【前編】木村達成×水田航生×平間壮一インタビュー 3組のペアで挑む、オフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』

2021/4/30 16:56

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

2001年にシカゴで初演されて以降、世界中で上演され続け、熱狂的なファンを持つ傑作ミュージカル『The Last 5 Years』が、6月28日(月)から東京・オルタナティブシアターで上演される。本作は、作家としてデビューしスターダムを駆け上がっていくジェイミーと、悩みながらも女優の道を歩むキャシーが、出会い、結婚し、別れに至るまでの5年間を描いた物語。ジェイミーは出会いから別れに向かって、キャシーは別れから出会いに向かって、異なる時間軸で物語が進む。

今回の公演では、木村達成と村上絵梨、水田航生と昆夏美、平間壮一と花乃まりあという3組のペアで上演。木村、水田、平間の3人に、本作への意気込みを聞いた。

 

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左から)  木村達成  平間壮一  水田航生


――まず初めに本作への出演が決まった時のお気持ちから聞かせてください。


平間:たまたまこのお話のオファー頂く少し前に、ミュージカルのサントラを調べていて、この作品の曲も聞いていたんです。(本作の楽曲は)すごくいい曲ばかりだったけど、自分にはまだ歌えないから、こういう曲も歌えるようになりたいと思っていた矢先に、出演が決まったので、大丈夫かなと焦りました(笑)。これから頑張ります。

水田:お世話になっている先輩の山本耕史さんが以前にこの作品に出演されていて、「大好きな作品で、楽曲も格好いい」と聞いていたので、まさか自分がやらせていただけるなんてというのが最初に思ったことでした。耕史さんにそのことを伝えたら「本当に難しいぞ」とプレッシャーをかけられましたが、その言葉通り、実際に楽曲を聞いたり、(2014年に公開された)映画版を観たら、これはただごとじゃないと(苦笑)。ここからどこまで高められるのか不安もありますが、自分に期待も持って稽古していきたいと思います。

木村:僕も、映画に出演しているアナ・ケンドリックとジェレミー・ジョーダンが素晴らしかったのでプレッシャーは感じました。ですが、作品は舞台というメディアにぴったりだと思いますし、村川さんは日本初演時に出演されていた方なので、そういう意味では安心もあります。ビッグナンバーばかりですし、デュエットも少なく、一人でお客さまにメッセージを伝えなければいけない瞬間も多いので、頑張らなきゃいけないなと思っています。

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――脚本やこれまでの公演、映画を観て、本作の魅力はどこにあると思いますか?


木村:誰もがこの物語の中のどこかに共感できるポイントがあると思います。(役柄の設定では)彼らはアメリカ人で、僕たちは日本人と人種も違いますが、それでも、男女の間で起こり得る出来事には共通のものがあって、そういったところがお客さんの心をグッと引き込み、前のめりにさせるスパイスの一つになっていると思います。

平間:それから、やっぱり楽曲も素晴らしいんです。描かれているのは、すごく人間味のあるやりとりやすれ違いです。誰かが悪いわけでも良いわけでもない。きっとストレートプレイで作られていたら、さらに深い人間らしい話になると思いますが、そこをあえて音楽でポップさや愛おしさや寂しさを表現しているのが、この作品の魅力だと思います。

水田:僕は、作品を通して「人間は完璧じゃない」ということを感じました。完璧じゃない人間を役者さん達が完璧に演じるからこそ、この作品が面白くなるのかなと思います。難しいことをこねくり回しているような作品ではなく、人間が絶対に持っているエゴだったり嫉妬心だったり浮気心だったりを描いているので、二人に共感できると思います。

木村:いや、誰しもが浮気心を持ってるわけじゃないよ(笑)。

水田:(笑)。でも、そういう人間らしいところが、この作品の魅力だと思います。

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――3ペアで上演するというのも面白い試みですが、同じ役をこの3人でやると知ったときはどう感じましたか?


水田:僕は知ってる人でよかったなと思いました。よく知ってる人だからこそ、あの2人だったらどうやるんだろうと想像できました。僕は、同じ役をほかの方が演じているところは絶対に見たくないんですよ。もちろん興味はあるけれど、それに影響されてしまうかもと思うと怖いですから。この2人とならば、きっと僕もマイペースに演じることができるんじゃないかなと思いました。

平間:僕は、アーティストさんや歌手の方でなくて「全員役者さんでよかった」とまず思いました。この作品は”お芝居が大事なんだ”っていう安心感がありました。

木村: 2人とも知ってる方なので楽しみではありますが、やっぱり僕も2人のお芝居は観たくないですね。ですが、もし、観る機会があったらジェイミー役の彼ら2人を観るのではなく、キャシー役の2人を観よう思います。自分がジェイミーとして観るキャシーの村川さんと、2人のペアのキャシーがどう違うのかは気になります。

水田:確かにそれは観たいね。でも、僕はやっぱり、一杯ひっかけてかなきゃ観れない(笑)。観るならば、千穐楽を迎えてから観たいです(笑)。

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――それでは、ジェイミーという人物を今現在はどのように捉えていますか?


水田:「男」。人間というよりは、男そのもの。思うがまま進んでいる男なので、きっと女性は嫌いなんじゃないかな。キャシーの友達はジェイミーのことを嫌っていて、「ジェイミーなんかやめなよ」って言われてそう(笑)。

木村:でも、そういう男にこそ捕まっちゃうんじゃない? 女性って。本能的な何かがあって、興味が湧いてしまうんじゃないかなと思います。アグレッシブなところや後先考えずに行動するところは、女性にとっても魅力的に映るように思います。そう考えると、男女のことに文化は関係ないんだと思います。僕も、ジェイミーがアメリカンドリームを掴もうとひたすら突き進んでいるときに周りが見えてなくなってしまうのも理解できるし、キャシーの嫉妬も分かる。きっとお客さまにも理解されやすい物語だと思います。

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――メインビジュアルも公開されていますが、撮影中のエピソードを教えてください。


木村:フルーツの食べさせ合いが、とにかく恥ずかしかったですね。みんなはやってないの?

平間:僕はバックハグだけだったと思う。

水田:僕は生ハムでやったよ。

木村:あれは恥ずかしいよね。撮影は静止画だから、食べている瞬間で止まらなくちゃいけなくて、それが一番恥ずかしかった。

平間:でも、出来上がった写真はめちゃめちゃ良かったよ。(木村は撮影が)一番手だったもんね。だから、僕たちが撮影する前にどんな感じだったか見せてもらったら、すごくいいなって。

木村:こういうのができないんだと思われたら嫌だから、余裕ですよって感じで撮影したけど、普通には(バックハグで)触れられなかった(笑)。あの写真に行き着くまではちょっと時間がかかりました(笑)。

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――村川さんはどんな印象の方でしたか?


木村:僕、もともと野球をやっていたので、村川さんが以前に野球をテーマにしたドラマに出演されていたのを観ていたんですよ。なので、ミーハー心が出てしまって、この人と恋人役をやるんだって、変に緊張してしまいました(笑)。

全員:あははは。

木村:普段は、そういう気持ちになることはほとんどないんですけど、今回は、当時の記憶がバーッて蘇ってきたんです。

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――平間さんも花乃さんとは初共演だと思いますが、いかがでしたか?


平間:漂っている空気が丸い方で、近寄ったときにトゲトゲしさがない方だという印象がありました。僕も、こういった写真を撮ったことがないから緊張するんだろうなと思ったんですが、意外と緊張せずに、最初から自然に触れ合っていけたかなと思います。それは、花乃さんの空気感がそうさせてくれたので、うまくやっていけそうだなと思いました。

木村・水田:さすが!

水田:僕は、撮影が3番目だったんです。しかも、2人が撮影してから少し経ってからの撮影だったので、2人の写真ができあがっていたんです。それが完璧だったので、プレッシャーでした。しかも、(平間)壮一くんがカメラマンさんに「航生は大丈夫だから」って言っていたらしくて、何が大丈夫なんだろうって…(笑)。

平間:慣れてるから(笑)。

水田:慣れてないよ(笑)。でも、昆さんとは同年代ですし、とても気さくな方で、共通の知り合いも多いので、初めて会った気がしなくて、何気ない会話をしながらとても楽しい撮影になりました。その後に役についてなどを話し合う機会もあったので、ざっくばらんに話ができたので、稽古場に入るときには、もっと踏み込んだ話もできるんじゃないかなと思います。

 

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後編~https://ranran-entame.com/ranran/75385.html

 

オフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』
6月28日(月)~7月18日(日)に東京・オルタナティブシアター、
7月22日(木・祝)~25日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

オフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』公式サイト
http://www.last5years.net

 

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