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2014年4月3日 21:13

『FLAMENCO(フラメンコ)曽根崎心中』公演初日に、阿木燿子、宇崎竜童、三浦祐太朗が主演陣とともに囲み会見に登壇!

2014年4月2日(水)新国立劇場、中劇場にて長年に渡りロングラン公演を行ってきた『FLAMENCO曽根崎心中』の公開ゲネプロが行われた。ゲネプロ終了後には、主演のお初役の鍵田真由美、徳兵衛役の佐藤浩希に加え、本作品のプロデューサーである阿木燿子、音楽監督の宇崎竜童、そして本作品にカンテ(歌)の徳兵衛役で初参加の三浦祐太朗が囲み会見に応じ、今回の公演に対する熱い思いをそれぞれ語ってくれた。

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そもそも、「曽根崎心中」がなぜフラメンコになったか?と思う方もいらっしゃるとおもうが、それは阿木燿子がフラメンコを習っていたこと、そして夫でもあり音楽監督でもある宇崎竜童の初主演映画が「曽根崎心中」であったことなどの、偶然と必然が重なり今に至ったということ。それは先日こちらのRanRanEntartainment(ランランエンタメ)で佐藤浩希氏に独占インタビューさせていただいた記事を読んで頂ければご理解いただけると思います。(https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/ranran/28658.html

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インタビューの中で佐藤氏がお話しされていた、この作品は2001年の初演より日本の各地はもちろんのこと、本場スペインのヘレスでも公演され<進化>ではなく、<深化>してきたからこその舞台がそこにはあった。

この、『FLAMENCO(フラメンコ)曽根崎心中』は、常に新しい挑戦を試みてきた作品である。従来のフラメンコの型には収まりきれない振付や、和洋楽器を取り混ぜ、編成されている音楽、そしてそれを表現する出演者たちも回を重ねるごとに、ジャンルにとらわれることなく様々な分野のアーティストを抜擢する形で毎回、観客を魅了してきている。

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その新しいアーティストとして、今回初参加した、カンテ(歌)徳兵衛役の三浦祐太朗の両親は言わずとも知れた、俳優、三浦友和と歌手、山口百恵。阿木耀子、宇崎竜童といえば山口百恵の楽曲を多く手がけ数々の大ヒットを生んだことは、人々の記憶には深く刻まれているだろう。そんな、深い縁を感じずにはいられない心境と感想を、囲み会見で聞くことができた。

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―いよいよ初日を迎えましたが、今の心境をお願いします。―

鍵田:東京公演は初めてではないのですが、新しい美術や衣装、ミュージシャンの皆様と一緒なので、まるで初演を迎えるような気分で過ごしています。これからの舞台がとても楽しみです。

佐藤:新しい出演者の方々と、新しいお初と徳兵衛の人生を一回一回生き抜いている感じがしております。

三浦:今回『FLAMENCO 曽根崎心中』にかかわらせていただくのは初めてですが、とても新鮮でハラハラ、ドキドキさせて頂いております。「僕の歌で徳兵衛を成仏させたい!」と思っております。(隣の阿木が嬉しそうに笑って三浦を見る)

阿木:祐太朗さんと同じく、ハラハラ、ドキドキの気分でいっぱいで、私は出演するわけではないのですが色々なことがうまく行きますように!と神様に祈る気分でおります。

宇崎:うまくいくでしょう!!僕は全然安心していまして、何もかもが今日成就し、そして今日から7回公演すべて完璧に仕上がるだろうとゲネプロを見て感じました。

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―東京公演は2006年から8年ぶりですが、今回、三浦さんを含めメンバーも変わっていますがチームワークも含めていかがでしょうか?―

宇崎:最高だね!!何もかもがうまくいってるね。もちろんダンサーの方々もですが、ミュージシャンは初めてここに関わってくる方が今回多いのですが、シンガーを含めて家族のようになっていて、うまく行っていますよ。

阿木:チームワークは最高です。今回は結構年齢層が幅が広くて、祐太朗さんのように若い方が入ってくださったりですとか、平均年齢が下がって皆、若々しい気分になっております

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―三浦祐太朗さんは今回がこの公演は初参加ですが、いかがですか?―

三浦:そうですね~、凄く個性的なメンバーが勢ぞろいしていまして、その中で最初はやっていけるかな?と不安だったのですが、さっき(宇崎が)おっしゃったように家族のように接してくださって、これが終わっていくのが寂しいくらい今は溶け込ませていただいています。

―佐藤さんの今の心境はいかがですか?―

佐藤:本当は今日の日を迎えたく無かったくらいに、リハーサルが楽しくて刺激的でした。一流のミュージシャンの方々と世界最高の音楽を奏でていただいて、踊らさせていただいているという実感で満ち溢れています。

―鍵田さんはいかがでしょうか?―

鍵田:最後、アクションとしたら私たち、お初と徳兵衛が命を断つということに向かっていくのですが、アクションだけでなくスタッフもミュージシャンも、他の踊っていないダンサー達も皆で命をまっとうするという纏まりを感じているので、本当に今回のこのメンバーは暖かく一つになっているという感覚です。

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―三浦さんはお母様(山口百恵)の作品を多く手がけられた、宇崎さん阿木さんの曲を歌われるということで、どのような気持ちでリハーサルされてきましたか?―

三浦:母がお二人にずっとお世話になってというのは勿論知っていますし、曲も好きですし、そんなお二人の曲を歌わさせていただくことを非常に光栄に思って歌っています。なんというか自分としては、歌いやすく入っていきやすいです。曲の人間臭さも含めて表現しやすいと感じています。

―宇崎さん、阿木さんからご覧になって三浦さんの歌はいかがでしょうか?―

宇崎:なんか、しっとりしてるの、声が。だから声を聴くだけでそれが徳兵衛の想いが現れているようで、もの凄く満足しています。フラメンコの拍子という変拍子の中で歌うことがかなり課題だったとは思いますが、難なくクリアして貰ったので大満足です!

阿木:音程もしっかりして、音域も広く・・・でもやっぱり哀愁のあるところが、この徳兵衛にぴったりだなと思っています。毎回進化してくださって、感情移入が深くなっているのが感じられて、成長していますよ。私も大満足です。

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―百恵さんの息子さんとお仕事するにあたって何か感慨深さは感じますか?―

宇崎:友和さんのまっすぐさと、百恵さんの少し陰りのある声を受け継いでいるので、本当に徳兵衛にぴったりと感じます。本当に祐太朗君のおかげで一つ、『FLAMENCO曽根崎心中』が一段、階段を登ったようです。

阿木:やはりそういう思いはあります。タイムスリップしたような、若い日に聴いた百恵さんの声がオーバーラップしたり、声質が似ていらっしゃるところがあるので、あ~あれから随分時が経って、今、こうして祐太朗さんと・・・と思うと感慨深いです。

―なぜ「曽根崎心中」をフラメンコと組み合わされたのでしょうか?―

阿木:元々、文楽のために書き下ろしていて、ダウンタウンブギウギバンドが『ロック曽根崎心中』という文楽をやっていまして、私がフラメンコを習うのが好きだったのです。スタッフの一人があの楽曲をフラメンコに変えてみてはどうですか?とアドバイスをくれて、その時にぴったりだ!と直感して佐藤さんと鍵田さんに声をかけさせていただいて今に至りました。

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―普段のフラメンコと全く違うと思いますが、そのへんはいかがでしょうか?―

佐藤:フラメンコは差別され、抑圧されてきたローマ民族から生まれた芸能です。だから不幸や悲しみを歌や踊りに盛り込んで、爆発させ消化させるものなので、『曽根崎心中』に描かれている庶民の思いというのがとてもフラメンコとマッチしていて、違和感は感じないですね。むしろこの作品との出会いのために自分たちは踊っていたのではないか?と運命的な出会いを感じています。

鍵田:具体的に違うことは、このようにコスチュームが物語にあった日本の雰囲気のものということ、そしてフラメンコを踊る時には日本語の歌では踊らないので、物語に沿った日本語の歌詞とメロディーラインも独特ですし、そういうことがフラメンコを踊っているときとは全く違います。ただ心の持って行き方はフラメンコを踊っているときと何も変わりはありません。そこが自分たちも不思議ですが、気持ちの高揚は全く同じです。

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―公演を見にいらっしゃる方々へ、メッセージをお願いします。―

鍵田:フラメンコと『曽根崎心中』ということで、びっくりしてしまうかもしれないのですが、ご覧になっていただければ絶対に納得していただけるはずです。是非会場に足をお運びください。よろしくお願いいたします。

佐藤:舞踊作品ですが、とにかく音楽が素晴らしくてまた、新しい美術と照明で生まれ変わりました新生『FLAMENCO曽根崎心中』是非ご覧下さい!

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三浦:素晴らしい音楽と素晴らしいダンスの融合を、是非皆様に見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

阿木:「百聞は一見にしかず」でございます。上手に『FLAMENCO曽根崎心中』の良さを表現できないのがもどかしいですが、是非一度見ていただけたらと思います。

宇崎:リピーター大歓迎でございます。多分初日にご覧になった方は楽日までにもう一度見たいと思ってくださるのではないかと期待しております。よろしくお願いいたします!

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日本を代表する劇作家、近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」をフラメンコのリズムに乗せて歌い、踊る舞踊劇『FLAMENCO(フラメンコ) 曽根崎心中』東京公演は4月2日(水)~6日(日)全6回公演、新国立劇場 中劇場にて8年ぶりの東京公演。

公式HP  http://sonezaki.jp

 

 

 

 

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