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2026年6月26日 06:00

【前編】内海啓貴インタビュー、フック船長を「体当たりで役を作っていきたい」 青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』

1981年に初演されて以降、世代を超えて愛され続けている、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』。躍動感あふれるダンスと大迫力のアクション、心躍る音楽、そしてピーターが客席上空を飛んでくるビッグフライングで、好評を博している。そんな本作にフック船長役で内海啓貴が初参加する。内海に公演への意気込みや初めて演じるヒール役への思いなどを聞いた。

――内海さんが『ピーター・パン』と最初に出会ったのはいつ頃でしたか?
覚えているのは小学生くらいのときに、家族でアニメーションを観たのが最初だったのかなと思います。昔の写真を見ると、赤ちゃんのときに東京ディズニーランドに行った写真があるんですよ。なので、きっとそのときにも『ピーター・パン』には触れていると思うのですが、覚えているのは小学生のときのアニメーションでした。それから、ゲームの印象があります。あるゲームにピーター・パンがキャラクターとして出てくるんです。それでピーター・パンがどういう設定のキャラクターかを知って、詳しくなりました。僕の『ピーター・パン』の入口はアニメとゲームだと思います。

――そんな『ピーター・パン』のミュージカルに出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?

「まさか自分が」と驚きました。ミュージカルの存在は知っていましたが、実は昨年、初めて拝見したんです。ただ、その時点では、まだ(出演の)お話は何もなくて。フック船長とダーリングという二役を一人の役者が演じているのを観て、「どちらもすごく魅力的なキャラクターだな。いつかこうした役が演じられたらいいな」と感じていました。でも同時に、「まだ自分には早いだろうな」とも思っていたので、出演が決まったときはうれしさと同時に身が引き締まる思いでした。自分にできるのかなという不安もありましたが、演出・振付の長谷川寧さんとワークショップを重ねる中で、僕に寄り添いながら作品を作ってくださる演出家さんだと感じ、安心しました。これまでの公演を踏襲するというよりは、「今回のキャストでどう作っていくか」を一から考えてくださっているのも感じています。長谷川さんを信頼しながら、体当たりで役を作っていきたいと思っています。

――出演が決まってからワークショップを受けられたのですね。

そうですね。オーディションもあったので、オーディションのときにいろいろなお話をさせていただいたのが最初でした。最初は、「あなたがどういう人物か教えてください」と聞かれて、芸能界に入った経緯や仕事への思いなどを時間をかけて聞いてくださいました。

――そもそもオーディションに挑もうと思われたのは、やはり演じる役の幅をより広げたいという思いがあったからですか?

オーディションのお話をいただいたということは、僕もフック船長を想像させることができる年齢になったのかなとうれしかったので、受けさせていただきました。もちろん、また新たな挑戦ができるという期待もありました。

――なるほど。フック船長を内海さんが演じるという発表があったとき、すごく驚きました。

そうですよね、自分でも驚きました(笑)。

――実際にビジュアル撮影でお衣裳を着てフック船長になってみていかがでしたか?

ビジュアル撮影のときに、いろいろな髭を持ってきてくださったので、6、7個つけて、一番しっくりくるのがこれでした。あご髭もつけてみたり、いろいろと試したんですが、結果的にこれが自分には合っているなと。それから、目元には、青のラメをつけて、少し華やかなフック船長をイメージしてメイクをしてくださっています。手のフックは歴代の方々が持っていたものと同じものだと聞いて、歴史の重みを感じました。

――フック船長を演じるにあたっては、どんなところを意識したいと考えていますか?

歴代のフック船長を見ると、僕は年齢的に若い方だと思うので、ピーター・パンに負けないくらいのアグレッシブさを持ったフック船長にしたいです。この間まで子どもだったような、だけどちょっと達観して、俯瞰で物事を見ているというフック船長になったら面白いのかなと思います。ピーター・パンたちと年齢差があまりないこともうまく道具にしていきたいですね。寧さんの演出なので、アグレッシブな動きができるように今、体づくりをしています。

――フック船長は、主人公と敵対する、いわゆるヒール役ですが、そうした意味で、演じる上で普段と違うところはありますか?

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』や『1789』もそうですが、これまで主人公の仲間という立ち位置の役柄を演じることが多かったので、いわゆるヒール役を演じるのは、今回、初めてなんです。ただ、ヒール役だからといって怖く演じてやろうとは思っていなくて。主人公と敵対しているけれど、彼なりの正義があって、信じているものがある。ただものの見方が違うから、結果として悪役と言われてしまっているだけなんです。なので、特別に何かをしてやろうとは思っていませんが、でも、悪役だなと思っていただけたらいいなとは思います。

――本作に限らず、内海さんの憧れのヒール役はいますか?

ミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャベールです。僕が高校生のときに、ちょうど上映されていた映画を観て、「なんだ、この意地の悪い人は」と衝撃を受けました。今、改めて観ると、ジャベールにも正義があって、信じているものが違うだけだったのだと分かりますし、その正義があるからこそ命を絶ったということも理解できます。悪役の目線で見ると、また物語が違って見えるというのも面白いですよね。

それから、ミュージカル『アナスタシア』で山本耕史さんとご一緒したときに、「ずっと燃えていたロウソクが、突然消えてしまうような緊張感を作っていきたい」ということをおっしゃっていて、それがすごくかっこよくて。いつか自分が悪役を演じる機会があったら、そうしたイメージで作りたいなと思っていました。

青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』

2026年7月27日(月)~8月7日(金)[16回]
東京国際フォーラム ホールC

公式HP  https://horipro-stage.jp/special/peterpan20260209/

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