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2020年12月28日 14:27

有澤樟太郎インタビュー! ミュージカル『17 AGAIN』役作りは見えない関係性をどれだけ深められるか

取材:記事・写真/RanRanEntertainment


2021年5月より東京建物Brillia HALLほかで上演されるミュージカル『17 AGAIN』(セブンティーン・アゲイン)。本作は2009年に北米で公開され大人気を博した同名のコメディ映画を初ミュージカル化。負け組として、人生を甘んじて受け入れていた35歳の男がバスケットボールのスター選手だった17歳の頃に戻り、もう一度人生をやり直そうと奮起する姿を描いた作品。主人公・マイクを今回が初舞台となる竹内涼真が演じ、娘のマギー(桜井日奈子)の彼氏スタン役を有澤樟太郎が演じる。有澤にこの作品に出演が決まった時の気持ちや意気込みなどを聞いた。

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――今回、ミュージカル『17AGAIN』のお話しがきた時は、どう思われましたか。

自分を選んでくださったことに驚きましたけど、それよりも嬉しい気持ちが大きかったです。

――映画『17AGAIN』を見た感想はいかがでしたか。

主人公のザック・エフロンはかっこいいですし、青春だなぁって。みんながイケイケで、こういう学生生活に憧れていました。

――有澤さんの中のスタン(娘マギーの彼氏)はどんな人物ですか?

すごい嫌な奴っていうイメージがありますが、どこか愛せる奴。学校のキングというだけであって、周りには嫌いに思っている奴もいれば、慕っている奴もいるという、こういう奴って僕も会ったことあるなって。自分とは程遠いので自分なりに落とし込んで、愛して演じていきたいです。振り切りたいと思います。

――スタンはかなりやんちゃですが、有澤さんのやんちゃなエピソードがあればお聞かせください。

僕も反抗期があって、中学1年当時、門限を20時に設定されていて、携帯も持っていなくて時間を確認する手段がなかったんです。唯一友達の携帯だけが頼りで、でも友達は僕を帰したくないので携帯を見せてくれなくて、まあいっか!って思って。ある日帰宅が22時になってしまい、さすがに母も堪忍袋の緒が切れて「いい加減にしなさい」って置き手紙と、枕と掛け布団だけが玄関に置かれていて、締め出されたことがありました(笑)。それから僕は目覚まし時計を自転車のカゴに入れて持ち歩くようになりました。ちゃんとアラームセットして(笑)。

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――学生時代の部活のエピソードがあればお聞かせください。

野球と、バレーボールをやっていました。

野球は中学校2年生の時に、怪我で挫折しやめてしまい、ここで初めて挫折を経験しました。

――バレーボールを始めたきっかけは?

部活に入らないといけない学校だったので、サボれるかもと思って、バレーボール部を選んだんです(笑)。一番楽そうな部活を選んだつもりだったんですけど、ずっとバスケ部とバレー部が同じ体育館で練習していて、その度にバスケ部の顧問の先生から「バスケやる気ないのか?」ってずっと声をかけられていました。

――バスケ部のお二人が高身長なのですが、有澤さんの身長が高い秘訣は?

遺伝。母親が170cm以上あります。後は、よく寝ることですね。僕、成長期には部活から帰ってきて、疲れてすぐ眠たくなったので21時には絶対寝ていました。規則正しい生活がもしかしたら一番の近道かなと思います。

――部活の経験が作品に活かされましたね。

バレーボールをやってた経験が『ハイキュー!!』に活かされたので、ありがたいなと思う一方、今でこそバスケの世界もありだったなって思います(笑)。

――有澤さんは2.5次元の舞台で活躍されている印象が強いのですが、映画原作のミュージカルと2.5次元作品と演じる上で異なる部分はありますか?

2.5次元作品は原作・キャラクターなど、色んなことに対して視野を広げないといけないのに対し、映画原作だと、モデルが人なのでその人の歴史を考えたり、根本的な役作りを人間味の方に寄せるので、すごい役作りに集中しやすいですね。根本は変わらないんですけれど、ミュージカルで活躍されているのはベテランの方や幅広いジャンルの方が集まるイメージがあるので、現場でいい刺激をめちゃくちゃ受けます。

――役作りする上で、有澤さんが大事にしているのはどんなことでしょうか?

まずはリスペクトすることと、どれだけ愛を持ってその役に向かえるかだと思うんですけれども…。やはりその人の歴史や背景を自分たちで考え、役の関係性とか、マギーやマイクの描かれていない関係性もすごい大事だと思っていて、映画ではマギーの母のスカーレットとの関係性など描かれていないですけれど、必ずそういうところの関係性ってあるので、見えない関係性をどれだけ深められるかというところを、すごく大事にしていますね。

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――2020年はドラマ、映画、舞台にと活躍されていますが、どんな1年でしたか?

2020年色々ありましたけども、僕としてはすごく挑戦の年でした。

初のブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』への出演など、挑戦から始まる1年の予定だったのですが、良いスタートを切れると思った矢先、緊急事態宣言で自粛を迎えてしまったので悔しい思いもありました。

数いる役者の、“生き残るやつは誰か”みたいな、サバイバルゲームを生き残れるよう、いつスタートを切ってもいいように、常にエンジンを温めて準備しています。

――自粛期間中に新しく始めた事はありますか。

いろいろなものを見たり、いろいろなことに興味が沸いたので、たくさんの作品・映画・芸術文化に触れました。一人暮らしなんですけれど、今まで一人暮らしをおろそかにしていたなって気付いて、生活を充実させようと料理や空間作りをしました。

――料理は何を作るのですか?

半年前に炊飯器を買って、炊飯器で炊き込みご飯を作っています。それまではおばあちゃん家から貰ってきた古い炊飯器を持っていたのですが、自炊はあまりしていなくて、チンするタイプのご飯を実家から送って貰っていました。自粛期間中にご飯を炊きたいなって思って炊飯器を買ったんですが、間違えてファミリータイプを買ってしまいました(笑)。 炊き込みご飯マスターを目指します(笑)。

――公演を楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。

この状況なので、皆さんが明るい作品を求めていると思うので、ぴったりの作品だと思います。すごくエネルギッシュでパワフルな、でも時折繊細な、そんな作品にできたらと思います。皆さんと劇場でその空気を共有したいと思いますので、是非劇場でお会いしましょう!

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ミュージカル『17 AGAIN』
脚本:マルコ・ぺネット
作曲・作詞:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー
翻訳・演出:谷 賢一
訳詞:高橋亜子
出演:竹内涼真、ソニン、エハラマサヒロ、桜井日奈子、福澤希空(WATWING)、有澤樟太郎、水夏希ほか
東京公演:2021年5月16日(日)~6月6日(日) 東京建物Brillia HALL
兵庫公演:2021年6月11日(金)~13日(日)  兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
鳥栖公演:2021年6月18日(金)~6月20日(日)  鳥栖市民文化会館 大ホール
広島公演:2021年6月26日(土) 広島文化学園HBGホール
名古屋公演:2021年6月30日(水)~7月11日(日)  御園座
企画制作:ホリプロ
公式HP  https://horipro-stage.jp/stage/17again2
公式Twitter   @musical17AGAIN

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