【後編】金子昇インタビュー! 藤山直美主演『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』舞台は毎日毎日違うものが生まれるんです

2021/5/11 12:15

取材:記事/RanRanEntertainment・写真/オフィシャル提供


――春団治という上方落語の伝説的な人物の、お芝居に出演されることへの思いはいかがですか?


春団治の演目はたくさんあって、もちろん観ていました。春団治は、すぐ調子にも乗るし、すぐに落ち込むし、すごく人間臭さがありますよね。素晴らしい才能があって、噺ができてというのもいいですけれど、人としての浮き沈みのある人生だから、人間っぽくて、すごく魅力的な方なので、今回の西川忠志さんがどのように演じられるの楽しみにしています。僕が関西弁を流暢に喋ることができたら、チャレンジしてみたいキャラクターです。

 

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――今回、金子さんも関西弁に挑戦されるのでは?


まだ、わからないんです。僕は長崎の生まれなので、九州弁が出せるかもしれませんし、稽古に入ってから、演出家の筒井さんと相談しながら決まると思います。

――金子さんは、映画、ドラマでもご活躍されていますが、舞台の魅力はどこにあると感じていらっしゃいますか?

ライブ感です。同じ台本を毎日やるのですが、誰もアドリブをしようとか、奇をてらったことをやろうと思っているわけではないのですが、違うんですよね。お客さまの空気もそうですし、僕たち演者同士の微妙な間の違いで、それを感じ取った誰かが昨日とは違ったテンションになって、受けた人が「そう来た?」と、また違うテンションで投げ返すので、毎日毎日違うものが生まれるんです。それが一番舞台の楽しみなのだと思います。特に直美さんは敏感に拾いますし、ぶつけてもきますね。本当に目が点になるぐらい、昨日と全然違うことをやられるので、怖いですが面白いです。お客さまにお芝居を観ていただくためにやっているのですが、ステージ上の部屋の中で生きている感じがして、僕自体が今まで味わったことのないお芝居がそこにあって楽しいです。映像とは違う楽しさは、その場で生まれる何か、です。

 

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――アドリブもあるのですか?


例えば、ご飯を食べるというのが、台本に書かれています。前回でいうと、直美さんが同じようにご飯を食べているのですが、その日喋れないぐらいご飯を口に頬張っているんです。文字にしたら、「ご飯を食べる」で変わらないのですが、昨日は普通に食べていたのに、今日は口の中がパンパンになっている、その状況でそこを拾うしかないんです。アドリブではないのですが、アドリブになってしまうんです。とても勉強になりました。板の上を自分の庭のように歩いている役者になりたいなと思っています。

 

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――ところで、お芝居以外のことをお伺いしたいのですが、ビリヤード、料理などは趣味の域を超えていらっしゃいますが、今、金子さんがはまっていらっしゃることは?


ウクレレです。

――ウクレレ?これは何かきっかけがあったのでしょうか?

自粛中に家から出られない時がありましたよね。その時にいろいろな方たちが、朗読をしたり、インスタでコラボしてお話をされていたり、ミュージシャンの方たちが歌を歌ったりするのを観ていて、勇気をもらったんです。僕も何かできることがあれば、数人でもそれを観て、僕が感じたように、ほっこりした気持ちになってくれたらいいなと思ったんです。
ウクレレの音色が癒される音色なので気にいっていたので「僕のウクレレの練習を聴いてもらえますか?」というノリで、チャット等で披露しています。

 

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――ライブ配信ですか?


毎週一回、一年間一週も欠かさずにやっています。

――素晴らしいですね。他にはありますか?

次に、楽しみなことが、家のリフォームです。家からライブをやることが多くなってきたので、家を素敵な空間にしたくなりまして、自分たちでできる範囲は自分たちでやろうと思って、壁を塗ったりとか、職人さんたちに教えていただきながら、一緒に作っていこうと思っています。漆喰の壁を塗ろうと考えていて、つい先日はその講習会に行ってきました。

 

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――お仕事の面で挑戦したいことはありますか?


役者として、いろいろな作品にオファーしてもらえるように頑張るしかないなと思っています。作品と作品の間の空いた時間を何かうまく活用できるようにしたいですね。コロナがなくなったら、旅行が大好きなので、旅をしながら美味しいものを食べ、素敵な風景を写真や動画などで撮っていく、それが仕事になればいいなと思っています。飛行機で行くのもいいですが、車やバイクなどで行くのもいいなあと思っています。これからは、役者以外でのジャンルが自分の中で生まれたらいいなと思っています。

 

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――それでは最後に、観にいらっしゃる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。


コロナの中で、家から外に出ることだけでも勇気がいることですし、なお且つ劇場までいらっしゃることはハードルが高いことだと思います。お越し下さる皆さまに、本当に来てよかったと思っていただけるように、これから藤山直美さん筆頭に作っていきますので、ぜひ観にいらしていただけたらと思います。間違いなく、ゲラゲラ笑えるはずです。

――楽しみにしています。ありがとうございました。

 

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 前編~

『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』
日程:2021年7月3日(土)~7月26日(月)新橋演舞場
脚本:寺田夢酔
演出:筒井庸助
出演:藤山直美 西川忠志 金子昇 いま寛大 大津嶺子 田村亮 西川きよし(特別出演)
製作:松竹

公式サイト
東京公演 https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2107_enbujyo/

 

文:高橋美帆/写真撮影:井川由香

 

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