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2018年9月14日 06:05

<後編>映像宇宙アクション『LADY OUTLAW!』出演の味方良介&小野健斗にインタビュー 殺陣満載で送る「人間的なテーマ」の物語

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

——ところで、本作は殺陣も多い作品ですね。

味方 女性キャスト二人(主人公の少女を演じる矢島と、シスター役の日比美思)はかなり殺陣のシーンが多いです。男性陣はそれを観ているだけ(笑)。

小野 稽古中見ていても、練習量も熱量も、二人とも凄いですよ!

味方 すごいですよ! なかなかないんじゃないですか? 女性二人の大立ち回りって。

——そうですね。どちらかというと、男性キャストさんが大立ち回りすることの方が多いと思います。

味方 この作品の女性二人の殺陣は見ものだと思いますよ。

小野 稽古を重ねるごとに、メキメキ上達していってますからね。

味方 そう。絶対負けないって思いで稽古してるからね。

小野 僕も殺陣のシーンがあるんですが、あまりにもメキメキ上達していくから、ちょっとやめてほしいなって(笑)。

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——小野さんでも焦るほどなんですね。

小野 うん、ちょっと焦ってる(笑)。僕は、殺陣は好きではあるけど、得意ではないんですよ。でも、どう見えているかを考えて、うまく見せる。そういうコスいことばっかり考えてるから(笑)。

味方 女性陣二人はそういうコスいことはしないでやってるからね。

小野 そこにコスさが合わさったら最強になっちゃう(笑)。

味方 最強になっちゃうね(笑)。僕も、ほぼ殺陣はなくて、今回は逃げ回っている役です。

小野 ラクしてるんじゃない?(笑)

味方 ラクではないよ(苦笑)。大立ち回りでも逃げて、拳銃持っているけど撃てない。そんな保安官役ですから。

——今回は、(味方が手にしている武器は)拳銃ですもんね。

味方 拳銃です。舞台で拳銃を扱うのは、実は難しいと僕は思ってるんですよ。拳銃を構えていても、待たないといけない。なぜ撃たないのか、というのを表現するのが難しいんです。

小野 そうだね。持ってるなら撃てよって思うもんね。

味方 でしょう? 拳銃が落ちたなら拾えよって思うし(笑)。でも、拾っちゃうと撃たないといけない。でも撃てないし…(笑)。そういう表現には苦戦してますね。

——役柄についてはどのように捉えていらっしゃいますか?

小野 僕が演じる修道長は、大司教の側近という役どころです。主人公の少女だけでなく、わりと多くの人間と均等に絡む役でもあります。(主人公を演じる)舞美ちゃんはもちろん、みんなを引き立てる面白いポジションで、やりがいを感じてますね。

味方 僕は殺陣がない分、主人公とシスターと言葉のやり取りが多いです。言葉のやり取りの中で、主人公の心をどう持ち上げるかを考えないといけない。それは僕の役がやらなければいけないし、僕の役だからこそやれる。言葉の戦いができる役だと思っています。

——この作品は、エンターテインメント性の高い物語でありながら、「生きるということ」だったり、「兄妹愛」だったり、「終わらない戦い」だったりと、考えさせられるテーマが盛り込まれています。お二人がこの作品で伝えたいメッセージは?

味方 この作品で描いていることは、目を背けちゃいけない問題だと思います。生きるって何だろう、人間って何だろう、笑うってなんだろうって、そういうメッセージが強く打ち出されていると感じているので、それが伝わったらいいなと思います。

小野 そうだね。だから、自分で信じた道を曲げないで生きなさいって。

味方 でも、疑いも持たなきゃいけない。

小野 だから、生きるって楽しいんだよねって。

味方 そんな作品ですね。すごく人間的なテーマだと思います。

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——稽古場で、印象に残っているエピソードがあったら教えてください。

味方 スイカ割りしました。

小野 夏っぽいですよね。なかなかない。

味方 ないよね。

——稽古場でスイカ割りしたんですか? みんなでそれを食べて?

味方 そうです、そうです。稽古場にブルーシート敷いて(笑)。

小野 そのために、みんな稽古スタート時間の30分前に来てやりました(笑)。

味方 仲は良いと思いますよ。毎日、ご飯に行って、話してますしね。年齢関係なく和気あいあいとやってます。でも、メリハリはあって、集中力もあって…いい現場だと思います。

——では、この作品の主人公は“アウトローな女の子”ということですが、アウトローな女の子には魅力を感じますか?

小野 女性が持っているアウトローな一面って魅力だと思います。役者やっている人間って、変わり者が多いので、我々みたいな人間だと、やっぱり普通じゃ面白くないって思うので。

——(笑)。変わり者なんですか?

味方 変態だと思います(笑)。

小野 役者やってなかったら、「なんかおかしい」って言われるくらい変わっている人は多いと思います。

味方 うん。だから、アウトローな子がいると、「よっしゃー」って思いますね(笑)。あとは、猫かぶってないという面でもアウトローな子はいい。アウトローな一面を取り除いたら、意外に可愛い面が見られたりして…。

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——ありがとうございます。最後に公演への意気込みとPRを。

小野 平成最後のクソ暑かった(笑)夏を思い出させるような、女性主人公の熱い物語です。我々も全力で力を注ぎたいと思っていますので、ぜひ観に来てください。

味方 主人公の生き方を見てもらうことで、自分たちが生きてきた時間や、これからどうやって生きていけばいいのかを考えてもらえる作品になっていると思います。どの角度から見ても、どの登場人物に感情移入しても楽しめる作品なので、ぜひ楽しみにしていてください。

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映像宇宙アクション『LADY OUT LAW!
【出演】矢島舞美/味方良介 鈴木勝吾 小野健斗 松井勇歩 増子敦貴 日比美思/ 神尾 佑
【作】池田純也
【演出】岡村俊一
【日程・会場】
2018914日(金)~24日(月・祝) 品川プリンスホテル クラブeX
【あらすじ】
物語の舞台は、第三次世界大戦後の世界。戦争により荒地と化した地球を捨てた人類は、各国協力の元、広大な宇宙ステーションを築き上げた。しかし、時は流れ、国境という名のステーションをいくつも乱立された各国は、また争うように宇宙事業を拡大していく。しかし、ここ「ステーション・ユートピア」では、誰もが幸せに笑い合い、慎ましく淑やかな生活を送っていた。そこに、世界を破滅へ導くことを目的とした、半身が機械仕掛けの少女が現れ…。果たして、彼女は正義なのか、悪なのか…。

 

 

 

 

 

 

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