熱い方なので、気になるところはガシガシと熱のある稽古をしています。

――改めて、再び二役に挑戦することへの想いを聞かせてください。

再演のときはラドゥー1役だけでしたので、今回も1役だろうなと思っていたところに「アルマンもやっていただけませんか?」というお話をいただいて、非常にありがたいなと思いました。いろいろな経験を経た上で再びアルマンに挑戦できるというのは嬉しいことです。年齢も重ねているので、フレッシュにできるかどうかは気になるところですが(笑)、今の自分ができるアルマンを表現できればと思います。それに、再演から加わった愛希さんとはアルマンとしては初めての組み合わせになりますので、そういう意味でも楽しみなところはたくさんあります。
――それぞれの役柄について、今はどのようなところを意識して演じていますか? まず、ラドゥーはいかがでしょうか?

ミュージカル『フランケンシュタイン』もそうですが、僕は再演、再々演ものに出演させていただく機会が多くて、そのときにいつもぶち当たる壁は、同じ動きをしてしまったり、同じ気持ちになってしまうことなんです。それは悪いことではないと思いますが、せっかくやるからには新しいものをという気持ちがあるので、自分の中の葛藤は常にあります。一度完成されたものをまた崩して作り直すという作業になりますが、前回をなぞるようなものはやりたくない。頭では忘れていても体は自然と動いてしまうこともあるので、それをいかに突破するかが再演の壁なのかなと思います。それを打ち砕いて、新鮮な気持ちでどう役を構築していけるかが大きなところです。ラドゥーは、体に染みついていて、稽古場に立つと自然と蘇ってくる感情もあるので、それをうまく利用しつつ、その場で感じたことを素直にリアクションしていければいいのかなと思いながら演じています。なので、今の段階ではまだ(役として)固まっていないです。

――なるほど。では、2018年以来のアルマン役はいかがですか?
7年ぶりですね。アルマンは、マタ・ハリにハニートラップを仕掛けていながら自分も恋に落ちてしまう役ですが、彼の気持ちの変化やマタ・ハリとの繋がりをより繊細に丁寧に描いていきたいなと思っています。そうすることで、彼が命を懸けて戦っている姿が際立ち、ラドゥーの嫉妬心も色濃くなっていくと思います。彼が自分で自由に選択し生きていくという生き様、覚悟をしっかりと描いていければと考えています。

――二役を演じる際には、加藤さんご自身はスパッと切り替えていけるタイプなのでしょうか? それとも、いろいろと考えながら…というところもあるのでしょうか?

切り替えて演じられますが、どうしても物理的に大変なシーンももちろんあります。『マタ・ハリ』では、ラドゥーとアルマンのデュエットがあるので、どちらのパートを歌うのか迷ってしまうということが初演のときにはありました。それから、両方の気持ちが分かるので、お芝居として先取りしてしまうという苦労はありましたね。

――その辺りは、稽古を重ねるうちにスッキリしていくのですか?

そうですね。やはり何か一つスイッチを入れるものがあった方が役にも入りやすいので、稽古場では自分で持ってきた役に近い服を着て、アルマンとラドゥーの切り替えをするようにはしています。

――今回は、ラドゥーは廣瀬友祐さんと、アルマンは甲斐翔真さんとのダブルキャストになります。廣瀬さんのラドゥー、甲斐さんのアルマンは、加藤さんから見てどんなところが魅力ですか?

廣瀬くんは、これまでなんでラドゥーをやらなかったのだろうというくらいぴったりなキャスティングだと思います。彼の持つミステリアスなところと深い声がラドゥーに生かされるのではないかと。自分とはまた違う、煮えたぎるような、内に抱えるものがあるラドゥーになるのではないかと思います。

甲斐くんのアルマンは、とにかく可愛いです(笑)。まだ彼も悩みながら演じているところだと思いますが、彼自身の持つ明るさや若さが前面に出てくるアルマンになるのではないかと思います。それは、僕やこれまでアルマンを演じた東啓介さん、三浦涼介さんが演じたアルマンともまた違う魅力になるのではないかと感じています。

――先ほど、「石丸さんは熱い方」という言葉もありましたが、石丸さんとのお稽古で印象に残っていることを教えてください。

さち子さんとはこの作品以外でもご一緒させていただいていますが、すごく愛のある方で、その作品、役への理解は、役者よりもあるのではないかと思います。なので、石丸さんが考えている役の気持ちと自分の考えをすり合わせていくと、自然と役が立体的に見えてくるんです。まずは、自分の中にあるアルマンやラドゥーを表現し、それを感じ取った石丸さんがヒントをくれる。最初から答えを提示するのではなく、役者から出てくるものを見て、一緒に輪郭を作っていこうとしてくださるので、役者本人が持つものを引き出してくださる演出家さんだと感じています。

ミュージカル「マタハリ」
東京公演 2025年10月1日~14日  東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
大阪公演 2025年10月20日~26日  梅田芸術劇場メインホール
福岡公演 2025年11月1日~3日   博多座
公式HP   https://www.umegei.com/matahari2025/

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