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2017年10月20日 13:29

デビュー30周年記念ピアノソロコンサートツアー”ロマンティックなピアノ”を開催する仲道郁代にインタビュー!「音楽に繋がるような言葉を紡ぎたい」<前編>

取材:記事/RanRanEntertainment

日本を代表するピアニスト仲道郁代が、デビュー30周年記念とした仲道郁代ピアノソロコンサート「ロマンティックなピアノ」を、11月18日(土)軽井沢大賀ホール(長野・北佐久郡)を皮切りに、大阪、東京、愛知、静岡にて計6公演を開催する。

日本を代表するピアニストとして活躍中の仲道郁代さんに、30周年を迎えたアニバーサリーイヤーの一環として行われるコンサートツアーへの意気込みをはじめ、音楽への想いやプライベートな話題、これから10年先の展望について語っていただいた。

仲道郁代_アーティスト写真_foto_Kiyotaka Saito_クレジット入りa

【より音を奏でることの意味を考えるようになった】

――まず、デビューから30年間を振り返ってみていかがでしょうか?

たくさんの引き出しや経験をいただいた30年だと思います。ピアノを30年弾き続けてこられたことにすごく感謝していますし、今はこれからの30年、気を引き締めて進みたいと思っています。

――その活動の中で、とくに印象深かったことをお聞かせください。

ベートーヴェンという一人の作曲家にテーマを絞って、ソナタをじっくりと研究する時期があったことや、演劇の方たちとコラボレーションしてプログラムを作ったことです。また、作曲家が生きていた時代に使っていた古楽器という昔の楽器を演奏する方たちとのコラボなど、さまざまなジャンルの方たちとの出会いから刺激を受けて、自分自身のピアノに向かう感覚も豊かになりました。この30年間でこのような経験が出来たのはとても幸せなことだったと思います。

――デビュー当時と比べて音楽やピアノに向き合う気持ちに変化はありましたか?

デビューの頃は次から次へと新しい体験をして、すべての事に必死でしたね。今はより、自分が音を奏でることの意味を考えるようになりました。お客様にコンサートで2時間という時間をお過ごしいただいて、そこで何を伝えられるのかということをより考えるようになりました。

 【皮膚感覚で聴けるような音楽を】

――BSフジの音楽番組『ロマンティックなピアノ』(BSフジ毎週金曜23:55~24:00放送)でも、視聴者にわかりやすく、クラッシックに興味が湧くように解説されていらっしゃいますね。

より多くの方にクラッシックの面白さを知っていただきたいと思ってお話しています。11月からスタートするBSフジのコンサートツアーでもお話させていただくのですが、“音楽に繋がるような言葉を紡ぎたい”と思っています。知識だけではなくて、その言葉が少しあることによって、聴いてくださる方の心の中で「この作曲家のこんな感覚って、私も知っている!」というような……どこか懐かしい感じがするような皮膚感覚で聴いていただけるように言葉を紡ぐことができたらいいなと思います。そうすることで、初心者の方でも「この感覚知っている」という発見を持っていただけますし、クラッシック大好きという方にも「なぜこの名曲がそういった心持ちを想わせるのか?」と考えていただけるかと。作曲の技であったりその秘密であったり、“なるほど”と思っていただけるといいなと思います。

――そのBSフジのデビュー30周年記念としたコンサート “ロマンティックなピアノ”で演奏される曲はどのように選曲されたのでしょうか?

“ロマンティックなピアノ”というタイトル自体が、ロマン派の曲ということにもかかっているんです。ロマン派の作曲家、ショパン、シューマン、リスト、ブラームスなど。ピアノ自体が非常に雄弁で、さまざまな感情を伝えることができる楽器ですので。人の気持ちってロマンじゃないですか。人生もロマンだし、知らないことを知るのもロマン、誰かに対して想うこともロマンです。だから、「ピアノを奏でるとかピアノの音を聴くこと自体がすごくロマンティックなこと」という意味を込めて、“ロマンティックなピアノ”というタイトルになっているんです。いろいろなタイプのクラッシック音楽がありますが、一番心が動くのはロマン派かなと。垣根なしに人の感情を扱っているから。それで、これらの作曲家の楽曲が並んでいます。

――なるほど。ロマン派の作曲家の1人ショパンと言えば、仲道さんは以前、ショパンのルーツを訪ねる「ピアノの詩人ショパンのミステリー」という番組でお嬢様と出演されて、ご一緒にピアノも弾かれていらしたのが印象的でした。

そういえばあの時、番組で一緒に弾いていましたね、もう二十歳ですよ(笑)。今は少しだけですがフルートを吹いています。ファンクラブの集いなどプライベートな機会で共演する時もありますが、やはり一緒に演奏できると楽しいですね。

 【健康によいと言われるものはすぐマイブームになります】

――30周年記念でお忙しい毎日と思われますが、プライベートではどのような時間が一番リラックスできますか?

娘も大きくなって、あまりママを構ってくれない年齢になりましたので。ミニチュア・ダックスフンドを飼っているのですが“癒し”は犬ですね(笑)。もう10歳の高齢なのですがテチテチ歩く姿がかわいいんです。どんなに留守にしていても帰宅すると大喜びで迎えてくれて、本当に癒されますね。

――いつもお美しい仲道さんですが、美しくいるための秘訣や普段心掛けていらっしゃることはありますか?

それはプロフェッショナルなメイクさんのおかげです(笑)。もっと心掛けなければいけないと思いますが、ありがたいことに舞台でも皆さまに観ていただき、さまざまなメディアにも出演させていただいて気持ちのハリにはなりますよね。「撮影がある前日はパックしよう」「食べ過ぎないようにしよう」とか。でも食べちゃうんですけどね。フフフ(笑)。

また、とても好奇心旺盛なので、人に「これがいい!これを食べると身体にいい」と言われるとマイブームになるんです。でも、しばらくするとマイブームが去っていき……。次に「これがいい」と聞くと、「そうなんだ!」とまたすぐその気になってブームに乗ってしまうんです(笑)。すべてをきちんと続けていたらどんなにいいかと思うんですけどね(笑)。

――わかります(笑)。ちなみに今のマイブームは何ですか?

レオピンファイブという滋養強壮剤はずっと飲んでいますね。私、健康食品オタクなんです。それは美容ということではなく、コンサートなどで「今日は疲れているから調子がよくなかった」では済まされないじゃないですか。だから、いかに体調をキープするかということには本当に気をつけていますので、コンサートの30分前にはアミノ酸を飲んでいます。飲んだ30分後、脳の働きがよくなるらしいですよ。 

デビュー30周年記念仲道郁代ピアノコンサートツアー「ロマンティックなピアノ」は2017年11月18日(土)から2018年2月24日(土)まで長野・大阪・東京・愛知・静岡にて開催される。

【公演概要】
公演名:デビュー30周年記念仲道郁代ピアノソロコンサート「ロマンティックなピアノ」
◆長野公演:2017年11月18日(土)(開場13:00 / 開演13:30)軽井沢大賀ホール
問:BSフジイベントお問い合わせフォーム:event@bsfuji.co.jp
◆大阪公演:2017年11月22日(水)(開場18:30 / 開演19:00)サンケイホールブリーゼ
問:キョードーインフォメーション:0570-200-888
◆東京公演:2017年12月15日(金)(開場18:30開演19:00)紀尾井ホール
問:BSフジイベントお問い合わせフォーム:event@bsfuji.co.jp
◆愛知公演:2018年2月3日(土)(開場13:00 / 開演13:30)三井住友海上しらかわホール
問:キョードー東海:052-972-7466
◆東京公演:2018年2月17日(土)(開場13:00 / 開演13:30)かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール
問:シンフォニーヒルズチケットセンター:03-5670-2233
◆静岡公演:2018年2月24日(土)(開場13:00 / 開演13:30)アクトシティ浜松中ホール
問:キョードー東海:052-972-7466

演奏予定曲
ショパン:ノクターン嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
シューマン:「子供の情景」よりトロイメライ
リスト:愛の夢第3番変イ長調
ショパン:エチュード作品10-12 「革命」
ショパン:エチュード作品10-3 「別れの曲」
ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」
ショパン:24のプレリュード第15番「雨だれ」
ドビュッシー:「月の光」他
チケット料金(全席指定・税込み)※未就学児入場不可
S席5,500円/A席4,200円/B席(※愛知のみ)3,500円
公式ホームページ: http://www.bsfuji.tv/ikuyo-nakamichi/

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