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2016年10月5日 15:52

『サラ・ベルナール~命が命を生む時』に出演の元宝塚トップスター水夏希さん×伊崎 龍次郎さん×古谷 大和さんにインタビュー!<後編>

2016.10 取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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伊崎 龍次郎  水夏希  古谷大和

<後編>「心のどこかで、常に誰よりもサラを愛する気持ちは上にいたい(古谷)」「役の影響もあるがずっと思い続けられるかもしれない(伊崎)」

――劇中で、サラに夢中になる画家クレラン役の伊崎さん、写真家パロ役の古谷さんですが、もしも、お二人が現実にサラのような恋多き女性を好きになったらどうされますか?

水:アハハハ~(笑)。

古谷:好きになったら?(笑)え~と、どうですかね~?(伊崎さんと顔を見合わせて)

伊崎:どうですかね~(笑)もうヤキモチやきっぱなしじゃないですかね。

水:ホント、すごいよね。

伊崎:サラはすごいですもんね。魅力的だなと思った相手とすぐに男女関係を持ったりするし…。

水:握手と同じくらいの勢いだもんね、「初めまして」みたいな(笑)。

伊崎:そう普通、「初めまして」の人と体の関係を持つなんて驚くばかりですけど(笑)。サラの恋愛は先に男女の関係を持って、そこからお互いに心を開いていくという恋愛の仕方なんですよね。劇中で「友情を育みたいのなら寝るのが一番」というセリフがあるのですが、体を許せる人なら心も許せるような、サラはそういう相手を求めて恋愛するのではないのかなと。クレランを演じているうちに、心をオープンにできる人たちを求めて愛され愛するサラのスタンスはある意味、素敵だなとも思えてきて。役の影響もあるかもしれませんが「やっぱり好きだな」と思い続けられるかもしれない…わからないですけどね(笑)、そんな経験がないので(笑)。

古谷:役柄のパロは置いておいて。僕の場合は結構、嫉妬もする方だと思うので、サラみたいにいろんな人と関係を持つ女性のことは好きになれないと思いますね。自分のことだけ見てほしいと思うタイプなので。でも、もしも好きになっちゃったら自分だけのものにしたいと思うでしょうね。きっと。僕もそういうところがあるから、パロを演じている時でも心のどこかで、常に誰よりもサラを愛する気持ちは上にいたいなという思いでやっているんです。この時代のサラはすごいと思いますが、周りの男性たちもそういうサラを好きになって、それでも追い続ける姿というのはすごいなと。そういう意味ですごいですね、僕はできないですけどね(笑)。勇気というのかな?それほどの気持ちって中々抱けないなと、今の僕は思いますね。今、自分のものにしたいと嫉妬する人の方が多い気がするんですけど。サラのように自由奔放でオープンなところは昔の人らしいというか…。

水:まあ、フランスということもありますよね。今でもフランスは結婚に拘らないというか自由恋愛…と、聞きますが。アハハハ(笑)。

古谷:そういうのは素敵ですよね。

伊崎:お国柄ですね。

水:そういった歴史はずっと昔からのものなんでしょうかね。まあ、時代もありますしね。女性が社会に出ることがあり得ない時代、女優という職業がさげすまれていたという時代なんて想像もつかないですけど。そんな中で自分が先頭きって旗を振って世界巡業することはものすごいことだと。本当にサラはパイオニア(先駆者)だと思いますね。でも、強い女性なんですけど反対に弱くもあって…。だからこそ誰かを求めている、ひとりではいられないから「誰か私を愛してくれる人がいないと自分は前に進めない」という思いで模索し続けている。でも、時代的にも職業的にも軽視されてさげすまされて付き合っているから本当の自分、何の肩書きもない自分を純粋に愛してくれる人を強く求めている…そういう思いからダマラという男性を愛したんですよね。彼彼なりにいろんな葛藤があったのですが…サラもその葛藤がわかるからダマラから離れられなかったのではないでしょうか。古谷:そうですね(苦笑)。

伊崎:まあ~ありますね(笑)。

水:「繋いどいて!」って言われてね(笑)。そんなところから鍛えられているなという感じがしますね。

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――水さんから見た伊崎さん、古谷さん、お二人の印象は?

水:そうね!

古谷:それはいい質問ですね!(一同爆笑)。

水:そうね、これまであまり20代前半の人たちとお芝居をすることがなくて。

古谷・伊崎:へえ~そうなんですか。

水:もっと(年齢が)上の人たちとの共演が多いので、「二人とも若いのに鍛えられているな」という感じはしますね。この年代の子たち特有の鍛えられ方をしているなと。例えば、二人がアドリブで繋ぐシーンが何カ所かあるんですよ。そこを二人がね~(笑)、毎回あの手この手でやっているところとか(笑)。この年代の人たちって、そういうことをやらされるじゃない?

古谷:そうですね(苦笑)。

伊崎:まあ~ありますね(笑)。

水:「繋いどいて!」って言われてね(笑)。そんなところから鍛えられているなという感じがしますね。

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――アドリブはすぐその場でできたりするんですか?

古谷:出来ているかはわかんないですけどね~(笑)。

伊崎:一応なんかやってみるような?(笑)。

水:上手くいく日と「失笑!」みたいな「いつまでやるんだよ?(笑)」という日もあって(一同爆笑)。そこがまた面白い!(笑)

――(笑)。それを受けて古谷さん、伊崎さん、水さんの印象はいかがですか?

水:宝塚の人との共演は初めて?

古谷:僕は初めてですね。初めはドキドキしていたんですけど、すごく気さくな方でして。

水:アハハハ。でして~(笑)。

古谷:(笑)。最初はすごく緊張していたんです。でもお人柄が良くて…人数も少ないから肌で感じるんですよね。先ほどの話もそうですが、アドリブも自由にやらせてもらえますし。肩身が狭いと中々、自分のお芝居が出来ないといった環境もある中で、ここはそんなこともなくて。やっぱりサラを演じられるくらいだから、「すごい人なんだろうな」と思っていたのですが、実際もすごい方でしたね。サラが素敵だなと思うところは、すごい人なんだけど、どこか弱い部分もあって人間味がある。そんなところが魅力的で人々に愛されていると思うんです。そういうのが水さんにもあって。この3時間もあるお芝居でビシッと主役を演じられていて、ちゃんと周りにも気を使ってくださっていて、その上人間的な魅力もあるという。サラを演じている時でも、ありのままの水さんと接している時でもすごく楽しくお稽古ができるんですよ。

水:私、今回のキャスト全員、初めてなんですよ。でも、全然初めてという気がしなくて。最初から変な緊張がいらない現場というか。演出の倉本さんは、初めてじゃないよね?

伊崎・古谷:2回目ですね。

水:倉本さんもそういう方だから。誰も威張らないし、誰も無理な自己主張をしないし、無言の圧力もないし(笑)。すごく楽しい稽古場ですね。こんなのんびりでいいのかな?みたいな。若干ね。(一同爆笑)。いつも笑いながら、脱線しながらお稽古していますね(笑)。

古谷:本当にアットホーム!

伊崎:そうですね!

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――伊崎さんはいかがですか?

伊崎:僕が抱いた印象は…。水さんが前線で立っている中、僕たちが後ろから見ているというか。ドシッと構えてくださっているので割と自由に出来るというか、それでいて主張があったりするわけでもなく、好きにやらせていただいて。でも的確なアドバイスはいただける。僕、初めてお会いした時、本当にビクビクしていたんですよ~(笑)。

古谷:そう!オレも!わかるよ~ビクビクしてたもん!(笑)。

水:アハハ~(笑)。

伊崎:「まさか元宝塚男役トップスターの方とお稽古するなんて!」なんて勝手に思っていたんです(笑)。もちろんオーラもあるんですけど、とても気さくに接していただけて、若い僕たちでもやりやすいようにしていただいて。そんな感じがすごく素敵だなと思いました。劇中、水さんと少し絡むシーンがあるんですけど、すごくドキドキしちゃって「どうしよう、どうしよう~」という戸惑いがまだあるんです(照笑)。それも役に活かしていけばいいのかなって思っています(笑)。

水:役作りにね(笑)。

伊崎:何と言うか…心の距離感も近づけていけたらいいのかなって。立ち振る舞いも、内面も座長としても本当、素敵な方です。

水:いやいや~(照笑)。

古谷:着飾らないのが本当に素敵ですよね。これだけすごい方で、オーラもバンバンあるのに飾らないというのがすごいなと思いますね。ふとした瞬間をみてハッとするんですけど、話しているとそれを忘れさせてくれるというか、魅力的な方ですよね。

水:ね~!若いのにしっかりとしたコメントするわよね~二人とも(笑)。

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――稽古場の雰囲気も楽しそうですね。

水:コングさん(ジャレッド役のコング桑田さん)もね、可笑しすぎるよね~(笑)。

伊崎:はい、めちゃくちゃ面白いアドリブ王なんですよ(笑)。(一同大爆笑)

水:ホントだよね!!アドリブ王!セリフ覚えてなくてもアドリブで繋ぐっていう(笑)。

しかも長い~!(笑)。

古谷:ホントきっかけ言わない、その割には(笑)。(再び爆笑)

水:そうそうそう!!

伊崎:大事なきっかけ飛ばす!みたいな(笑)。

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――本当に雰囲気いいですね(笑)。今回水さんは紅一点で、7名のイケメン男性陣に囲まれての舞台になりますがどんなお気持ちでしょうか?

水:でもね、天羽くん(ルイーズ役の天羽尚吾さん)が女子力全開なんですよね。だから「尚吾じゃなくて尚子にしたら?」て言ったんですけど。天羽くんも「じゃあ尚子で(笑)」って(笑)。彼が不思議ちゃんなので、舞台でもふわ~と飛んでる感じがまたいいなと思って。だから、紅一点という気はしないんですよね。

古谷:彼のおかげで(笑)。(一同爆笑)。

水:そうなんですよね、雰囲気も女子なので全然、紅一点という感じはしないですね(笑)。

伊崎:そうですね、僕たちから見ても女子ですね(笑)。

――最後にどのような舞台にしたいですか?ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

伊崎:サラ・ベルナールという実在した、役者なら誰でも知っているような超有名な大女優の生涯を描くということで、台本も日本的な感覚ではないような言葉のチョイスなどや、やり取りなどもあったりして、そういう部分もしっかりと観ているお客様に伝えたいと思います。倉本さん、水さんを中心に丁寧に作っていけたらなと思います。

古谷:公演名が『サラ・ベルナール』という舞台なので、僕がずっと重きをおいてやっているのは、サラがどれだけ魅力的にお客様に映るかで…。パロを演じている時でも、どういう風に演じて、どのように言葉を吐けばサラが美しく魅力的に映るのかを考えてやっているので、とにかくお客様にサラが魅力的に映ればいいなと思っています。それを踏まえて、お客様にも楽しんでいただきたいし、そう出来れば僕が演じるパロも魅力的になると思うので、是非本番も楽しみにしていただけたらと思います。

水:そうですね、サラの全盛期からちょっと陰りをみせる、その前の生い立ちなども所々でお客様に情報を伝えていきながら、彼女の名が知られてからの激動な人生を切り取って描いていきます。すごく人間らしい喜怒哀楽というか葛藤が渦巻いているので、人としての葛藤という部分をお客様にも共感していただけるといいなと。一緒に泣いて笑っていただけたらいいなと思います。

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19世紀から20世紀にかけてのフランス。いわゆる『ベル・エポック』といわれる文化華やかな時代の象徴ともいわれる、女優サラ・ベルナール。その素顔を垣間見ながら、華麗で壮絶な生涯と、サラをとりまく芸術家たちとの交流を描く。

男役もこなした大女優は、性別のへだてなく、芸術家を愛し、すさまじいバイタリティで、「芸術」を生きる糧にしていた。サラの当たり役の一つ「ハムレット」などを劇中劇にとりいれながら、エンタテイメントとしても楽しめる本作。

「命が命を生む。エネルギーがエネルギーを生む。人が豊かになるのは自分自身を投じることによってである」-サラの名言をテーマに、彼女の人生とその時代、そして芸術家たちを、詩情豊に描く。

【公演名】

「サラ・ベルナール」~命が命を生む時~
作・演出:倉本朋幸

【公演概要】

兵庫公演 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
10月6日(木)午後2時開演
料金:A席6,500円 B席4,000円

東京公演 シアター1010
10月12日(水)午後7時、13日(木)午後2時・午後7時、14日(金)午後2時
料金:S席7,500円 A席5,000円

ご予約・お問い合わせ:アーティストジャパン
03-6820-3500   http://artistjapan.co.jp/

【配役】

サラ・ベルナール/水 夏希
ダマラ(サラの夫)/中河内雅貴、画家・クレラン/伊崎龍次郎、カメラマン・パロ/古谷大和、サラの付人・ルイーズ/天羽尚吾、オスカー・ワイルド/舘形比呂一、興行師・ジャレッド/コング桑田、シャルル・ド・リーニュ王子/柳瀬大輔

 

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