【後編】橋本愛インタビュー 「食をともにするのは二人を繋いでること」 FODオリジナルドラマ『にこたま』

――このドラマ『にこたま』の撮影現場で印象的なこと、というと?
この作品は、ご飯がすごく大事な作品だと思っているんですけど、撮影ではいつもあっちゃんが作るご飯をできる限り食べさせてもらってて、すごく美味しかったなぁというのが印象的で、とても幸せな現場でした(笑)。
――食は大事ですよね。
すごく大事だと思います。私も考えすぎてしまう癖があるので、“ご飯って何だろう”とか、そこから深く考えてしまうところがあって、この作品でそこを考えてると、“そうか、あっちゃんと晃平って10年以上同じものを食べ続けてきた二人なんだな”って、そこに行きつくんですよね。
同じものを食べ続けるって、同じものでできてるって言っても過言じゃないよなって思うんです。だからこそ、(原作の)ペコ先生もおっしゃってましたけど、食をともにするっていうのは、どこか恋愛的な関係や、性的な関係や、人同士の信頼関係が揺らいだときに、食が最後の最後に二人を繋いでるっていう…そういうところも感じてもらいながら見ていただけたら嬉しいなと思います。

――ちなみに、食に関して、橋本さんご自身は何かこだわりや大事にしてることはありますか?
私は食べることが大好きなので、ただ、食べたいものを食べてます(笑)。食事って、一番早く幸せになれる手段だと思ってるんです。早く確実に。だからわりと食に走るんですけど、常に美味しいものが自分を助けてくれてると思っています。あっちゃんもそうですけど、自分の大切な家族だったりとか、大切な人を思い浮かべると、作ってくれたご飯も出てくるんですよね。「食」って、根本的にそういう愛情とか感情に付随してるんだなって思ったときに、私もこれから先、パートナーができたり、子どもができたりなのか、そこはわからないですけど、何かを作って一緒に食べるというのを大事にしようとは思いました。
――だからこそ、先ほどおっしゃった撮影現場でのご飯がすごく美味しいというのは大事なことなんでしょうね。同じ時間を共有して同じものを食べて物を作っていく、という。
ホントにそう思います。やっぱり、ご飯が美味しい作品大好きですもん(笑)。ドラマでも映画でも、ご飯が美味しかった現場はすごく今でもラブって感じです(笑)。

――最後に、ドラマ『にこたま』を楽しみにされてる方にこんなふうに楽しんでもらいたい、というメッセージをいただければと思います。
わりとシリアスなテーマを扱ってはいるんですけど、ポップでユーモアにあふれた描写もあり、軽やかに見ていただけると思います。なので、もしかして自分の身近ではないテーマだったとしても、楽しんで見ていただけるんじゃないかなと思いますし、私自身もそうですけど、結婚、恋愛、そういうものに対して、切実に考えることが多くなってきた人たちにとっては、どこかであっちゃんたちの選択や決断が少しでも力になってくれたらいいなとも思うし、もし自分とは違うなと思っても、自分の力で自分の足で生きていくという、そういう力強い後押しができるところがあればいいなという願いを込めて作りましたので、ご覧いただけたら嬉しいです。

FODオリジナルドラマ『にこたま』(全8話)
FOD・Prime Videoで毎週金曜20時、最新話配信中!
出演:橋本愛 瀬戸康史/比嘉愛未 ほか
公式サイト https://www.fujitv.co.jp/drama_nikotama/
取材 文:田部井徹 撮影:有田純也