【後編】s**t kingzのshoji× Oguri ×瀬戸山美咲インタビュー! 舞台『My friend Jekyll(マイ フレンド ジキル)』再演!朗読とダンスの融合

2021/4/23 07:15

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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Shoji  瀬戸山美咲  Oguri


――朗読とダンスを合わせる難しさを感じていらっしゃいますか?リズムはどう取っていくのか、その見どころもお聞きしたいです。


shoji:相手の声のスピードに合わせて踊っていくということです。生でそういうものに合わせていくということは少ないですからね。テンポも決まってなくて、回によって変わるというのは、難しさがある反面、毎回毎回、新鮮ないい緊張感を持ってパフォーマンスができるので、それをすごく楽しいと思うんです。毎回そのパフォーマンスの形も変わっていくので、その時に何が生まれてくるのか、相手の読み方や、その日の表現によって変わってくるので、そういうところを生ものとして楽しんで欲しいなと思いますね。

 

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――その時その時でリズムを取っていくということですね。


Oguri:そうですね。音楽に合わせて踊る瞬間は、いつも踊っている感覚で合わせて、朗読で踊っているところはその時の感覚ですね。しかもそういうところは、あまり振り付けも決まってないのでセッションしている感じです。朗読が音楽と同じ感覚になって、初めて聞く音楽に対して踊っているような感じです。毎回すごく感覚も研ぎ澄まされるし、自分が思ってもないような動きが出てきたりする瞬間に「なにこれ?めっちゃ面白い!」ってなりますね。でも、その分身体が準備できてないと、どんな動きになるかわからないので、いきなり傷めたりする心配もあるので、身体もしっかり準備をして心も反応できるようにしておくというアプローチの仕方をしています。

 

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――お稽古も始まっていらして、今回の手応えはいかがですか?


瀬戸山:前回以上に、今回は一言一言にちゃんとこだわって作っています。お二人からも「これは、僕はこう読みました」という解釈を提示してもらってスタートできるのが、クリエイティブな感じがしていいなと思っています。

 

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――ジキルとハイドを踊り分ける、その切り替えの難しさはいかがですか?


shoji:切り替えてしまえば楽なのですが、その心の中にある葛藤を表現する時は、人間って完全なる二面性ではないと思うんです。シームレスな瞬間があったり、そういうものをどういう風に動きの中で表現していけばいいかなという難しさを感じています。前回はもっとシンプルに二面性を表現していたような気がしますが、今回はもっと深いところにチャレンジしたいという思いがあります。

 

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――グレーの部分というのか、中間的な部分というのでしょうか?


shoji:そうです。中間的な部分が垣間見えてしまう瞬間を、うまく織り込みたいなと思っています。やり過ぎてしまうとただの曖昧なパフォーマンスになってしまうので、そうならないようにチャレンジしたいと思っています。瀬戸山さんに見て頂いて、「何かさっきのはちょっと台詞に対して出過ぎていたかな」と言ってくださるので「あ、やっぱりそうだったか」と、取り敢えず一回全部やってみる。すべて瀬戸山さんにどーんと乗っかるつもりでいるので、「それは違うよ」って言われたら、また「違うのやってみます。」という感じで、全力でそういうところも試しています。

瀬戸山:ほんとにそうです。

Oguri:前回は、試すという作業があまりできていなかったのですが、今回はどうやったらそういう風に言えるようになるのか、自分の中でもちゃんと落とし込む作業できるようになりました。自分で読んでいる時にこれってこういう事なのかなというものを、瀬戸山さんに提案してみて、それがあり?いや違うかも?というやり取りをできていることがすごく楽しいです。限られた時間ですが、出来る限りいろいろなことを試して、いい意味で、決まりきってない状態で本番に向かえたらいいなと思っています。自分たちも本番、毎回新鮮な気持ちでできると思いますし、お客さんも受け取り方も変わると思いますし、面白さが出ると感じています。

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――最後に皆さまに向けてメッセージをお願いします。


瀬戸山:「ジキルとハイド」はすごく有名な作品ですけれど、いろいろな読み方ができます。人間の変わらない姿を描いている作品で、誰もが日々暮らしていてちょっとイラっときたりとか、悲しくなったりとか、そういう人間の自然な感情を認めていく、肯定するような物語だと思っています。世界に合わせてその感情までコントロールする必要は全然なくて、人間的な、獣的な感情を自分たちは抱えていて、今のコロナの状況でもそうですが、我慢するだけではなく、辛いことは「辛い」と誰かに言えた時にすごく楽になる、そういうことが描かれている作品だと思います。ダンスと朗読ということで、言葉だけではない部分でお客さまに伝えられる、感じてもらえる部分がたくさんある舞台になっていると思います。是非、体感しに来ていただきたいなと思います 。

――ありがとうございました。

【チラシ】マイフレンドジキル2021-表面s

前編~

『My friend Jekyll』(マイ フレンド ジキル)

上演台本・演出:瀬⼾⼭美咲
出演:持⽥将史(s**t kingz)/⼩栗基裕(s**t kingz)
⽇程:東京公演 2021年4月21日(水)~25日(日)シアタートラム
⼤阪公演  2021年5月22日(土)~23日(日)ABC ホール
主催企画:アミューズ/S KAKERU

公式サイト https://shitkingz.jp/shows/my-friend-jekyll-re/

 【ストーリー】
19世紀末、ロンドン。弁護士のアタスンは、医学博士で法学博士のヘンリー・ジキルと出会う。誰もが羨む経歴を持ちながら人格者でもあるジキルに、アタスンは憧れと尊敬の念を抱いていた。やがて、ふたりは日曜日になると公園を散歩しながらさまざまな話をするようになる。しかし、ある日、ジキルが公園に現れなかった。ちょうど、同じ頃、ロンドンの街に奇妙な男の噂が広がる。彼の名前はエドワード・ハイド。通りすがりの幼い少女を踏みつけるような暴力的な男だ。ハイドの名を聞いたアタスンは、ジキルから預かっていた遺言書の存在を思い出す。そこにはジキルの遺産の相続者としてハイドの名前が書かれていた。アタスンはジキルにハイドとの関係を尋ねるが、ジキルは何も語ろうとはしなかった。そうしているうちに、地元の名士の男性が道で撲殺されるという事件が起きる。犯人はあのハイドだった−−−−。

文:高橋美帆/写真:早川善博

 

 

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