取材：記事・写真/RanRanEntertainment
――出演にあたって、準備したことは何かありますか？
もちろんミュージカルは知っていたので、今一度ディズニーの映画を観て、映画にはロバートソン・アイは登場してこないのですが、あらためて理解を深めました。その時代の空気を感じるように準備しました。
――この作品には数々の有名なナンバーがありますが、お好きなナンバーは？
僕は出ないナンバーなのですが「ステップ・イン・タイム」です。僕はタップダンスが得意なんです。なのに「ステップ・イン・タイム」には出ないので、“やりたいなぁ”と思いながら日々見ています。どのナンバーもすごく楽しいので、稽古場に行くとそこは夢の世界、魔法がかかっている空間だなと思い楽しいです。
――タップダンスがお得意なんですね。始めたきっかけは？
テレビでタップダンスを見て、何かビビッときてしまって、そのテレビを見ながら見よう見まねで踊ったら楽しくて、子どもながらに“できるかも？”と思い、親に「タップダンスを習いたい」と自分から言ったのがきっかけです。
――今も続けていらっしゃるのですか？
今は仕事の都合などでなかなか通い辛いですけれど、つい最近の『ニュージーズ』でもたくさんタップ踏ませていただいていましたし、今でも自分の一つの武器としてタップダンスは持っています。
――音楽活動もなさっているそうですが？
この春に卒業するのですが、音楽大学に通っていて作曲もしています。得意な楽器はギターで、今年からバンド活動も始まります。
――音楽大学での専門はなんですか？
ボーカルと作曲です。
――コルネットもやっていらっしゃるのですね。
『ザ・ミュージックマン』という作品の時だったと思いますが、フィナーレで全員が楽器を演奏するシーンがあって、キャストの方々はみんなそこで楽器を始めたんです。お稽古期間中に例えば12時からスタートするとしたら、10時に集合して、2時間楽器の練習をするとい生活をして、みんなで吹けるようになりました。僕は楽器が好きなので、せっかく吹けるようになったので、ずっと吹けるままでいようと思って。
――舞台のお話に戻りますが、楽しみにしているシーンは？
ロバートソン・アイがとってもヘマをやってしまって、部屋の中がごちゃごちゃになってしまうシーンがあるのですが、それがまだお稽古場だと実際にその装置が動いたりはしないので、それが舞台でどんな感じになるのかワクワクしています。
――最後に、ご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。
『メリー・ポピンズ』は本当に絵本を読んでいるような素敵でハッピーな作品です。まだまだコロナ禍で油断できない世の中ですけれど、今だからこそ観ていただきたいミュージカルだと思っています。無事に初日の幕が開くように僕たちも精一杯稽古に励んでいくので、ぜひ劇場にお越しください。
――ありがとうございました。
前編～https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/ranran/83878.html
ミュージカル『メリー・ポピンズ』
【東京公演】東急シアターオーブ
プレビュー公演2022年3月24日(木)～3月30日(水)
本公演2022年3月31日(木)～5月8日(日)
【大阪公演】梅田芸術劇場メインホール
2022年5月20日(金)～6月6日(月)
原作：パメラ・トラバース
オリジナル音楽：リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽：ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞：高橋亜子
脚本：ジュリアン・フェローズ
翻訳：常田景子
オリジナル演出：リチャード・エア
共同演出／オリジナル振付：マシュー・ボーン
出演:メリー・ポピンズ：濱田めぐみ／笹本玲奈（Wキャスト）
バート：大貫勇輔／小野田龍之介（Wキャスト）
ジョージ・バンクス：駒田一／山路和弘（Wキャスト）
ウィニフレッド・バンクス：木村花代／知念里奈 （Wキャスト）
バードウーマン／ミス・アンドリュー：島田歌穂／鈴木ほのか（Wキャスト）
ブーム提督／頭取：コング桑田／ブラザートム（Wキャスト）
ミセス・ブリル：浦嶋りんこ／久保田磨希（Wキャスト）
ロバートソン・アイ：内藤大希／石川新太（Wキャスト）
〈東京公演〉主催・企画製作：ホリプロ／東宝／TBS／梅田芸術劇場
〈大阪公演〉企画製作：ホリプロ／東宝／TBS／梅田芸術劇場
主催：ホリプロ／東宝／TBS／梅田芸術劇場／読売テレビ
特別協賛：Sky株式会社
公式サイト https://marypoppins2022.jp/
【ストーリー】
1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。
© Disney / CML
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文：高橋美帆 撮影：篭原和也
